情けないZEROの生活保護関係ニュース
ニュース記事を以下にクリップ。
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/“厚労相「就学援助への影響回避」 生活保護基準下げで
2013/1/29 13:32田村憲久厚生労働相は29日の閣議後の記者会見で、今年8月からの生活保護の支給基準引き下げに絡み、生活保護基準を参考に自治体ごとに決めている小中学生の学用品などの就学援助について「影響の出ない方向で調整したい」と述べ、下村博文文部科学相と話し合いを始めたことを明らかにした。
下村文科相も同日の会見で同様の考えを示した。
田村厚労相によると、生活保護基準を目安に決める住民税の非課税限度額なども、影響が出ないように自民党内で検討を進めているという。
厚労省は、生活保護費のうち食費や光熱費などを賄う生活扶助を2013年度から3年間で740億円削減する方針で、8月から約96%の世帯で支給基準が下がる見通し。
就学援助は、経済的に苦しい家庭の児童や生徒に給食や学用品、修学旅行などの費用を補助する制度。生活保護の基準引き下げに伴って制度の対象から外れるのではないかと、利用者らから心配する声が上がっていた。”
生活保護については、生活保護世帯は勿論、明日は我が身という思いで注目している人々も多いだろう。
わたしは外で働くのが難しい病人で、定年後の夫に頼り切っている心細さから、ネット、新聞、テレビなどの生活保護関係のニュースに注目していたところ、昨夜、日テレ系ニュース番組「NEWS ZERO」でその問題を採り上げていたので視聴した。
しかし、何か視聴者を馬鹿にしているとしか思えない、情報不足のリポートに終わっていた。
記憶が確かではないので、間違っているかもしれないが、番組ではまず、夫婦で持病があるため生活保護を受け、中学生の子ども2人は施設に預けているという家庭が登場した。
「月の半分以上は、安い小麦粉を溶いて、すいとんを作って生活しているだけなのに、今度は何食えっていうんですか」と女性はいっていた。
こんな抽象的なニュース内容では、この夫婦がどんな日常生活を送っているのかが視聴者には何もわからない。持病とは何なのだろう? 生活保護の支給額と、支出内容を細かく伝えてほしいものだ。
月の半分以上すいとんを食べているといわれても、どうもぴんと来ない。というのも、娘はすいとんと同類の団子汁が好きなので、たびたび作ってやりたいのだが、団子を作るには案外小麦粉を使うので、気が進まないのだ。どんな具を入れるかによっても、材料費は違ってくる。
以下は、ウィキペディアからの引用だが、戦時中のすいとんと、いわゆる郷土料理としてのすいとんとでは、話が違ってくる。
すいとん
ウィキペディアの執筆者,2012,「すいとん」『ウィキペディア日本語版』,(2013年1月29日取得,http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%A8%E3%82%93&oldid=45008618).戦時中の代用食
第二次世界大戦末期から終戦の食糧事情の悪い時期の日本で、主食の米に変わる代用食として「すいとん」という名称の料理が作られた。これは郷土料理のすいとんと同名であるが、調理方法の全く異なる料理である。
戦争による物資に乏しい時代背景から小麦粉が不足していたため、水で緩く溶いた小麦粉を汁、または味の無い湯に直接落とし込んで団子のように固める。昆布、煮干や鰹節が入手できないため、出汁は取られず、味噌、醤油、塩が不足していたためにまともな味付けがされる余裕も無かった。塩味を補うため、海水で煮るなどの調理も行われた。ほとんどの場合、汁に野菜や肉などの具が入ることが無かった。サツマイモの葉や蔓など本来、日本では食用にせず捨てていた部位を具にしていた。当時の体験談によれば、団子は中心部まで火が通らない生煮えの状態で食べることが日常であった。団子を噛むと生煮えの生地が歯にニチャニチャとこびり付き、小麦粉の品質の悪さも手伝って非常に不味かったそうである。現在では終戦記念日に戦時中のすいとんを食べて、過去を偲ぶ行事が日本全国で行われる。
すいとん、安い小麦粉、というだけでは、具体的な食事の内容が一向にわからない。戦時中のすいとんに近い食生活を半月も続けているとなると、この夫婦の病気には栄養失調も入っているのかと心配になってくる(栄養指導が必要だろう)。
安い小麦粉を使うとしても(スーパーで買う小麦粉だろうから、小麦粉の値段はだいたいわかるが)、郷土料理に近い具沢山のすいとんであれば、心配は不必要ということになる。すいとんが好きな夫婦なのだろう、という感想で済む。
食費を節約しているのであれば、ひと月に食費がいくらかかっているのかを伝えさえすれば、よいことではないか。
次に登場したのは、9人家族。
ZEROはこの子沢山の家庭については就学援助をテーマとして採り上げたようだったが、どうして、このような極端な例を採り上げなければならないのか、わからない。計画性もなく子供を作り放題のこのような夫婦の尻ぬぐいまで、定年退職後の夫や娘の薄給から引かれる税金でさせられてはたまらないと思うだけだ。
もっと一般的な例を、細かく収支を示して採り上げてほしかった。
昨年、夫は定年退職し、ポリテクに通った。卒業後に何とか再就職できたものの、我が家では――ときどき気晴らしにお金を使う以外――緊縮経済が続いている。職に就けないと、退職金や貯金がいくらかあったとしても、お金はどんどん減っていく。それが怖ろしかった。
だが、ポリテクで夫が聴いた40代の男性の生活ぶりは深刻だった。亡くなった両親から継いだ家はあるそうだが、病気で働けない姉との二人暮らし。高卒で、工業ミシンの技術を生かし、正社員で勤めていたが、会社が左前になり、辞めた。
それからは、正社員の口を求めるも、見つからず、バイトを転々としてきた。フルタイムの仕事が見つからず、何とか就けそうなのは7~8万円程度の仕事ばかり。
その男性はポリテク期間中に、結局同じような7~8万円の仕事を見つけて卒業を待たずに辞めた。男性が新しく得た以前と同じようなその仕事に、雇用保険だけはついている。厚生年金はなく、国民年金に入らなくては将来困るが、入れない。社会保険もないので、国民健康保険に入らなくてはならないが、入れない。
病気のお姉さんは治療を受けていないのだろうか。気にかかるところだが、夫はそこまで立ち入ったことは知らなかった。
男性は給料が入ったら、すぐにカップラーメンをまとめ買いしてとっておくといっていたそうだ。給料日までのお金が尽きたとき、それで食いつなぐためだという。ポリテクではお昼を抜いていたらしい。タバコが好きで、あまり買えないということだったが、たまには吸っていたとか。
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