あけましておめでとうございます。マラルメの詩『乾杯の辞』をご紹介。
あけましておめでとうございます
あなた様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
今年もよろしくお願い致します。
ワタクシ的にも、日本自体にも、大変な出来事が起きた昨年でしたが、新しい年がやってきました。
空は現在曇りがちですが、明るさがのぞいている部分もあります。今後のことをピンからキリまで想像し――いえ、かなり硬直した心ではピンのほうはなかなか想像しにくいものがあります――、新年早々慌しい心のうちですが、人間ならではの勇気と知恵を働かせて柔軟に対応したいと考えています。
昨年は少ないときのユニークで150人、どの記事かがヒットしてアクセス数が突出した時をのぞけば多くて300人、創作に重きを置くようになって創作日記のようになってからも、ありがたいことに毎日、だいたい250人もの方々が当ブログにご訪問くださいました。
嬉しいことに、一昨年に比べたら、昨年は作品にアクセスして長居してくださる方が増えました(収録作業の滞っているのがもどかしいところです)。
今年は第一に、創作及びブログを続けられるかどうかの問題がありますが、この点に関してはミューズのご加護を祈るしかありません。
ステファン・マラルメ〔1842―1898〕の詩『乾杯の辞』を受けて、新年のスタートとしましょう。「世界詩人全集10 マラルメ ヴァレリー詩集」(西脇順三郎・平井啓之・菅野昭正・清水徹訳、新潮社、昭和44年)より。マラルメ詩集は西脇順三郎の訳です。
“ 乾杯の辞
何もない、この泡、純白な詩
コップを象徴するだけの。
遠くにあんな一群の
人魚が沢山投身するさかさまに。私達は航海している、私のいろいろの
友達よ、私はすでに船尾にいるが、
君達は豪華な船首となり
雷と冬の波浪を切り開く。何か美しい酔いが私を招く
その動揺を恐れなく
直立しこの乾杯を捧げるようにと
孤独へも暗礁へも星へも
また私達の帆の純白の労苦を
値したどんなものへも。”
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