Kindle Paperwhiteの、柔らかく包み込まれるような文字感
たぶんないだろうけれど、と思ってケーズデンキに行ったところ、ありました。Kindle Paperwhite。
どこでも使える、3Gタイプを選びました。
売り場で見たときは、正直いって、「何だかちゃちな感じだわね、こんなキカイで読む電子書籍作りに後半生を賭けようなんて、早まったかしら……」と気落ちし、電子書籍作成のために『一太郎 2012 承』を注文したことを後悔したほどでした。
が、夫と娘はわたし同様に戸惑った様子を見せながらも、「こんなものだと思うよ」といいました。軽い興奮も伝わってきました。
わたしは「そうね。どのみち、このままでは活路が見いだせないもの、やるしかないわねえ」といい、専用の装置で見た電子書籍がどんなものなのかを確認したあとは、夫か娘にやるつもりで、購入しました。
電源アダプタと液晶保護フィルムも合わせて買いました。ケースは必要なら後で買えばいいと思い、買いませんでした。
一番興奮していたのは、新しいもの好きな夫。Paperwhiteを箱から出したあとで、夫は「ほら、まず、紙を剥がさなきゃ」としきりに促しました。「剥がれないのよ、どうしても。これ、なまの画面なんじゃないの?」といいましたが、夫は「なんぼなんでも、そんなはずはなかろう……紙が貼りついているんだから、剥がさなきゃ、始まらない」といって、Paperwhiteを奪い、剥がそうとしました。が……やはり、なまの画面だったのですね。
画面が紙そっくりであることに驚きましたが、あれこれ、新入りに興奮したあとは、三人とも、急速に熱が冷めてしまいました。
なぜって、白黒で地味だし、読む本が入ってなければ、黒い縁のある紙状画面があるだけなのです。
操作も、慣れないうちは、便利なようなまどろっこしいような感じでした。
Paperwhiteの正体を見届けたと感じたらしい夫は、飽きて寝てしまいました。そのあと娘とあれこれ話しながら、まだだったWiーFi設定を済ませましたが、しばらくして娘も寝てしまいました。
わたしは青空文庫に入っている無料の電子書籍をダウンロードしたいと思い、検索してみましたが、どうしても検索頁の移動ができませんでした。
解説を読むときは軽いタッチで移動できたのに、同じ要領でタッチすると、その本固有の領域に入ってしまうのです。悪戦苦闘の挙げ句、下から上へ指で撫で上げるようにすれば、次の頁へ移動できることがわかりました。わたしは逆に上から下へ撫でていたのでした。
写真はぼけていますが、「ほしい物リスト」に入れた青空文庫の電子書籍です。案外、読んでいない作品があります。
無料だったら、お金がなくてもダウンロードできるだろうと思ったら、これがだめで、クレジットカードかギフト券かショッピングカードかの番号を入れよ、と命じられました。
アマゾンで買い物をすることはめったにありませんでしたが、いつもコンビニで先払いしていました。
今回も、コンビニで一番安いギフト券なりショッピングカードなりを購入して、番号を入れておこうと思います。
パソコンに比べれば小さな装置ですが、あれこれ設定ができ、それなりに奥が深いです。
それに、このPaperwhiteは、ドライアイ、近眼・老眼のわたしの目にとても優しくて、本で読むより優しいのではないかと思うくらいです。
明るさや文字の大きさは初期設定のままでわたしにはちょうどいいですが、目に優しい範囲内で自由な設定ができます。
何年か前に入院したときに、これがあれば、さぞ重宝したでしょう。子どもの本のための拡大表示モードがあるのは、子どもの本を書きたいわたしには嬉しい配慮と感じられました。
小さいお子さんにはこのような装置は向かないかもしれませんが、小学校も高学年くらいになると、辞書機能があるので、子どもの好奇心を満たしてくれるかもしれません。
白黒画面なので、これで読む限りでは、表紙に凝ってもあまり意味がない気もしますが、他で読む人々も多いでしょうから、そうとばかりもいえませんね。
こんなに優しい媒体があるのなら、紙の本が出せなくても、創作に頑張れそうな気がしています。一晩でPaperwhiteに惚れ込んじゃいましたよ。
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