絶望と好奇心の間で
ココログのアクセス解析を見たら、
- 累計アクセス数: 487794
- 1日当たりの平均: 241.36
と出ていました。2006年4月に当ブログを始めてからのアクセス数ですね。左サイドバーにログバートという無料カウンターをつけていますが、これは自分がブログを開いたときにアクセスしている人が何人いるのかを知りたくて、あとからつけたものでした。またカウントの仕方も違うでしょうから、この二つでは累計数が違います。
アクセス解析のお蔭で、当ブログがどんな利用のされかたをしているのか、また、どんな事柄が人々の注意を惹きつけているのかがわかり、本当に重宝しています。
最近、自作の小説にアクセスしてくださるかたが増えてきて、不思議に思っています。
賞狙いを始めたために、作品を新しく収録するどころか、非公開にしてしまうことも出てきだしてからこうなるとは、嬉しいながらも皮肉な現象だと思わずにいられません。
実はこのところ、ブログを閉じてしまおうか、と思うことが何度かありました。賞狙いをやり出すと、作品そのものはアップしていなくても、ブログを創作ノートとしても活用してきたために、ねたを散りばめているという事実は否めません。
簡単な対策としては、ブログ記事を非公開にしてしまうか、いっそブログを削除してしまうことでしょう。
現在は児童文学作品に応募を限っているので、そこまではしなくてもいいかしら、と考え直したところです。Note:不思議な接着剤については、近々非公開設定にするかもしれません。ブログを主に自己確認と孤独解消の場として活用してきたわたしとしては、この賞応募の強いる沈黙が負担で、ナンにしても頭の痛くなる問題です。
しかし、応募を始めたばかりでいうことではありませんが、わたしの応募生活はそう長くは続かないと思います。第一、心身がその負担に耐えられません。まあ生活不安から応募を再開したわけですが、仮に運よく受賞できたところで、そのことが生活の向上に役立つとは思ってはいず、不安を忘れるための手段としているだけだということもあります。
それに、なまけごころを鞭打つにはよい手段ですしね。来年の半ばにはギブ・アップしているんじゃないかしらね。そうしたら、非公開設定にした記事を公開設定に戻しますね。早くそうしたい。映画や料理の記事をアップする時間すら思うようにとれない今のブログ生活は決して幸せなものではありません。
そうはいっても、このあたりで本を出したい、プロになりたいという思いには強いものがあります。このままでは、自分の人生が閉じていくばかりであるような焦燥感に駆られるのですね。
ただ、プロになるのは不可能ごとに近いなあ、と思わずにはいられません。純文学ではギブ・アップしましたけれど、児童文学でも、応募を始めたばかりの段階で既にそれ気味です。
というのも、日本では、大人の純文学系商業雑誌は、名のみ残して内実はほとんどが娯楽系になってしまっている――いや、純文系とも娯楽系ともいえない何か独特の変なものになってしまっている――現実があり、児童文学のほうでも娯楽系が主流であると感じられるからです。
わたしは岩波少年文庫に収録されているような純文系の書きかたをしていきたいのですが、最近の児童文学賞を射止めた作品を読んでみると、娯楽系の書き方が多いと感じます。タイトルからしてそうです。純文系の作品を求めていない賞に応募したところで、受賞できるとは到底思えません。
ですから、別にわたしは悲観的な気分から作家にはなれそうにもない――と思っているわけではなく、リサーチをもとにした推測から、作家にはならない自分の将来像が浮かび上がってくるというわけなのです。娯楽系に方向転換できそうにないし、それに、そんなこと、したくもないからですわ。無名のまま書き続けるほうがわたしには似合っているのかもしれません。そのほうが気楽でもありましょう。
問題は、ブログ作家(?)としてやっていく決断をどの時点でするかですね。そう決断したら、ブログとホームページを表現の場として本格的に運営していきたいと考えています。来年のどの時点かで決断できるのかどうか……わたしが懼れるのは、どっちつかずの気もちでほとんどの作品を非公開にしたりブログを閉鎖したりして、本当に誰にも作品を読んで貰えないままになってしまうことです。
それを考えさせられたのは、真摯に活発に創作し、賞狙いしていた方々のブログやホームページがある時点でまるで力尽きたように放置されたまま、ネット上を漂流しているのを多く目撃してしまったときでした。明日は我が身かと泣けました。
それはそれとして、一方では好奇心も湧いてきました。娯楽系が主流という感じを受けるといっても、あくまで傍観的にそう感じたにすぎない日本の児童文学がどういう状況にあるのか、きちんと知りたくなったのです。純文学の世界のことはすっかりわかってしまったのですが、児童文学の世界については何となくしかわかっていないことに気づいたというわけです。
で、リサーチの結果、他にもあるのかもしれませんが、以下の雑誌が有名であることがわかりました。これらを読めば、日本の児童文学がどんな状況下にあるかがはっきりするにちがいありません。
- 日本児童文学者協会「日本児童文学」
- 日本児童文芸家協会「児童文芸」
- 児童文学の冒険「飛ぶ教室」
- 全国児童文学同人誌連絡会機関誌「季節風」
- 「鬼ヶ島通信」
このなかの2誌は既読。そして昨日、「鬼ヶ島通信」の購読申し込みをしたところです。「鬼ヶ島通信」の編集委員のなかに、編集者時代に『魔法使いのリーキーさん』を担当なさったという末吉暁子氏(ネット検索で偶然知りました)のお名前があり、また、(やはりネットで閲覧して)共感を覚えた『私とファンタジー』の作者、堀切リエ氏のお名前も『鬼ヶ島通信』の最新号紹介のなかに見つけ、興味が湧いたのでした。
とりあえずは賞の応募を続けます。来月から本腰入れて児童文学作品Yに取り組みたいと思っています。時間を見つけて、料理の記事などもアップしますね。
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