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2011年12月21日 (水)

キム・ジョンイル総書記の死、雀たちの死

 北朝鮮のキム・ジョンイル(金正日)総書記が17日に心筋梗塞で亡くなった。69歳。
 今やすっかり有名となった女性アナが超厳粛に、力強く、その死を報じていた。

 キム・ジョンイル総書記の死を嘆き悲しむ人々の過剰な身振りと表情に、わたしは目を見張り、画面に釘付けとなった。演劇を見るようで、つい、それが見たさにニュースを見てしまう。

 あなたがたから、糧と自由を取り上げた男ではないか。その死を祝うのが筋であろう。超凡庸なキム・ジョンイルが、何かいいことを一つでもしてくれたというのか?

 彼は、毛沢東のお粗末な産業政策及び農業政策を猿真似することしかできなかった。
 軍備増強のために重工業ばかり重視して軽工業を軽視し、自然のありかたを無視した農業政策により、国土の荒廃と飢えを進行させたのだ。

 北朝鮮では、稲とトウモロコシに注目されてきたという。
 稲は、苗の密植と生態系を無視した駆除(雀が大量に殺処分された)によって、害虫が大量に発生してだめになり、大飢饉を招く結果となった。
 「全土段々畑計画」を掲げ、木を伐り、山を削って、根の浅いトウモロコシを大量に植えたことが、砂漠化現象や洪水の原因をつくった。

 何ら有効な手段も打たれないまま、食糧配給もストップ。

 大仰に嘆き悲しむ一般人の本当の気持ちを知りたいと思うが、独裁体制の下、密告を恐れるならば、大いに嘆いてみせなくてはならないのだろう。洗脳されて、麗しい指導者に映っていた向きもあるのだろうか。命がけで嘆きのポーズを取っているのだと思えば、オソロシイ光景にも見えてくる。

 でも、日本だって、他人事ではない。エネルギー問題、TPP問題を抱え、下手をすれば……いや、その前に、定年制と引き上げ途中にある年金、就職難――といった制度の間隙に落っこちたわが家は、夫の定年退職後、不安にさらされていて、先のことなど、ほとんど何も考えられない状況に陥っている。無能無策にしか見えない野田首相の生気のない顔を見るたび、暗い気持ちにならざるをえない。

 あー、腰が痛い。立っていただけなのに、どういうわけか腰を傷めてしまったらしく、昨日から痛い。外出しなくちゃならないのになあー! 明日には、たまご料理(童話)を仕上げる予定です。まだ1個目。

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