図書館から借りた10冊。アーモンドは好物だが、作家のアーモンドはいただけない。
図書館から借りた本、10冊。
- ハンス・カロッサ全集 4
美しい惑いの年,学位授与,ミュンヒェンへの移住
ハンス・カロッサ/臨川書店/1996年 - ハンス・カロッサ全集 6
医師ギオン,熟年の秘密
ハンス・カロッサ/臨川書店/1998年 - ハンス・カロッサ全集 7
ルーマニア日記,イタリアの手記
ハンス・カロッサ/臨川書店/1996年 - ハンス・カロッサ全集 8
狂った世界,一九四七年晩夏の一日,現代におけるゲーテの影響,小品集
ハンス・カロッサ/臨川書店/1996年 - ハンス・カロッサ全集 9
日記
ハンス・カロッサ/臨川書店/1998年 - ハンス・カロッサ全集 10
書簡集,年譜
ハンス・カロッサ/臨川書店/1996年 - 乗っ取られた聖書
秦剛平/京都大学学術出版会/2006年 - あの犬が好き
シャロン・クリーチ/偕成社/2008年 - めぐりめぐる月
シャロン・クリーチ/講談社/1996年 - 肩胛骨は翼のなごり
ディヴィッド・アーモンド/東京創元社/2000年
カロッサは集中して読みたいと思っていた。ナチス時代の一作家の記録『狂った世界』を少し読んだところ。
『乗っ取られた聖書』は前に借りてきたが、読む時間がとれないまま返してしまったので、再度。著者の秦剛平氏は、フィラウィウス・ヨセフス『ユダヤ戦記』『ユダヤ古代誌』の訳者、ヘレニズム・ローマ時代のユダヤ教の研究家として知られている。
期待して借りたディヴィッド・アーモンド『肩胛骨は翼のなごり』はひどかった! こう放言しただけでは、誹謗中傷と受けとられかねず、無責任、怠慢といわれても仕方がないだろう。いずれ、その根拠をきちんと示したいと思っている(ああ宿題が溜まっていく)。翼を持った登場人物スケリグのためにも。作者も、他の登場人物である子供たちも、安易に感動する読者もひどい。
尤も、以下の本で書いているようなことの繰り返しになるだろうが。村上春樹とアーモンドはひじょうに似ている。
↓
優れた児童文学作品に感動して、それを自らの創作の原動力にしたかったのに、やる気が殺がれただけでなく、読後にナンか脳貧血になったみたいに血の気が失せて気分が悪い。
本当はアーモンドの本を5冊ほど借りる予定だったのだが、直前に予感がして1冊だけにした。借りる予定のなかったカロッサを沢山借りて、よかった。
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