便利なKindleGen、Kindleプレビューツール
しばらく前からAmazon Kindle ダイレクト・パブリッシングから電子書籍を出版したいと思ってきましたが、規約や手順をホームページで確認したのは昨夜が始めてでした。
Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングのホームページへ行き、クイックガイドを閲覧すると、詳しい説明がなされていて、ああここから本を個人出版するんだ……という身が引き締まる感じを覚えました(といっても、来年からになりそうですが)。
いろいろと書かれています。
そして、ありがたいことには、「クイックガイド」→「ヘルプトピック」→「本を用意する」から「KDPツールとリソース」をクリックすると、以下のツールを無料ダウンロードできることを知りました。
- KindleGen v2.7
AmazonのKindleプラットフォームを通じて販売可能な電子本を作成するためのコマンドラインツール。HTMLを使い慣れた出版者がHTML、XHTML、XML (OPF/IDPF形式)、またはePub形式のデータをKindle本に変換する際に最適とのこと。 - Kindleプレビューツールv2.7
Kindle端末やKindleアプリで本がどのように表示されるかを確認するためのツール。
これまでは、一太郎からパブーにEPUBファイルをアップロードし、そこで生成されたmobiファイルをKindle Paperwhiteに送信して、電子書籍リーダーではどのように表示されるかの確認をとっていました。
それが、一太郎で作成したePubファイルをKindleプレビューツールのKindleプレビューアで開くと(「本を開く」をクリックしてファイルを指定する)、mobiファイルが一瞬のうちに生成され、生成場所を確認するようにとの警告が出ます。
そして、そのあとすぐにKindleビューアで本が開かれ、Kindle端末、Kindleアプリ画面ではどのように表示されるかの確認ができるのです。処理の速さに驚きました。Kindleプレビューアでは、ePubファイルの他にhtml、opfファイルを直接開くことができて、便利です。
KindleGenもダウンロードして使ってみました。
一太郎でhtml形式に保存したhtmlファイルを、デスクトップに貼り付けたKindleGenアプリゲーションにドラッグすると、KindleGenでファイルを開くことができ、mobiファイルが生成されました。それを上に書いたようにKindleプレビューアで開くことができます。
この二つがあれば、一太郎とKindle Paperwhiteを購入しなくても、電子書籍が作成できたなあと思いますが、一太郎はわたしのようなパソコンの素人にはありがたいワープロソフトです。
縦書き、ルビありに仕上げた文書の美しさはすばらしいの一言です。 ePub用のテンプレートも複数あり、これがなければ、わたしなどは到底、これから電子書籍に賭けようなどとは思わなかったかもしれません。ホントにお得な買い物でした。
また、Kindle Paperwhiteは、作成したオリジナルの電子書籍を確認するだけでなく、既に青空文庫の無料Kindle本を読みふけるようになっていて、なかなか重宝しています。
最近歴史を舞台にした文学に目覚めたらしい息子が、ユーゴーの『レ・ミゼラブル』と同じようなタイプの、フランス革命とか中世を題材にした作品を教えてくれといいました。
歴史を舞台としたものであれば、「トルストイ、ゾラなんかは秀逸よ。バルザックにもナポレオン帝政期を舞台としたよいものがあるわね」というと、トルストイは入り込みづらいそうで。
ディケンズの『二都物語』は確かフランス革命を題材にしていたはず、と思い、『二都物語』の上巻を青空文庫のKindle版で読んでみているところです。オー・ヘンリーのようなタイプの作家を他に知らないかとも訊かれましたが、これが案外いませんわね。
そういえば、表紙のお絵描きに四苦八苦していましたが、有料の電子書籍にも使える素材を提供してくださっているフリーの写真素材サイト様が複数見つかりました。当ブログで公開中の小説『台風』によいような写真素材が見つかり、さっそく試したりしていました。
今年は、おすすめ年賀状の素材屋さんの記事は書けませんでした。実は少しリサーチしてみたのですが、おすすめしたい素材屋さんはだいたい同じだったということがありました。そのうち、今度は、電子書籍によいおすすめ素材屋さんの記事を書くかもしれません。
電子書籍やパソコンに詳しくないので、自分でも何を書いているのかわからなくなることがあるほどですが、こうした方面の検索でお見えになる方も増えてきました。
これまで自分の文学の未来を拓くには、賞か持ち込みしかないと思い、当たってみた賞の数々。しかし、それらとはあまりに文学観が違いすぎました。そこに賭けても時間の無駄であることがいよいよわかったという今年でありました。
元々わたしには、ブログやホームページ、そして電子書籍といったクールな媒体のほうが向いているのかもしれません。それでも、紙の本を出したい思いは勿論あります。わたしの本を商業出版してみたいと思われる出版関係の方々はメールでお問い合わせください。
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