夫の定年メモ ‐ 初作品
ポリテク(職業訓練校)の授業で夫が今日作った鍋敷きです。簡単に見えますが、今月ポリテクに入所して学習してきたエッセンスが詰まった作品であるようです。木を寸法通りに切り、カンナをかけ、ノコとノミで穴をほり、組み立てる、という工程。
リフォーム科は二つのグループにわかれて、設計と施工を各3ヶ月行うそうです。夫の入ったグループは最初に施工をやり、つぎに設計に入ります。
入所式の帰りに電車で一緒になって以来、夫がよく話すようになった60歳の男性は、設計を先に行うグループだそうで、現在は構造計算を学習しているそうです。彼は早くもおちこぼれ気味だそうで、課題のプリントは白紙状態だとか。女性で、初めての学習であっても、順調に理解できている人はいるそうですから、向き不向きがあるのでしょう。
ちなみに彼は何人かの同年代の仲間と一緒にポリテクを受験したそうですが、彼以外は全員落ちたそうです。夫は補欠合格でした。定年後は(もしくは年寄りは)合格しにくいのかもしれません。
夫がこれまでに学習したことは、
- 寸法の取り方
- 刃研(カンナ・ノミ)
- カンナ・ノコ・ノミの使い方
- 自動カンナ・手押しカンナの使い方
夫がいうには、授業は充実していて、楽しいそうです。先生がお手本を示してくださるそうですが、夫はただ、ただ感嘆するばかりであるとか。前掲の鍋敷きにしても、先生の作品は完璧だそうです。夫の作品だって、わたしにはなかなか上手に見えるのですが、完成度が全く違うそうで。
これまでの学習で、夫が一番苦手に感じたのは刃研だとか。ホームセンター勤めだったので、大工道具については知識があったけれど、実際の使い方は知らないものも多かったので、新鮮に感じるそうです。
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