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2012年4月23日 (月)

黒いペガサスって……シネマ「タイタンの戦い」にがっかり。

昨夜、テレビで観た『タイタンの戦い』。

『アバター』のサム・ワーシントンは嫌いじゃないけど、華やかな英雄のイメージのペルセウスをわざと地味に描く理由は何なの?

全編、ゴールドに彩られていていいはずが、泥遊び。戦争ごっこ。

アテナから貰うはずの黄金の盾に、ヘルメスから貰うはずの黄金の剣(新月刀)と金色の翼のある靴は? ヘラの黄金の林檎園は?

神話には諸説あるけれど、メドゥーサに生えているはずの真鍮の鱗と真鍮の翼がなくて、ただの蛇体というのは、物哀しい。いくらセミロングの蛇髪がくねったところで、迫力不足だった。

それに、夢のように美しいはずのペガサスが黒って……。雪のように白い体、赤珊瑚のような鼻、黄金の翼、真鍮の蹄、黄金の鬣は?

ペガサスは最終的にはミューズの持ち物になって、霊感の象徴となるのに(これにも別伝がありはするが)、あんな地味なペガサスの霊感では、ありがたみが減ずる気がする。

ペガサスが飛ぶ姿は、まあまあだったけれど。

はっきりいって、不満の残る映画だった。

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