検索ワード/フレーズ「読書感想文 高校生 おすすめ」で、訪問者数急増
当ブログの訪問者数はだいだい日に250くらいですが、このところ急増し400を超えています。よく目につく検索ワード/フレーズは「読書感想文 高校生 おすすめ」。アクセスが急増したのは以下の記事。
- 2011年8月23日 (火)
高校生の読書感想文におすすめの本~ 1日あれば大丈夫(短編部門・ベスト3)
https://elder.tea-nifty.com/blog/2011/08/post-8442.html
他に中編部門、長編部門の記事もあるのですが、アクセス数は多い方から①短編 ②中編 ③長編 の順となっています。ちなみに、それらの記事でおすすめした本を以下にご紹介。
短編部門・ベスト3(ポプラ社「百年文庫」から)
①ヴァーグナー『ベートーヴェンまいり』(百年文庫13 響)
②夏目漱石『琴のそら音』(百年文庫31 灯)
③ピランデルロ『よその家のあかり』(百年文庫26 窓)中編部門・ベスト1
https://elder.tea-nifty.com/blog/2011/08/post-286a.html
①トーマス・マン『トーニオ・クレーガー』(河出文庫)長編部門・ベスト5
https://elder.tea-nifty.com/blog/2011/08/post-ad1a.html
①ロマン・ローラン『ジャン・クリストフ』(岩波文庫)
②トルストイ『戦争と平和』(新潮文庫)
③ドストエフスキー『罪と罰』(新潮文庫)
④マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』(新潮文庫)
⑤円地文子訳『源氏物語』(新潮文庫)
高校生の読書感想文関係でアクセスが増えるのは、これまでは8月に入ってから――それも盆過ぎ――だったのですが、今年は先月から増え、出足が早い印象です。なぜでしょう? 訪問者は高校生を想像しているのですが、もしかしたら、どの本で感想文を書かせようかと迷っている先生方だったりしてね。
せっかく来ていただいて古い記事しかないのは申し訳ない気がするので、「高校生の読書感想文におすすめの本 2012年夏」を書こうと思い、一昨日からリサーチしていました。
今回は、短編から中編までの手頃な長さの作品を中心に10編ほど、文庫になっているもののなかから、Amazonで新品の購入が可能なものを選びたいと思っています。
プラトンとギリシア悲劇からどれか……も入れたいのですが、ギリシア悲劇よりもシェークスピアの方がとっつきやすいかしら。チェーホフ、テネシー・ウィリアムズなどの戯曲にも触れてほしい気がしますが、彼らの作品は憂愁の色が濃いから……うーん。
高校生には、精気を揮い起こしてくれるような、スケールの大きな作品を推薦したい気がします。総合的観点に立って物事を見る習慣をつけてくれるような……。プラトンの『ソクラテスの弁明』『饗宴』は高校生にも読めると思います。『風姿花伝』なんかもおすすめしたいのですが、高校生には少し難しいでしょうね。『竹取物語』『更級日記』『雨月物語』は、通して読むといいと思うけれど、古文の勉強みたいで億劫になるかしら。
まさに青春文学といえる太宰、坂口、織田の作品のうちのどれか。織田作之助の『六白金星』なんかは、面白いんじゃないかしら。泉鏡花、円地文子、岡本かの子の作品のどれかも入れたいのです。谷崎潤一郎の『春琴抄』『少将滋幹の母』はまとまりがいいし、高校生にも読めるのでは?
ローデンバック、ギッシング、モーリアック、ヘンリー・ジェイムズはあまりに大人びているでしょうか? シュティフターだといいかもしれません。最近岩波文庫から出たカロッサもいいかも。モーパッサン、モーム、マンスフィールドはまとまりがよすぎて、箱庭的かな。
手頃な長さでありながら、ダイナミズム、スケールの大きさを秘めた1編となると、ゴーゴリは外せません――『外套』『鼻』『肖像画』。バルザック、ユーゴー、ゾラは形式的にも内容的にも「手頃さ」からはみ出てしまいます。トルストイ、ドストエフスキーには手頃なものもあるけれど、彼らが本領を発揮するのは長編だから……。ジョルジュ・サンド、ゲーテ、アンデルセン、ドーデは、手頃なものが文庫であるかどうか。
おすすめしたいと思って再読してみると、以前とは違った感じを覚えることがあります。若い頃に感動を伴って読んだ作品、そして中年になった今読んでもみずみずしい印象を受ける作品のなかから、比較的まとまりのよい(それでいてスケールの大きさを秘めた)、品格がある作品――の収録されている本――を選ぼうと考えています。考えているうちに、夏が過ぎてしまうかもしれません。
⇒書きました。こちら。
| 固定リンク
「ウェブログ・ココログ関連」カテゴリの記事
- グローバルな視線(?)(2024.01.07)
- 5月に内科受診(自己責任でイベルメクチンの服用を始めてから、初の血液検査)(2021.05.13)
- 長かったココログのメンテナンス(2019.03.19)
- 不審なコピペ事件は解決しました(2019.03.18)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 日本色がない無残な東京オリンピック、芥川賞、医学界(またもや鹿先生のYouTube動画が削除対象に)。(2021.07.20)
- 芸術の都ウィーンで開催中の展覧会「ジャパン・アンリミテッド」の実態が白日の下に晒され、外務省が公認撤回(2019.11.07)
- あいちトリエンナーレと同系のイベント「ジャパン・アンリミテッド」。ツイッターからの訴えが国会議員、外務省を動かす。(2019.10.30)
- あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止のその後 その17。同意企のイベントが、今度はオーストリアで。(2019.10.29)
- あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止のその後 その16。閉幕と疑われる統一教会の関与、今度は広島で。(2019.10.25)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Mさん、お誕生日おめでとうございます(2023.11.07)
- 新型コロナはヘビ中毒で、レムデジビルはコブラの毒ですって? コロナパンデミックは宗教戦争ですって?(12日に追加あり、赤字)(2022.05.11)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- 姑から貰った謡本(この記事は書きかけです)(2022.03.15)
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
「文学 №1(総合・研究) 」カテゴリの記事
- ついにわかりました! いや、憶測にすぎないことではありますが……(祐徳院三代庵主の痕跡を求めて)(2023.07.04)
- 第29回三田文學新人賞 受賞作鳥山まこと「あるもの」、第39回織田作之助青春賞 受賞作「浴雨」を読んで (2023.05.18)
- 神秘主義をテーマとしていたはずのツイッターでのやりとりが、難問(?)に答える羽目になりました(2022.06.22)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- モンタニエ博士の「水は情報を記憶する」という研究内容から連想したブラヴァツキー夫人の文章(2022.02.20)
「アクセス解析」カテゴリの記事
- アクセス解析からわかる、当ブログに求められているもの。本日の体調と対策。(2015.08.18)
- 『きんどるどうでしょう』で宣伝していただいていました(2013.09.05)
- 夏休み前なのに、もう読書感想文の準備?(先生それは誤解です)(2013.07.13)
- 検索ワードに反応してみました (1)神智学おすすめの本(2013.06.16)