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2012年9月26日 (水)

『グレイ・ラビットのおはなし』で、引っかかる点

旅行中に買ったアトリーの『グレイ・ラビットのおはなし』を読みかけた。

旅行疲れで働かない頭に何とか創作意欲を掻き立てる目的から、優れた作家の作品をアロマテラピーのように用いたいだけだったのだが、いやはや、そうはさせない強烈さがアトリーのこの作品にはあった。

アトリーの書き方には、物凄く引っかかるところがある。

擬人化がうまくいっていない気がする。

ウサギが、よろず屋の店で野菜の種を盗んだり(野菜を育てて収穫するために)、イタチをオーブンに閉じ込めて蒸し焼きにする(この場面は、グリムの『ヘンデルとグレーテル』から意図的に借りたのだろう)といった行動は、ウサギとしての外観の描写が克明すぎるだけに不自然で、わたしはすんなり読めない。

今は時間がないので、ここまで。

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