児童文学作品Y 1)まだ全体をあれこれ考えている段階
昔、試みに書いた『あけぼの』を参考にしながら新しい児童文学作品を書くというのは、想像した以上に難しい。
古代の国を舞台とするために必要な歴史観が『あけぼの』執筆当時と大きく変わったわけではないが、『あけぼの』は綿密な構成なしに書き進めていった初期試作品であるので、行き当たりばったりの感があり、現在中断中であるが、放置しておいても気にならない無計画性だった。
ただ、インスピレーションを受け入れながら悦びの中で書き進めた作品だったから(それは初体験に相当した)、初々しさといおうか、みずみずしさがあり、語り手の性質とマッチした作風となりえて、当時読んでくれた人々が夢中になってくれたのは、そういった点でだったろう。
そのよさは残したいが、無計画性から来た紆余曲折やわかりにくさ、作品としてのまとまりに欠ける点などは、正さなくてはならない。
資金不足から取材がままならず、物語を中断せざるをえなかったというところからして、今のわたしからすれば考えられない無計画性だ。
よく執筆に入れたものだと思うが、中断は、取材不足からというより、その無計画性が招いたもので、わたしは無計画性からくる混乱に翻弄されたために『あけぼの』を完成させることができなかったのだと思う。
この度、児童文学作品にするにあたっては、手持ちの材料を最高度に生かし(手持ちの材料で書ける作品を書くのだ)、骨格のしっかりした作品にしたい。
で、まだ全体をあれこれ考えている段階。文体でも、迷いがある。今月中にプロットができれば、上出来といったところだろうか。
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