カテゴリー「東京旅行2012年」の8件の記事

2013年1月 6日 (日)

東京 №6 飛泉?

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 №4でも紹介した上の写真は、昨秋の東京旅行で宿泊したニューオータニのガーデンラウンジで娘が撮ったものでした。

 この写真を娘が簡単な説明文を添えて、メル友の一人であるローマ近郊に住む大学生に送ったところ、『飛泉』のすばらしさに感動したという返事が書かれていました。

「飛泉って、滝のことかな。日本語じゃないよね?」と娘。「中国語じゃないの?」とわたし。

 彼のメールには日本語にはない漢字がよく当ててあるそうで、それはプロバイダーのメールサービスでは文字化けしていたらしいのですが、アウトルックでは表示されていたとのことです。

 娘の二人のイタリア人のメル友は、大変勉強熱心です。もう一人はフィレンツェの書店主で、演劇をなさっています。

 大学生のほうは中国語も選択しているそうなので、つい、『飛泉』を中国語かもと思ってしまったのでした。ところが、辞書で調べてみたところ、『飛泉』はなんと日本語でした。『滝』の古語的表現とあります。今の日本では使われていませんが、美しい言葉ですよね。イタリア人から教わるとは。

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 これも、ニューオータニから撮った写真です。娘が携帯で撮ったのか、デジカメからか、わたしが携帯で撮ったのか、皆まぜてしまったので、わからなくなってしまいました。娘のメル友の話がなければ、アップせずに終わったかも。

 今になって思えば、渋谷駅の雑踏なんかを撮っておけばよかったと思います。あのときは、人・人・人にうんざりしていたので、撮る気になれなかったのです。

 個の意識など、掻き消えてしまいそうな人の多さ。この感覚は、田舎では味わえない、危険な感覚だと思いました。

 わたしは田舎者なので、銀座が一番気に入りました。

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 といっても、シャネルなんかは、ウインドウショッピング以前に、とても中に入る勇気はありませんでした。ウインドウ越しに見たマネキンの眉毛、変わっていますね(写真をクリックしたら、大きくなります)。

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 歩き疲れて入った、リンツ。

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 グラスの縁に垂れて見えるチョコレートは、チョコレートで描かれた装飾です。中身は冷たいチョコレートドリンク(ダークとミルク)なので、チョコレートの縁飾りは固まっています。

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 息子は、「甘いもの食って、めまいがしたのは初めてだ。クラクラするほど甘い。だけど、美味しいよ」といっていました。

 わたしは息子が外食ばかりのせいか、太ったように見えることが気になっていたので(太っていないよ、がっしりはしたけれど、と娘はいいましたけれど)、ここへ入ったのは少し失敗だったかなと思いました。お店自体の満足度は高かったのですが。

 夕飯は、おなかがいっぱいで入らない状態。それでも、どこかで済ませようという話になり、銀座コアの地下二階で、息子が「ここにする? 皆おなかいっぱいなら、そんなに金かからないんじゃないかな。ナンなら、ここは俺が払っていいよ」といいました。

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 一貫210円とあるのが目に入り、それなら大丈夫だろうと思い、入りました。そして一貫210円の握り寿司の美味しさに人生観が変わりました! あれほど、生臭さのない、生き生きとしたお魚、イカ、エビ、貝をいただいたのは、初めてでした。ここは、おススメです!

 わたしたちが入ったのは『築地玉寿司 銀座コア店』でしたが、他にもあちこちにお店があるようです。ホームページがあります。

 ここを出たあとで息子と別れ、翌日はわたしと娘で、代官山、明治神宮、表参道へ行きました。

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 生憎の雨でした。

 代官山は、若者の多い、こぢんまりとした街という印象でした。

 帰宅後、テレビドラマを観ていたら、わたしたちの入ったレストランが出てきました。確かにちょっと洒落ていました。

 シーフードカレーの味はもう一つでしたが。火を通しすぎると堅くなる魚介類はすっかり堅くなっていて、逆に野菜のほうは火を通す時間の不足からまだ堅い……と思いましたが、若い人の好みには合うのかもしれません(?)。

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 思ったよりあっさりとした外観の明治神宮。

 日本の政治がよくなりますように、と祈りました。ここに辿り着くまでは土砂降りでしたが、帰り道では雨が上がりました。でも、もう暗く、明かりがないと暗闇でした。

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 鬱蒼とした森は都心とは思えませんね。帰りに、お洒落な表参道を散策。

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 表参道ヒルズにあった、植物のオブジェ。

 息子とは夜ホテルで落ち合い、また一緒に食事をしたあと、長話をして別れました。息子は次の日仕事なので、最終日はまた帰宅時間まで娘と二人でした。

 最終日、精算を済ませてホテルを出ようとすると、沢山の人々が土産物売り場に殺到しているではありませんか。最初は、ホテルでイベントでもあっているのかと思いましたが、どうもそのようではなく、お昼ご飯を求めて来た人々のようでした。

 土産物売り場にはコンビニにあるような商品も置いてあるのです。食べられるものなら、何でもよいという雰囲気で、その辺にあるものを片っ端から掴んで、レジに並んでいました。必要に駆られてそうしているのでしょうが、お昼時の長蛇が異様で、老舗ホテルの品格が損なわれているのが残念でした。

 案の定、外はお昼時にご飯を求める働く人々でごった返していました。お店の数より、圧倒的に腹ぺこの人々のほうが多そうでした。毎日これでしょうか?  そんなホテル近辺を後にしました。

 帰宅後、ニューオータニがインド人観光客を積極的に受け入れる方針というニュースを見ました。もし次に泊まれる機会があったとしたら、そのときはインド人でいっぱいなのでしょうか。インドの人には興味があります。若い頃からわたしが関心を持ち続けている神智学はインドと関係が深いので。

 最終日の主要目的は、息子の会社を外から見学し、息子が身を置いている周囲の環境などをチェックすることでした。

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 が、自動運転する『ゆりかもめ』で、まずお台場に行きました。 

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 なぜ、このかたがここに? 

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 フジテレビ。この日は、中に入って見学することはできませんでした。

 そのあと、息子の会社のある街へ。郊外的な雰囲気のオフィス街に、息子の会社はありました。息子の会社の前に、一般人に一部を開放した巨大なビルがあり、そこで娘とコーヒーを飲みました。

 この辺りは、なんというのでしょう、都会的不便さがあるように感じました。息子は日々、ここで戦っているのだなと思いました。本当はアパート周辺も確認したかったのですけれどね。

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 息子の会社近辺で珍しかったのは、動く歩道。そこからガラス越しに観た景色。

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 下の写真は、羽田空港で、飛び立つ前の飛行機の中から(だったかな? もう記憶が曖昧です)。哀愁に満ちた光景でしょ? 

 駆け足で思い出して、くたびれました。

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 夫がファンになったリンツチョコ。もう一種類買いましたが、夫はこれがご贔屓。

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2012年10月28日 (日)

東京 №5 パンダの後ろ姿 

 東京へ出かけたのが9月22日~24日でした。東京のことはもうほとんど忘れてしまいましたが、パンダのことは覚えています。娘が撮ってくれたパンダの写真は、パンダの愛されるゆえんをよく捉えているので、これだけは記事にしておかなくては。

 えっと、英語のレッスンを済ませた息子とホテルで待ち合わせて、ガーデンラウンジでお昼にしたところまでは書きました。そのあと、上野動物園に行きました。童話にしたい動物に出合えるかしら、と胸が高鳴りましたが、ほとんど興味のなかったのがパンダだったのです。

 愛媛県立とべ動物園でのホッキョクグマ、ピースの人工飼育の記録をテレビで観て、ホッキョクグマには興味がありましたが。 

 今回、時間がない中、たまたまクマのコースを辿ったみたいで、クマを沢山見ましたが、やはり黒いクマは怖く見え、あまり見たいと思いませんでした(見ましたけれど)。

 上野動物園に行く前に、3人で西郷さんの銅像に挨拶に行きました。息子はよく上野で友人たちと待ち合わせるそうで、歴史好きの息子は西郷さんの銅像に、まるで生きているお偉いさんのところへ連れて行くかのようでした。西郷さんに会って、嬉しそうな息子でした。

 わたしと娘もNHK「歴史秘話ヒストリア」で『のんびり犬と暮らしたい~上野のシンボル西郷さん 西南戦争への道~』を観ていたので、西郷さんに会うのも悪くはないなと思いました。 

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 わたしは幼稚園生のときに、上野動物園に来ていました。クマのように着ぶくれて写真に納まっているので、冬だったのでしょうね。父の船が横浜に入ったので、会いに来たのだと思います。泊まったのは赤坂のプリンスホテルだったように思いますが、そのプリンスホテル、閉館してしまいましたね。

 いよいよ動物園へ。

 ガラス張りのパンダの檻の前には行列ができていました。娘も息子もごく自然にそこへ並んだので、わたしも仕方なく並びました。フラッシュをたくといけないとの注意がありました。

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 ジャイアントパンダのリーリーは雄で、2005年8月16日生。シンシンは雌で、2005年7月3日生。2頭は同じ日の2011年2月21日に来園しています。あら、2月21日って、わたしの誕生日ではありませんか。

 娘がパンダを撮ってくれることになりました。

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 これがパンダのリーリーです。白い毛は汚れて茶色い。「何、これ? これがパンダ? やだ、まるで人間みたいなムード。寝ているの?」と、わたしは息子にいいました。息子は驚いたように笑って、「ちょうど人間が机についてうたた寝しているみたいだね」と、いいました。パンダは、無造作に置かれた巨大なパンみたいにも見えました。

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 かわゆい。パンダは後ろ姿が一番可愛いのですよ。

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 背中を向けてうたた寝していたリーリーでしたが、これもリーリーかな? こちら向きになって動くこの姿はクマそのもの。

 ただ、おっとりとしたマイペースそうなところは特徴的で、それが何ともいえないムードを作り出しているのです。パンダの魅力を噛み締めているうちに、檻の前を通り過ぎてしまいました。

 パンダが癒しのシンボルとなったわけが、実物を見てわかりました。

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2012年10月 4日 (木)

東京 №4 ガーデンラウンジからの素敵な眺め

 ホテルについてしばらくしたら、英語のレッスンを終えた息子がきて、家族3人でガーデンラウンジへ。

 7年まえにニューオータニに泊まって気に入ったのが、この広々としたラウンジでした。

 そのときは欧米人らしき泊まり客と想われる人々も多く、あちらの席からも、こちらの席からも外国語の談笑が聴こえ……という風で、大画面さながらの大窓からの庭園の眺めもすばらしく、田舎者のわたしは、まあ何というか、都会風の格調の高さに圧倒されました。

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 [写真撮影=娘]

 今回は『サンドウィッチ&スイーツビュッフェ』の時間が終わりがけだったせいか、それ目当てで比較的近くから来たのかな、という感じの人々が多かったのです。うちの近くのホテルに、わたしたち家族がバイキング目当てで行ったときの雰囲気とほとんど変わらないものがあり、正直いってイメージが壊れてしまいました。

 ここへ来るまえに娘に「外資系の高級ホテルがあちこちにできたみたいだから、欧米人の泊まり客はそちらに流れて、日本人と東洋系の泊まり客が増えてるんじゃないかしらね」とわたしがいった通りの現象なのかどうかは、わかりません。 

 ベルばら世代で、海外旅行も未経験のわたしは(友人たちはおおかた新婚旅行なんかで体験済み)、こんな国際社会になっても欧米コンプレックスがあるのです(笑ってください)。 まあ、いずれにしても、こちらの勝手な期待(妄想)と幻滅にすぎなかったことでした。

 でも、ガーデンラウンジ、やっぱりいいなと思いました。

 東京在住の息子とは頻繁に会えるわけではないので、会うと健康や生活ぶりのチェックをしたくなりますが、なるべくそちらのほうは抑え、家族で楽しいおしゃべりと食事の時間を過ごしました。

 この支払いを息子が持ってくれて、金欠旅行のわたしは大助かりでした。息子も会社勤めをしているとはいえ、新幹線でちょくちょく大学の研究室へ通う学生でもありますから、まだお金がいるでしょうが……。

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2012年10月 2日 (火)

東京 №3 海外旅行が二泊三日の東京旅行に……それで満足だったわが家的事情

 夫が退職する数年前に気前よく、退職金の一部で念願の本を出したら、といってくれたので、わたしはその気になってしまい、そのつもりでいたのでしたが、物事はそううまい具合には進みませんでした。

 退職金のそんな使いかたは夫の継続雇用が前提となっていて、それがふいになったからでした。夫の勤め先は流通業でしたが、まさに国取り物語、食うか食われるかで生き残り、店舗数を増やした俊敏な企業ですから、自社のメリットにならないような甘いことは決してやりません。 

 その頃、このまま麻生さんが再選され麻生政権が続けば、夫は間違いなく残れるはずで、娘が契約社員から正社員になれるのも間近と思われました。ところが民主党が勝利して政権交代してしまい、企業対策が放置されてしまったのです。わたしは、この間の変化をしっかりと記憶しています。

 案の定、新政権の成り行きを見ていたに違いない夫の会社は、継続雇用したりしなくなったりということを始めました。それまでは定年退職後の身の振りかたをさほど考えずに済んできた事情が一変したわけです。そして、会社はついに、ほぼ継続雇用をやめてしまいました。そうなってからしばらくした頃に、夫の定年退職がやってきたのでした。

 最近の法改正により、継続雇用が義務づけられることになりましたが、それは厚生年金の受給開始年齢の引き上げに伴ってのもので、高齢の失業者が巷に溢れる状況を何とか食い止めるための最低限の法改正にすぎません。これはこれで厳しいでしょう……。

 食うか食われるかの企業で身を粉にして働いてきた夫でしたが、会社では上昇意欲が強く、同僚の出世が痛くて、そのたびに家庭に八つ当たりしていたところがあると本日告白しました。やっぱりそうだったのか、と長年の謎が解けた思いがしました。

 わたしの困ることなら何でもしてやろう、と夫が思っているようにしか感じられないことがあまりにしばしばあったからでした。夫は大学を卒業して初入社した船会社をやめたあと、当時、経理部長をしていた父親のコネで入社したので、特別扱いされて当然という甘えがいくらかあったのかもしれません。

 何にしても、夫は夫なりに頑張ってくれて、そこそこの出世もし、定年退職しましたが、定年後の就活は困難をきわめました。実は、夫は、定年前に予定していた自分のぶんの退職金を、退職前の段階でややオーバーして使ってしまっていました。

 この時点で、わたしの本を出す計画はなくなりました。幸い――というべきか――、出版事情を調べてみると、素人が本など出しても無意味だということが改めてわかり、出版の計画を、それより少ない金額で済みそうな娘との海外旅行に切り替えました。

 わたしには、長年温め、書き始めていた児童文学作品『不思議な接着剤』で一発当てたいという思いがあり、舞台として用いたいラングドックは無理でも作品形成に役立ちそうなヨーロッパへ取材旅行に行きたいと思いました。娘はイタリアへ行きたがっていました。

 しかし、定年退職後の厳しい生活を考えると、この計画も見送らざるをえませんでした。同時に、だからこそ、わたしとしてはやはり物書きとして立ちたいという思いを捨てきれません。

 夫の相当な頑張りで再就職できましたが(再就職には流通業での夫の経験が役立ちました)、先のことを考えると不安ですし、夫にばかり頼ってきた経済的な部分をわたしが担えるようになりたいという思いが日増しに強くなっていきます。それは、それだけの力量が自分にはあるという確信が、日々力強さを増してくることとの表裏一体の関係にあるのです。 

 で、本来はこの東京旅行も、出版社への作品の持ち込みを目的としたものだったわけですが、出版業界も厳しいようで、わたしが持ち込みたいと思ったジャンルを専門としている出版社は――持ち込みは持ち込みでも――郵送のみのところばかりとなってしまいました。

 といっても1社だけ、こうなる前に、対面式持ち込みの許可を得ていたところがあったので、それがまだ有効かどうか確かめて、有効であれば持ち込むこともできたのかもしれません。とはいえ、その出版社の出版傾向を調べると、出して貰えそうには到底思えず、いっそ東京旅行を純粋に楽しむことにしたわけでした。

 息子に会い、息子の勤める会社を見ることが旅行の第一の目的となりました。といっても、この旅行が今後の作品に生かすための取材を兼ねていたことは作家志望者として当然ですけれど。

 海外旅行を期待していたに違いない娘には気の毒で、半分は海外旅行も考え、プランを見たりもしましたが、いずれにしても娘の夏季休暇でヨーロッパは、フリープランくらいでないと、日数的に難しいものがあり、わたしたちには海外旅行は時期尚早と判断しました。韓国になら行けたのですけれどね。娘は現在2人のイタリア人とメールのやりとりをして、イタリア語を磨いているところです。

 前にも記事にしましたが、フィレンツェで書店主をしていらっしゃるミケーレさんは日本文学をイタリア語訳で読まれます。娘が源氏物語のことを話題にしたら、源氏物語も読み始められるほどの読書家です。ローマ字で日本語を、片言のような感じで書いてこられていたのが、最近はひらがなの勉強を始められたようです。

 もう1人は、ローマ近郊に住む東洋学部の大学生で、日本と中国の言語・文化を学んでいらっしゃいます。日本語の単位はとれたそうですが、「中国語はまだで、もう忘れちゃった」んだそう。日本語とイタリア語の混じったメールで、なかなか日本語がお上手なようです。

 長い前置きになりました。

 わたしと娘はJTB「JALで行く東京ステイ」というフリープランを利用して、二泊三日の東京滞在を楽しみました。息子に会い、息子の勤める会社を見ることもできました。以下がそのプランです。これで2名合計、104,600円でした。 

  • 9月22日(土) 大分〔10:25〕⇒東京/羽田〔12:00〕
  • 9月22日(土)~24日(月) ホテルニューオータニ
  • 9月24日(月) 東京/羽田〔19:15〕⇒大分〔20:50〕

 7年前、わたしたちはJTB『旅物語』でさらにお得なプランを利用しています。しかし出発は博多に限られ、曜日も決まっていました。そのときは娘の出版社チャレンジが空振りに終わった就活――講談社が途中まで――の傷心旅行だったのです。

 そのときはなぜ息子の会社を見に行かなかったのかしら、と思いましたが、考えてみると、そのとき息子はまだ大学生(学部生)だったのでした。まあ息子は今も社会人ドクターとして大学に通っていますが、博士課程の卒業はどうやら来年ではなく再来年になりそうとのことです。

 卒業要件はほぼ充たしたといっていましたが、「あんな論文で博士号、というのは恥ずかしいから、もう1年遅らせる」とのことのようです。

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 行きの飛行機はかなり古い感じで、しかも小さかったので、揺れると怖かったです。でも、上空からの景色はよく見え、太陽の光を受けてきらめく屋根々々、川、島々、海など、よく見えました。

 雲のなかに入ってからがまた素晴しかったのです。上に行くと、下の眺めは、一面雲に覆われていて、よく見えないこともありますよね。でも、このときは、雲が何層かにわかれた中に飛行機が入って行き、その雲の層の間の青空を、ちぎったような雲の塊が漂っている幻想的な光景に目を奪われました。

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 ニューオータニへ行くために、東京メトロにのり、赤坂見附で降りました。

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 途中で見かけたビル。よく見てください。ビルのてっぺんにクレーン車がいます。

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 ニューオータニの部屋から撮った写真。前回は緑が見える側でしたが、今回はビルしか見えませんでした。禁煙の部屋を希望していました。空いていなかったところをぎりぎりの時点で空いたということで、二泊とも禁煙の部屋で過ごせてラッキーでした。

 ニューオータニの客層は、7年前よりさらに庶民化が進んでいるような印象を受けました。だから、わたしたちは泊まることができたわけですが……。部屋の居心地、サービス共申しぶんなく、さすがは老舗だと思いました。

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2012年9月27日 (木)

コーヒーメモ №3 トーキョーシティーブレンド

羽田空港のDEAN&DELUKAで巨峰ジュースを飲んだときに買ったコーヒー。夫がサイフォンで淹れました。

 スマートな味わい、というのが共通した感想でした。色としてはミントグリーンを連想しました(何の根拠もないただの気分による連想ですが)。

DEAN&DELUKA
http://www.deandeluca.co.jp/

ホームページからオンラインストアで購入可

トーキョーシティーブレンド 粉
原材料:コーヒー豆(生豆生産国名: グァテマラ、エチオピア)
内容量:227g
原産国:生豆生産国: グァテマラ、エチオピア

 小気味のよさを感じるカルディのコーヒーを飲みなれてしまったせいか、カルディでないと、やや物足りない感じがしてしまいます。

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2012年9月25日 (火)

東京 №2 ダイジェスト版

 急に思い立って、東京に出かけたのでした。

 娘の夏季連休(もう秋ですが)に、博多にでも一緒にいくつもりで、ふとJTBのプランを見ていたら、東京ステイ3日間というお得なプランを見つけたのです。

 実は7年前に、わたしたちはJTB『旅物語』で4日間の東京ステイを楽しみました。

 そのときに比べたら、むしろ金額が高くて1日少ないのですが、日程が決まっていたそのときとは違い、今回は土日を入れるも自由、宿泊先は老舗ホテルから選べ、朝食付、往復航空券付で、一人5万強というお得さでした!

 海外旅行を諦めたんだから(あくまで今は行けないということです)、東京くらいは行こう、息子に会いに行こう(職場を外からだけでも見学しよう)と思い、出かけることにしたわけでした。

 宿泊先は前回と同じ、ニューオータニをチョイス。

 初日は、英語のレッスンを終えた息子と待ち合わせてホテルでランチ、西郷さんの像を見たあと(テレビ番組の『歴史秘話ヒストリー』を思い出しつつ)、上野動物園へ。

 動物園は外せないのです。だって動物好きですし、創作のためにも……。初めてパンダを見ました!

 なぜかパンダには興味のなかったわたしですが、パンダの人気の秘密に触れた思いがしました。

 こちらに背を向けて座っているパンダはまるで、勉強疲れしてうたた寝しているみたいな格好だったのです。

 その姿が何ともいえず……それにパンダの来た月・日はわたしの誕生月・日と同じではありませんか。

 後ろ向きのまま、首が(首だけが)ぐるっと回って、金色の目でこちらを見据えるシロフクロウの衝撃的な動作!

 娘が今回の東京行きでは頑張って写真を撮ってくれたので、記事を改めて動物の写真などアップします。

 動物園で過ごしすぎて、博物館へは行けず。閉館してしまいました。次に銀座へ。シャネルでウィンドウ越しに見たマネキン人形の眉が変わっていました(写真あり)。

 この日に築地市場へも行くつもりが、時間がなくて行けず。

 が、銀座コアの地階のお寿司屋さんのお寿司が1個210円とくるくるよりは高いのですが、感動の美味しさでした。築地という名が入ったお寿司屋さんでした。

 息子の勤務するオフィスビルに入っているお寿司屋さんも、大変美味しいそうですが、そこも築地市場に割合近いのです。

 リンツでチョコレートを飲み、そのとき、おまけで付いてきた小さなチョコレートの味が何と、長年わたしが再会を求め続けていたチョコレートの味でした! 詳しくは写真と共に。

 二日目。大雨の中、代官山へ。若者が多く、ちまちまとした何となくアマチュアっぽい街という印象を受けました。フランス雑貨のお店や蔦屋書店など見ました。

 そして、馬鹿に店員さんの多いお店で、信じられないくらい、まずいカレーを食べました。とある一角で、唇を真っ赤に塗ったモデルさんの撮影が行われていました。

 大雨でしたが、前回浅草へ行ったので、今回は明治神宮へ。うっそうとした森。ウサギが棲んでいるんですってね。

 参拝を終えたら雨が小降りになり、やがてやみましたが、それまでの砂利道で靴の中まで濡れました(ドライヤーで乾かしました。傷みました)。

 渋谷駅は、横浜へ行く線が出ているなど便利ですが、めまいがするほど人が多く、小汚い印象で、苦手でした。原宿も、うーんという感じ。表参道は綺麗で、若い女性が好みそう。表参道ヒルズなど見ました。わたしは植物のオブジェが辛うじて印象に残った程度。

 ここで力つき、息子が来るのをホテルで待ち、三人でバイキング。インターネット予約しておいたのですが、本来は土日は安くならないところを、泊まり客ということで安くして貰えました。

 今回、食事代を息子が奢ってくれたり、娘が出してくれたりしたので、助かりました。

 三日目。台場へ。フジテレビをこの日は見学できませんでしたが、敷地内の囲いで覆われた中で歌番組の収録が行われていて、東方神起(と思うと娘)の歌声が大音響で聴こえてきました。

 そのあと、来たときも乗った自動運転のゆりかもめで戻り(湾の景色を楽しみました)、勤務中の息子の会社のあるオフィスビルを探しに行きました。見つけて、外から見学(会社のほうへ行くには通行証が必要)。

 辺りを散策し、その辺りで一番巨大なオフィスビルに入り(ここには一般人に開放された憩いの空間があります)、まるでドラマに出てくるようだと思いました。

 が、オフィスビルだから、面白くなく、ビルの中のイタリアンカフェに入りました。ここのカフェラテは美味しかったのですが、夫の淹れるサイフォンコーヒーほど美味しいコーヒーはどこにもありませんでした(ホント)。

 7年前に上京したときは、東京の街ではカラーワイシャツが流行っていたような気がしますが、季節の違いもあるのか、白いワイシャツが多い気がしました。

 女性のファッションも、地方とさほど変わらない気がしました。7年前はもっと違いがあったような……。

 息子に会うとつい、食事や服装のことをいいたくなりますが、外食中心の食生活が偏りやすいのは仕方のない面もあるなあ、と職場辺りを歩いているときに思いました。服装は、普段着を何とかしてほしい。学生時代と同じような格好なのです(尤も、今も博士課程に籍を置く学生ではあるわけですが)。あれでは、ホテルの中の本格的なレストランには入れませんよ(本人もそれがわかっていて、予め訊いてきました。どのみち、そんな高いレストランには入れませんが)。

 でも、息子がわたしたちをそれとなくエスコートしてくれたり、初日などは銀座のウィンドウショッピングに辛抱強く付き合ってくれたりと、ありがたかったです。海外出張まで、それほど日にちがないにも関わらず。

 飛行機にめったに乗らないわたしは、雲が層に分かれた青空の中を千切れたような雲が浮かぶ幻想的な光景や、強い太陽の光に屋根々々がガラス玉のようにきらめく上空からの景色に感動しました。

 行きの飛行機は、3列に座席の分かれた帰りの飛行機に比べたら小さく、翼の近くに座ったので、ペガサスに乗った気分を空想したりしました。

 とりあえずダイジェストで記事をまとめたのは、童話を一編仕上げなくてはならないからです。写真付の記事は以後ぼちぼち。

 ※追記
 八重洲ブックセンター本店にも行きそびれました。ブックファーストでアトリーの『グレイ・ラビットのおはなし』(岩波少年文庫)を買いました。娘は岩波文庫から出たバルザック『サラジーヌ他三篇』。科学と歴史の融合を謳った分厚い雑誌を息子と見、二人ともほしいと思いましたが、重そうなので、わたしは買いませんでした。買えばよかったかな……帰宅すると、緊縮財政感覚が戻ってしまいました。
 でも、帰宅後に夫とコーヒーの話をしているうちに、旅行の続き感覚のつもりで電動コーヒーミルを買おうか……となりました。粉だと(冷蔵庫に入れておいても)劣化が早いと夫がいいます。わたしも同感。貰い物の手動コーヒーミルは30年の年代物となり、使っていない間に黴臭くなった気がするので、新調したいのです。夫は、数種類のコーヒー豆を保存用の瓶に入れて並べておき、自家製ブレンドを試してみたいそうで。
 わたしの少々腕の上がった料理と夫のコーヒーで、緊縮財政ながらも何となく優雅な生活です(というと、いい過ぎかな)。

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2012年9月24日 (月)

東京 №1

東京 No.1

 二泊三日で、東京に出かけていました。帰りに羽田空港の写真の喫茶店で飲んだ巨峰ジュースが驚きの美味しさでした。

 体調が心配で色々と前準備していったせいか(予め心配な方面の薬を飲むなど)、調子を崩すこともなく、ホッとしました。

 欲張ってあちこち行ったため、乗り物の乗り継ぎで階段の利用が激しく、左膝がおかしくなったくらいです。

 せっかく東京に行くのだから、作品を出版社に持ち込めたらと思い、調べたところ、児童書関係はどこも、郵送のみの受付となっていました。出版社は(出版社も、というべきでしょうか)どこも経営面で大変なんでしょうね。

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2012年9月23日 (日)

昨夜、息子とケルトの話

女教皇

 歴史や神話が好きな息子が今ケルトに関する本を読んでいて、それについて話しているうちに興味をそそられ、調べてみたくなった。以前から何となく興味はあったが、ケルト神話と関係が深いとされるドルイド教のことなどにはあまり興味がなく、調べてみたことがなかったのだ。

 息子とは以前、インド神話と北欧神話の話題で盛り上がったこともあった。神話と先住民族とは切り離せない関係にある。

 ところで、息子は高校生の頃から、インド神話に登場するナンディーが大好き。ナンディーはシヴァ神の乗り物とされる牝牛。ナンディーが好きという以前に、息子は子供の頃から牛や馬がとても好きで、わたしも乗馬体験を持ってからは馬が過剰なまでに好きになった。

 息子はタロットはしないが、わたしの影響で、いくらか興味は持っている。

 神秘主義に深く分け入ったわたしに比べ、息子は思想全般に関してだけではなく、あらゆる物事に関して、ほどよい距離感を保とうとしているようで、わたしもだからこそ、安心して息子と話せるところがある。娘もそう。

 尤も、子供たちにはわたしのようには深く神秘主義に染まってほしくはなくて(わたし自身はどうしたってそうならざるをえないのだが)、そのように教育してきたところもある。

 タロットの隠者は、息子の心の琴線に触れるらしい。わたしも隠者は好きだが、女教皇には大学時代から相当に興味をそそられていた。

 タロットの女教皇はイエスの隠された花嫁、マグダラのマリアにまつわることと関係があると『マグダラのマリアと聖杯』(英知出版)を著したマーガレット・スターバートはいう。

 先日のカレン・L・キング博士の発表と考え合わせるとまことに興味深いものがある。

 黒い聖母伝承とマグダラのマリア、またソロモン王とシバの女王(エチオピアあるいはイエメンに存在したといわれるシバ王国の女王)のこと、黒関連から顔が黒かったインド神話のシヴァ神とドラヴィダ族のことなどを息子と話す。

……とりとめのない書きかたになった。

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