評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』をKindleストアで販売中です
評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』をKindleストアで販売中です。
昨日の夜、Kindleダイレクト・パブリッシングに本を提出し、数時間後にはレビュー(審査)が終わって、出版完了のメールが届きました。
ホッとしました。
この評論を電子書籍にしておく必要性を覚えながらも、億劫で仕方がありませんでした。辛口のこの評論をその存在だけで快く思わない人々も少なくはないだろうと想像できるからです。
が、当ブログで公開していたとき(評論の核となったここ生まれの小論は、これまで通り公開中です)、反論を多くいただきましたが、それと同じくらいの共感、感謝のメールもいただきました。
村上春樹に関しては、今の日本で書かれている評論のほとんどが護教的なものです。内輪で楽しむためのものです。まともな批評は書けない、ということも耳にしたことがあります。わたしは幸か不幸かプロではなかったために、こうした作品が書けたのかもしれません。
わたしが学生の頃までは(30年以上も前の話になりますが)、評論の分野は今よりずっと活発だった……というより、今の日本では現在活躍中の作家に対する評論というものがまともに機能していないのではないかとさえ思えます。宣伝の手段になってしまっています。それ以外の作家の研究、評論に関しては、この限りではないのでしょうが。
言論の自由がありそうで、ない現実。時折、戦慄を覚えてきたのは、わたしだけだったのでしょうか。
誕生日に息子が贈ってくれた沢山の百合を見ながら、電子化作業を進めましたが、KDP に本の提出を終えてホッし、ふと百合を見ると、最後まで咲いていた百合が散っていました。百合が見守ってくれていたような気がしました。
サンプルをダウンロードできます。
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