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2012年2月27日 (月)

新カテゴリー「芥川賞」追加のお知らせ

 カテゴリーに「芥川賞」を追加しました。アドレスは、
https://elder.tea-nifty.com/blog/cat23116495/index.html

 よほど気が向いたときでないと芥川賞受賞作品を読まないので、まだ記事数は少ないのですが、芥川賞は日本人の知の方向性を示しているところがありますので、なるべく読んでいきたいと思っています。芥川賞受賞作品・候補作品の批評、芥川賞に関係する文学論などをこのカテゴリーに収録していく予定です。

 芥川賞の権威はとうに廃れているかと思い、ネット検索してみたところ、意外なことにはまだまだ健在であるようです。大衆――わたしもその一人なわけですが――を夢中にさせてくれるイベントが少ないこともその理由でしょうけれど、知性に対する漠然とした憧れが芥川賞に関心を向けさせる一動機となっている様子が窺えます。

 それにしても、大衆は赤ん坊のように素直で、騙されやすいところがあるなあと驚かされます。芥川賞受賞作品というだけで、後光が射してくるのか、作品を深読みし、美化しようとする健気な振る舞いにはっとさせられます。

 わたしは長年作家の卵を続けてきました。たまには賞狙いのギャンブラーになることもありますが、概ね純粋な動機で創作をし、文学に関する考察を続けてきました。

 芥川賞――いや、どんな賞を受賞していようがいまいが、文学修業者のわたしにとっては一作品と映るだけです。その観点に芥川賞の持つ社会的な影響力を併せて考え、このカテゴリーに含まれる記事を書いていきたいと思っています。

 最近の芥川賞受賞作品を読んでいて憂慮されるのは、文章や作品構成のおかしさです。実験的表現にチャレンジしているのかどうかすらわからない壊れかたと申しましょうか。

 実験的表現というのは、基本の習得ができて初めて可能となってくる領域かと思いますが、その基本ができていないという印象を受けるのです。作品の一部がやがて教科書に載るかもしれないことなど考えると、教育への影響が一番心配になります。エンター色に染まった児童文学の問題も根が深そうですが、問題の大本にあるのが芥川賞ではないかとわたしは考えています。

 以下はこれまでに書いた記事のうち、カテゴリー「芥川賞」に収録した記事です(タイトルはわかりやすいように書き変えています)。

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