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2013年3月12日 (火)

今は昔、禁書目録……フィレンツェの書店主さんに娘が訊く

 わたしは最近、以下の過去記事で禁書目録に触れた。

 この記事を書いたとき、書店勤務の娘とその話をしていたのだった。娘は二人のイタリア人と電子メールによる文通をしていて、そのうちの一人はフィレンツェの書店主さん。イタリア語に訳された源氏物語などもお読みになる大変な読書家であり、演劇もなさっている。

 娘は、その書店主さんとバルザックの著作について感想を交わしたりしたようだ。書店主さんは、バルザックがお好きだそうだ。

 ウィキペディアによると、禁書目録とは「16世紀から20世紀の半ばまでカトリック教会によって作成された書物のリストで、カトリック教会と信徒に対して危険を及ぼすとみなされた書物が掲載された」。正式に廃止されたのは1966年である。わたしが1958年生まれであることから考えてみても、大昔の話というわけではない。

 書店主さんは禁書目録に載っていたバルザックの著作を読むことに抵抗はないのだろうか――と娘とそんな話をしたのだったが、娘はフィレンツェの書店主さんにそれについて訊いてみたという。

 返信によると、書店主さんにとって禁書目録は、今は昔という感覚だそうで、それについて日常的に意識することはないそうだ。そういわれると、昔はそんなことが行われていたっけ――という感じらしい。

 書店主さんは、禁書目録が作成されていた頃の古い資料を見つけたといって、バルザックを悪魔主義と断じた文書の一部を写して娘に送ってくださった。

 そういえば、ニュースによると、新ローマ法王選び「コンクラーベ」(法王選挙会)が12日始まったようだ。これは、約600年ぶりの法王生前退位という異例の事態を受けたものである。

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