東京 №6 飛泉?
№4でも紹介した上の写真は、昨秋の東京旅行で宿泊したニューオータニのガーデンラウンジで娘が撮ったものでした。
この写真を娘が簡単な説明文を添えて、メル友の一人であるローマ近郊に住む大学生に送ったところ、『飛泉』のすばらしさに感動したという返事が書かれていました。
「飛泉って、滝のことかな。日本語じゃないよね?」と娘。「中国語じゃないの?」とわたし。
彼のメールには日本語にはない漢字がよく当ててあるそうで、それはプロバイダーのメールサービスでは文字化けしていたらしいのですが、アウトルックでは表示されていたとのことです。
娘の二人のイタリア人のメル友は、大変勉強熱心です。もう一人はフィレンツェの書店主で、演劇をなさっています。
大学生のほうは中国語も選択しているそうなので、つい、『飛泉』を中国語かもと思ってしまったのでした。ところが、辞書で調べてみたところ、『飛泉』はなんと日本語でした。『滝』の古語的表現とあります。今の日本では使われていませんが、美しい言葉ですよね。イタリア人から教わるとは。
これも、ニューオータニから撮った写真です。娘が携帯で撮ったのか、デジカメからか、わたしが携帯で撮ったのか、皆まぜてしまったので、わからなくなってしまいました。娘のメル友の話がなければ、アップせずに終わったかも。
今になって思えば、渋谷駅の雑踏なんかを撮っておけばよかったと思います。あのときは、人・人・人にうんざりしていたので、撮る気になれなかったのです。
個の意識など、掻き消えてしまいそうな人の多さ。この感覚は、田舎では味わえない、危険な感覚だと思いました。
わたしは田舎者なので、銀座が一番気に入りました。
といっても、シャネルなんかは、ウインドウショッピング以前に、とても中に入る勇気はありませんでした。ウインドウ越しに見たマネキンの眉毛、変わっていますね(写真をクリックしたら、大きくなります)。
歩き疲れて入った、リンツ。
グラスの縁に垂れて見えるチョコレートは、チョコレートで描かれた装飾です。中身は冷たいチョコレートドリンク(ダークとミルク)なので、チョコレートの縁飾りは固まっています。
息子は、「甘いもの食って、めまいがしたのは初めてだ。クラクラするほど甘い。だけど、美味しいよ」といっていました。
わたしは息子が外食ばかりのせいか、太ったように見えることが気になっていたので(太っていないよ、がっしりはしたけれど、と娘はいいましたけれど)、ここへ入ったのは少し失敗だったかなと思いました。お店自体の満足度は高かったのですが。
夕飯は、おなかがいっぱいで入らない状態。それでも、どこかで済ませようという話になり、銀座コアの地下二階で、息子が「ここにする? 皆おなかいっぱいなら、そんなに金かからないんじゃないかな。ナンなら、ここは俺が払っていいよ」といいました。
一貫210円とあるのが目に入り、それなら大丈夫だろうと思い、入りました。そして一貫210円の握り寿司の美味しさに人生観が変わりました! あれほど、生臭さのない、生き生きとしたお魚、イカ、エビ、貝をいただいたのは、初めてでした。ここは、おススメです!
わたしたちが入ったのは『築地玉寿司 銀座コア店』でしたが、他にもあちこちにお店があるようです。ホームページがあります。
ここを出たあとで息子と別れ、翌日はわたしと娘で、代官山、明治神宮、表参道へ行きました。
生憎の雨でした。
代官山は、若者の多い、こぢんまりとした街という印象でした。
帰宅後、テレビドラマを観ていたら、わたしたちの入ったレストランが出てきました。確かにちょっと洒落ていました。
シーフードカレーの味はもう一つでしたが。火を通しすぎると堅くなる魚介類はすっかり堅くなっていて、逆に野菜のほうは火を通す時間の不足からまだ堅い……と思いましたが、若い人の好みには合うのかもしれません(?)。
思ったよりあっさりとした外観の明治神宮。
日本の政治がよくなりますように、と祈りました。ここに辿り着くまでは土砂降りでしたが、帰り道では雨が上がりました。でも、もう暗く、明かりがないと暗闇でした。
鬱蒼とした森は都心とは思えませんね。帰りに、お洒落な表参道を散策。
表参道ヒルズにあった、植物のオブジェ。
息子とは夜ホテルで落ち合い、また一緒に食事をしたあと、長話をして別れました。息子は次の日仕事なので、最終日はまた帰宅時間まで娘と二人でした。
最終日、精算を済ませてホテルを出ようとすると、沢山の人々が土産物売り場に殺到しているではありませんか。最初は、ホテルでイベントでもあっているのかと思いましたが、どうもそのようではなく、お昼ご飯を求めて来た人々のようでした。
土産物売り場にはコンビニにあるような商品も置いてあるのです。食べられるものなら、何でもよいという雰囲気で、その辺にあるものを片っ端から掴んで、レジに並んでいました。必要に駆られてそうしているのでしょうが、お昼時の長蛇が異様で、老舗ホテルの品格が損なわれているのが残念でした。
案の定、外はお昼時にご飯を求める働く人々でごった返していました。お店の数より、圧倒的に腹ぺこの人々のほうが多そうでした。毎日これでしょうか? そんなホテル近辺を後にしました。
帰宅後、ニューオータニがインド人観光客を積極的に受け入れる方針というニュースを見ました。もし次に泊まれる機会があったとしたら、そのときはインド人でいっぱいなのでしょうか。インドの人には興味があります。若い頃からわたしが関心を持ち続けている神智学はインドと関係が深いので。
最終日の主要目的は、息子の会社を外から見学し、息子が身を置いている周囲の環境などをチェックすることでした。
が、自動運転する『ゆりかもめ』で、まずお台場に行きました。
なぜ、このかたがここに?
フジテレビ。この日は、中に入って見学することはできませんでした。
そのあと、息子の会社のある街へ。郊外的な雰囲気のオフィス街に、息子の会社はありました。息子の会社の前に、一般人に一部を開放した巨大なビルがあり、そこで娘とコーヒーを飲みました。
この辺りは、なんというのでしょう、都会的不便さがあるように感じました。息子は日々、ここで戦っているのだなと思いました。本当はアパート周辺も確認したかったのですけれどね。
息子の会社近辺で珍しかったのは、動く歩道。そこからガラス越しに観た景色。
下の写真は、羽田空港で、飛び立つ前の飛行機の中から(だったかな? もう記憶が曖昧です)。哀愁に満ちた光景でしょ?
駆け足で思い出して、くたびれました。
夫がファンになったリンツチョコ。もう一種類買いましたが、夫はこれがご贔屓。
- リンツ・チョコレート オンラインショップ
http://www.lindt.jp/
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