『グレイ・ラビットのおはなし』で、引っかかる点
旅行中に買ったアトリーの『グレイ・ラビットのおはなし』を読みかけた。
旅行疲れで働かない頭に何とか創作意欲を掻き立てる目的から、優れた作家の作品をアロマテラピーのように用いたいだけだったのだが、いやはや、そうはさせない強烈さがアトリーのこの作品にはあった。
アトリーの書き方には、物凄く引っかかるところがある。
擬人化がうまくいっていない気がする。
ウサギが、よろず屋の店で野菜の種を盗んだり(野菜を育てて収穫するために)、イタチをオーブンに閉じ込めて蒸し焼きにする(この場面は、グリムの『ヘンデルとグレーテル』から意図的に借りたのだろう)といった行動は、ウサギとしての外観の描写が克明すぎるだけに不自然で、わたしはすんなり読めない。
今は時間がないので、ここまで。
| 固定リンク
「児童文学」カテゴリの記事
- (29日に加筆あり、赤字。夜になって再度の加筆、マゼンタ字)エッセーブログ「The Essays of Maki Naotsuka」に49、50―アストリッド・リンドグレーン(2)(3)―をアップしました(2021.10.29)
- Kindle版電子書籍『枕許からのレポート』、『結婚という不可逆的な現象』をお買い上げいただき、ありがとうございます!(2021.01.04)
- 8 本目のYouTube動画「風の女王」をアップしました。ビデオ・エディターの不具合で AviUtl へ。(2020.06.30)
- 6本目のYouTube動画『ぬけ出した木馬(後編)』をアップ。さわやかな美味しさ、モロゾフの「瀬戸内レモンのプリン」。(追記、青文字)(2020.06.20)
- 4本目の文学動画『卵の正体(後編)』を作成、アップしました。動画作成のあれこれ。(2020.06.11)