横書きに総ルビはいただけない
習作「卵の正体」を使って一太郎で自作したePubを、非公開設定でパブーにアップロードしてみた。
わたしはePubを縦書きで作成しており、パブーは縦書きには対応していないから、これがパブー本にどう反映するのかが興味深いところだった。
縦書きは完璧に横書きになっていた。文章の切れや改行のおかしさなどは全くなかった。ルビもきちんと入っていた。
しかし、パブー本として見ると、本文がまるごと1頁に収まってしまうので、目次や章を設定して全文を複数頁に分割したい場合は、その作業が別に必要になるため、テキスト原稿を用意しておいて、最初からパブーの管理画面で作成するほうがむしろ楽かもしれない。
児童書を作成したいわたしの場合は、漢字が苦手な子にも読んで貰えるように総ルビが希望だが、横書きに総ルビはいただけないものだと改めてわかった。とても読みにくい。
逆からいえば、一太郎はルビふりに優れた機能を発揮する。
総ルビを自動で入れられるばかりか、「一太郎2012 承」は、平成元年3月、学習指導要項で示された学年別漢字配当表に基づき、「小学◯年以上で習う漢字にふりがなをふります」という具合に指定してルビをふることもできる。
とはいえ、音読みと訓読みの区別といった高度な作業まではさすがに一太郎にも無理で、書き直しが多すぎるため、最初から自分でふったほうがましかしらとも思った。
一太郎で自作した上と同じePubをテキスト保存し、ドキュメントとしてKindle Paperwhiteに送ってみたら、ルビは綺麗に落ちていたが、綺麗な横書きとなっていた。
クリスマスまでに、とりあえずパブーで無料公開したい『田中さんちにやってきたペガサス』を、パブーの管理画面で直接作成するか、一太郎で自作したePubをアップロードすべきか、迷うところだ。
Kindleでの販売はそのあと。ルビの問題はまだ残るが、やはりKindleでは縦書きにしたい。来年になるかなあ。一太郎の使いかたや電子書籍に関するあれこれもわかったから、急がず、慎重にやろう。
今日は試運転的作業に終始し、とても疲れた。
創作より、作品の公開という段階での作業や迷いに途方もない時間を裂いているこの頃だが(そのぶんを創作に当てられたら、どんなにいいだろう)、これが世にいれられないミューズの徒の宿命、茨の道をどこまで歩いていけるだろうか。
この年齢で病気持ちであることを考えると、2年単位ぐらいで、創作計画を立てるようにしたほうがいいかもしれない。
こんな時間だ。これから急いで「きのこのリゾット」を作らねば。
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