また、こんなときにミューズが……
恥ずかしいので、非公開にしてしまいましたが、昨夜はここに、幼年童話は期が熟するまで待つ、賞狙いはわたし本来の創作力、作品の品位が低下するので止す……といった記事がありました。
その基本姿勢に変わりはありませんが、幼年童話で賞を狙うというガチガチの目的を離れてリラックスしたせいか、今朝、ふいに、インスピレーションがまばゆい小鳥のように降りて来ました。
そのインスピレーションの中に、子供の頃にリンクする夢や空想、最近の失意のもととなっている失われた旅行などが全て含まれていて、たっぷり1時間は極上の気分に包まれていました。まるで、1時間だけ彼の世に里帰りしたみたいでした。
だって、わたしは――過去記事でも書きましたが――彼の世のすばらしい空気や光の仄かな記憶を前世における僧侶時代の修行の賜物として持って生まれたのです。
脳は1回ごとに新しくなるので、脳の記憶であるはずはありません。これは神秘主義でいわれる人間の七本質についての知識がない人には説明しにくいのですが、簡単にいえば霊的な記憶です。
ストーリーはインスピレーションの中に自ずとあったのです。
現実に帰り、これは小学校低学年向けの童話にできるのではないかと思いました。せっかくだから、賞に応募し、落選してもそれはその賞の価値観からリジェクトされたにすぎないので、そのあとはブログで発表したり、ブログサービスで書籍化するのも楽しいわね……と計算高く考えました。
幼稚園児向きのは今のわたしにはつらくても、少し年齢を上げればいけるかもしれません。小学校低学年によさそうな内容なのです。
いやはや、ナンという節操のなさでしょうか?
わたしの場合、賞は鬼門で、それを意識したら、インスピレーションが全然降下してくれなくなるのですね。昨日のふてくされかたといったら、我ながら笑えます!
そこを意識が離れたとたん、というのはいつものパターン。
しかし、賞を狙うために考えたり、勉強したりして、インスピレーションが降りて来られるだけのしっかりした器を形成していたことが大きいようにも思います。
インスピレーションにはミューズが関わっていらっしゃるのですから、これは賞に応募するしないに関わらず(そのような世俗的なことにミューズが関わられることはないでしょう。たぶん、どうしようと、それは人間の勝手です)、作品は完成させなくてはなりません。
久しぶりに、ミューズの鮮烈な存在感を身に受けました。Pを書いていたとき以来でした。ミューズなしの日々は、書いていても、ずっと灰色でした。まるで光源氏を待ちわびる女君のよう……なんちゃってね。
そういえば、裕徳稲荷神社で、ある思いがけない出来事がありました。気持ちの綺麗なときに書きたいと思っているうちに、時間が経過してしまっています。
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