書くことは、いろいろと難しい
昨夜、作品を脱稿したばかりで興奮状態にあり、軽すぎる記事を書いてしまった。
沈静化した今朝になり、嫌悪感を覚え、削除。
今月から本格的に児童文学作品Yに入るが、小学校高学年から中学生を対象とした古代歴史物となると、いろいろと難しい。
古代の2人の女王にスポットを当て、前後編としても、独立した2作品としても読める作品にしたい。今回書くのは、最初の女王だ。
主人公は女王ではなく、側近の女性にしたいのだが、対象とする読者の年齢層を考えると、少女から大人になりかける頃までを厚みを持たせて書きたい……となると、下地として使う試作品とは設定に違いが出てきそうだ。
いっそ、一から書いたほうがいい気もする。しかし、最初の女王と主人公のイメージが強く焼き付いているため、それはかえって難しいだろう。
このところ、大人向きのいくらかミステリータッチの歴史短編を書いていた。これは本当にまだ試作品という感じだった。今の日本的純文学の呪縛から解き放たれた快適さがあった。実際には純文学風の筆致になっていると思うが、意識の上でずいぶん違った。
無意識的に、神秘主義を匂わせたら損だとか、性描写を適度に入れなくては予選が通過しにくいといった、わたしのなかに形成されていたタブーから自由になり(変なタブーだ)、のびのびと書けた。
今後、児童文学作品と交互に、この種のもの――歴史上の神秘的な事件や人物を採り上げて、大人向きの作品にしていこう。
これから書こうとしている作品は、岩波少年文庫に入っているような、しっかりとした構成と文体を持った作品にしたい。――という気負いが気分を重くさせ、創作に入ることから尻込みしている自分がいる。
もう逃げられないのだぞ! 1月末締め切りの賞には難しいと見ているのだが、プロットを設定してみないと、書くのにどれくらいかかるのか、さっぱり見当がつかない。プロットは先月までに設定しておくはずだったが、急に前掲の大人の小説を書きたくなったため、まだこれからだ。
どうもわたしには子供のものばかりとか、大人のものばかり、といった書き方はつらいようだ。交互に書くと、釣り合いがとれるみたい……。
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