買いたかった3冊「バルザック―語りの技法とその進化」「シモーヌ・ヴェイユ―詩をもつこと (現代詩手帖特集版)」「ピュタゴラスの音楽」
昨日ジュンク堂で買いたかった本をメモしておこう。幼年童話にもほしい本があったが、ありがたいことに、その場で全内容が確認できてしまった……。
- 2006年4月24日 (月)
シモーヌ・ヴェイユ、マルグリット・デュラスに関する断章
https://elder.tea-nifty.com/blog/2006/04/post_47e9.html
上の過去記事の中で、わたしは以下のようなことを書いていた。
“この年齢になったからなのか、多くの人々がいうヴェイユの極端さ自体青春の特徴であって、まさに彼女は青春の精みたいに思える。黒好みなところ(うちの息子も黒しか着ない……わたしはブルーしか着なかった)、詩のような哲学論文、ヒロイズム、生活臭のなさ、不摂生からくる不健康。ヴェイユの場合、勤勉のあまりの不摂生だが。
逆からいえば、亡くなったときは青春を過ぎた年齢だったはずなのに、青春から一歩も出なかったところに、彼女の限界があったようにも思える。フランスに留まることを望みながら素直に両親について行ったあたり、両親の庇護下にあるお嬢さんという印象なのだ。兵士として戦争に出かけたり、劣悪な環境下にある工場に入ったり、といったあのヒロイズムも(みずみずしい、気高いヒロイズムだが)、そのような自身の限界――脆弱――に気づいていてこそではあるまいか。”
下線を引いた箇所に注目していただきたい。わたしは大学時代にヴェイユの論文を初めて読んだときから詩的要素に気づかざるを得なかったが、その点に着目した研究はあまりなされていなかったように思う。それが、以下の雑誌では大々的に採り上げられている。
「現代詩手帳特集版」ということで、納得(?)。パラパラと読んだところでは、自身の考察を確認できそうというメリット以外の特に新奇な内容を期待できるというわけではないようだが、お金があれば、買いたかった。
以下の本も買いたかった。ピュタゴラスに関しては過去記事でも触れてきたが、ワタクシ的には、神秘主義とは切っても切り離せない人物として注目し続けざるをえない。
以下の本は以前購入して、まだ読んでいない。面白そうでないからではなく、読み応えがありそうだからこそ、時間のあるときに……と思い、読むときを待ってとっているのだ。
バルザックの創作術を垣間見ることができそうな、以下の本も買いたかった。図書館で検索してみようと思う。
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