違う表紙に。『枕許のレポート』を書いたときをサビアン占星術で調べてみる。
Kindle ダイレクト・パブリッシングに提出した手記『枕許からのレポート』の表紙絵は違うものになりました。提出間際になって、何か、わたしのイメージと違う気がしてきたのですね。
作品は哲学的な看病レポートなのですが、はじめに作成した表紙絵は当時のわたしの不安と恐怖のイメージとは重なるものがあるのですが、それだけではないものを表現したいと思ったのです。もう少しシンプルなものにしたいと思いました。
また、フリーの写真素材サイト「足成」からお借りしました。
この作品を提出したら、かなりホッとしました。
わたしには重要な作品だからです。現在のわたしが同じ体験をしたとしたら、書き込んでいく力を使って、もっと長い、詳細を語る、均整のとれたものにすることができたでしょうが、当時の精神力は今のわたしにはなく、同じ体験はできないでしょう。
でも、当時のわたしには、今のわたしが書いているような児童文学作品は書けなかったでしょう。それを思うと、そのとき、そのときで精一杯に咲ききる花というものがあり、かけがえのないものだという気がします。
世阿弥は「時分の花」という言葉で、その年齢ならではの魅力というものを説いていますね。
だから、わたしは昔書いた作品を棄てる気にはなりませんし、あまりいじりたくありません。
松村潔著『決定版!! サビアン占星術』(松村潔)を開いて、『枕許からのレポート』執筆時のサビアンシンボルを見てみると、わたしの進行の太陽は、魚座25度「聖職の浄化」という精神性の高い魚座の中でも、その頂点といってよいところに位置しているではありませんか。
その90度が射手座25度「玩具の馬に乗っている小太りの少年」。天職を示す土星は、わたしの場合、ここにあります。「教養をもっとも豊かに楽しむことの出来る状況」で、作家にはぴったりのシンボル。
わたしの年齢域は木星から土星に移ろうとしています。手記を形にするには、この少年を待たなければならなかったというわけです。
サビアン占星術の本って、奥が深くって、とっても面白いですよ。おススメ!
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