夫の定年メモ。神秘主義的メモ。
昨日、いつ買ったか忘れてしまったくらい古い炊飯器が壊れてしまった。
炊飯器がないと困るので、買いに行かなくてはならないが、お金がないときの予期せぬ出費は、痛い。
お金がないと、本当に心細いし、不自由極まりない。
この状態に厭きてきたが、わたしはやはり体調不安があるので、外で働きたくないし、内職が足しにもならないのは経験済み。
あとは夫の再就職に期待をかけるしかない。これが、なかなかねー!
もう警備員しかない、というところまで来ているのだけれど、この警備員すら、館内勤務でお給料いいと、定年があったりする。先日、夫が電話で問い合わせたところなんか、40代までという。
受かりそうなところは疑問符がついたりする。
例えば、NPO法人のなんとか塾とかいう、企業向けの教育をしているところの下請け(?)みたいな会社は仕事内容も職場の体制も、何か混沌としていた。お給料のよすぎるところが逆に怖かった。
また、ある運送会社の宿直は、拘束時間が12時間と長いわりには(だから社員扱い)薄給で、わたしがネット検索をかけたところ、その会社の社長さんが会長をしている協会で過去に不祥事のあったことがわかり(社長さんは尻拭いという損な役割を引き受けているのだろうが)、ボロが出た格好だ。
それでも夫は、乗り気だった。社長さんの言葉通り仕事内容は薄く、ドライバーのアルコールチェック(宿直人自らも出勤したときと帰宅するときに受けなくてはならない)と戸締まりと日誌をつけることだけで、それさえきちんと果たせば、あとは仮眠をとるなり、読書をするなり、自由だというところが夫の気に入るところだった。
社長さんの人柄も悪くは見えず、ドライバーたちも好青年に見えたという。
募集年齢も60~64歳までで、稀少価値がありそうに感じられたらしい。
だが、わたしは、夕方出かけて朝帰りする夫との暮らしがうまく想い描けなかった。例えば夕飯。これをどこへ位置させるかでまず迷う。宿直室では炊事ができるそうだが、勤務中の外出は禁止だそう。
わたしは食材を抱えて出勤する夫を空想したりした。だが、たぶん、わたしの作った弁当か店屋物をとるかコンビニ弁当かで軽く夕飯を済ませ、帰宅後の朝、ドカ食いをすることになっただろう。
と過去形なのは、面接の結果がわかる前に夫が断ってしまったからだった。
というのも、出勤の時間帯は超ラッシュで、空いているときであれば20分でいける距離を、1時間半もかかることが判明したというのだ。交通費はなし。
さすがの夫も、通勤時間を含めた拘束時間の長さに嫌気がさしたようだった。
もう本当に、路上警備員くらいしかなさそうだが、この仕事のネックは、忙しいときと暇なときの差がありすぎることのよう。
3月以降、夏までは仕事が減るらしい。逆に今くらいの時期は、月に休みが4日くらいしかとれない。
定年退職後の就活は、あまりにも、あまりにも、厳しい。
夫はポリテクでは10月生だが、7月生は、就活に拍車をかけるように先生方から発破をかけられているという。
わたしは国にいいたいが、ポリテクのこんなやりかたでは就職できない、いや、できにくい。
なぜなら、この授業内容では選択した分野の一通りの知識が得られるだけで、実践的ではなく、これで何らかの資格に結びつくとか企業にパイプがあるとかでなければ、普通に就活するのと変わりないからだ。税金注ぎ込んで、何やっているのだろうと思う。
しかし、わたしのほうはもっと冴えない。文学賞に応募したところで、結果が出るまでには時間がかかるし、仮に賞がとれたところで、それが生活の足しになるような何かに結びつくとはあまり思えない。
家にいて何もしないよりはいいから書いているだけ、という惰性に堕ちそうだ。公募ガイドとはすっかりお友達になり、最近では文学とは無関係のネーミングとか企画とかの公募にも注目するようになった。
が、これも前に経験済み。応募先には気をつけないと、いい鴨にされかねない。
家にこもってひたすら書くストイックな生活は、わたしには案外快適で、どんどんストイックになり、そのうち断食したくなったりしそうだ(しないが)。これは、おそらく前世帰り(?)だろう。
過去記事で書いてきたが、わたしには、前世のうちのひとつのごく僅かな記憶、彼の世の光と空気がどんなものであったかの鮮明な記憶、この世に降りてくるときの気分の生々しい記憶があり(1回ごとに脳は新しくなるので、脳の記憶ではない)、前世では荒行を物ともしない筋金入りの男性の修行者だったので、ストイックな暮らしになってくると、前世の自分が目覚めてくるのだ。
しかし、それでは進歩がない。ストイックな修行者では不足していた経験(弱い立場の生活者としての様々な経験によって精神性に多彩さと深みを獲得すること)が得られなくなる。
本当は文学なんかやるより、オーラ、瞑想、テレパシーの原理、紫外線の役割、見えざる生き物たち(妖精、妖怪、眷族の類)、人間の死後7日間に起こること、わたしにわかる範囲での彼の世の仕組み……などについて、自己の体験にブラヴァツキーの神智学文献からの裏付けをとりながら執筆するほうが、金銭的メリットに結びつくと思うのだ(紫外線の役割についての考察はわたしの独創)。
だが、たぶん、それに似たようなことは前世で、どこかの国の偉そうな顔をした僧侶として存分にやったことで(それはそれで無価値だったとは思えないが)、同じことを繰り返したのでは進歩がないのだ。
出家したために欠いていた家庭人としての経験に加えて、もっと困難で、高級な執筆の仕事をするためにわたしは降りて来たのではないかと思う(文学がそう)が、この世にうみ落とされる時のショックで詳細は失念してしまった。
ただ、死ぬ前には、今生のまとめとして、洗いざらい書きたいと考えている。そのときのペンネームは丹波哲子にするだろうと思う。
下らないことばかり書いていないで、さあ、児童文学作品Yを書こう。
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