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2012年12月19日 (水)

小泉進次郎氏の人気

 自民党圧勝には小泉進次郎氏の人気と活動が力を貸していた、と「ひるおび!」で、昨日だったか、いっていた。

 わたしはこれまで小泉進次郎氏に対して、偏見があった。何しろ、進次郎くんは「自民党をぶっ壊す」といって日本そのものをぶっ壊した小泉純一郎氏を父として生まれ、その父の私設秘書を務めていた御仁なのである。純一郎氏のざっとした分析は以下のエッセーで行っている。

 国会中継をわたしはよく視聴するほうであるにもかかわらず、なぜか進次郎氏が質問している場面の記憶がない。ラジカルな――というより脳味噌が足りないとしか思えなかった――新自由主義者純一郎氏に対する憤りと恐れが大きすぎたために、その子息の国会質問など聴きたくないと思い、チャンネルを切り替えるか、他のことをしていたのだろう。

 が、「ひるおび!」でああまでいわれると、ちょっと調べてみようという気になった。YouTubeで国会質問の断片をあれこれ視聴した。

 あれ、進次郎くんって、こんなにハンサムだったの?  進次郎氏がイケメンで有名であることもわたしは知らなかったのだった。しょうゆ顔のちょっとテイノーに見えるお父さんとは大違い。どちらかというと、進次郎くんはソース顔?  ソースとしょうゆが混じってる? お母さん似なのかもしれない。もしかしたら、中身も……。ちょっとうっとりとしてしまった。偏見の第二段階へ突入といったところかもしれない。

 ただ、進次郎氏に対する警戒心が興味に変わったのは、あくまで国会質問の視聴を通してである。いささか理詰めと思えるくらいに疑問点や相手の真意を問い質そうとする姿勢には、新進政治家としての若々しい情熱が漲っていたのだ。

 どんな質問をされても、それを理解しようするどころか、意に介さず、派手なパフォーマンスに自説を繰り返すだけだったお父さんとは、これまた大違い。

 進次郎氏の質問からは、あちこちへよく出向いて国民が置かれた状況を丹念に調査している日頃の行動傾向や、問題点を洗い出し、それを改善しようという思いなどがストレートに伝わってきた。国民の抱える苦痛と困難を共有しようとする温かな感受性が感じられた。

 ひじょうな読書家であるらしい。レヴィ・ストロースの悲しき熱帯をニーチェ的観点から読むというのは、どんな読みかたなのかよくわからないが、部屋が本であふれていると聴けば、同じ本好きにはたまらない。

 娘より1歳上で、わたしの子供たちと同じ世代の人といってよい。小泉純一郎氏は1942年(昭和17年)生まれだから、団塊のすぐ下の世代の夫やそれより七つ下のわたしとはかなり年が離れているが、進次郎氏はうちの子供たちと同世代。

※狭義では1947年から1949年までに生まれた世代、広義では1946年から1954年まで――年号では昭和20年代――に生まれた世代を団塊の世代と呼ぶようだ。広義では、夫も団塊の世代ということになる。夫はその特徴を備えている。

 ようやく、うちの子供たちと同世代のなかから力ある人物が現れたという期待感を覚えてしまった。というのも、わたしはズーズーしい団塊の世代から何かと迷惑を被った世代で、うちの子供たちの世代はまた、その団塊の世代の子供たちから何かと迷惑を被っている世代だからである。

※広義では、1970年代生まれの世代を団塊ジュニアと呼ぶようだ。

 人数で負けてしまうのだ。高度成長期以降、社会も文学界も、おおむね、この二つの世代の傾向を帯びてきたという気がする。動物的勘と好奇心と自己保存欲求の強すぎる、目の前のニンジンだけしか見えていないかのような、あの臭気がたまらないのだ。

 現世というものをよく象徴してくれている世代だという気はする。

 社会が自分の持つ雰囲気とは異なる雰囲気を帯びているということだけでも、人間には生きづらいものだ。なんて品性に欠ける国になってしまったのだろう。

 文学に賭けているわたしは、何よりも文学を通してこのことを感じ続けてきた。文学から教養を排除し、過去の遺産を私物化しようとする獣めいた奴らに文学界はのっとられている……とここまでいうと、被害妄想に近くなるだろうが。

 この二つの世代にも、そうした傾向から外れた人々が沢山存在していらっしゃることに間違いはない。もちろん、すばらしい人々も沢山。それにこうした括り自体がナンセンスでもある。そう、元々、これは、わたしの被害妄想を帯びた主観にすぎない、いい加減な話なのである。

 それでもやはり、進次郎くんが本に囲まれて暮らしているということは、彼が教養を重んじる派に属する人物であることをシンボリックに表しているような気がする。だからこそ、突っ走れば父以上に恐ろしいところがあるかもしれない。

 進次郎氏の生い立ちをウィキペディアから抜粋してみる。

小泉 進次郎(こいずみ しんじろう、1981年(昭和56年)4月14日 - )
ウィキペディアの執筆者,2012,「小泉進次郎」『ウィキペディア日本語版』,(2012年12月19日取得,
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%B0%8F%E6%B3%89%E9%80%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E&oldid=45425366).  

生い立ち

神奈川県横須賀市生まれ。幼少期に父・小泉純一郎が離婚して、小泉家の親族に育てられる。1988年(昭和63年)に関東学院六浦小学校に入学して、大学まで関東学院で過ごす。中学校・高校ではスポーツ、特に野球に熱中した。2004年(平成16年)に関東学院大学経済学部を卒業して、アメリカ合衆国のコロンビア大学大学院に留学をした。コロンビア大ではジェラルド・カーティス教授に師事して、2006年(平成18年)に政治学修士号を取得したアイビー・リーガーである。その後、アメリカ合衆国の戦略国際問題研究所非常勤研究員を経て2007年(平成19年)に帰国して、それ以後は父である純一郎の私設秘書を務める。

 ジェラルド・カーティスについても調べると、カーティス氏が「中央情報局の情報提供者として名指しされている」という一文があり、気にかかる。

「ひるおび!」では、進次郎氏は政治家としては天才子役の時代だとうまいことをいっていた。今後も、進次郎氏に注目していきたい。

「安倍政権、麻生氏が入閣の方針」というニュースは嬉しい。麻生氏が首相だったときの国会での答弁は傾聴に値した。小泉氏のぶち壊しで傷ついた日本に手当をしようとしているナイチンゲールに見えたものだ。あのままだと、娘は正社員になれたはずで、夫も継続雇用になったはずだった。

 失われた時間は帰ってこないし、日本は難問をいくつも抱えているが、新政権にはがんばって貰いたい。でないと、日本が潰れる。その瀬戸際にある。

 そういえば、鳩山政権のときに占ったわたしのタロット占いは当たった。2062年の未来から来た男の予言は大筋では間違っていないし、なかなか読ませるけれど、安倍首相の誕生の時点でこけてしまうわね。

 いろいろと放言しましたので、お叱りをうけそうですが、当方、自覚がありますので、この記事に対するコメント、メールはご容赦ください。

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