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2011年9月15日 (木)

児童文学作品P 4)最高に楽しかった乗馬体験

執筆中の児童文学作品にギリシア神話からある動物を借りてくるのですが、その動物は馬に似ているので、馬に乗ってみることにしました。

乗馬体験1回コースを予約したのは本日――9月15日の木曜日――で、連休中の娘のレッスンも予約。ブーツ、ヘルメット、ボディプロテクターのレンタル、保険込で、地域割引が利き、2,300円。このコースは1回きりの体験になりますが、リーズナブルでありがたいと思いました。

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わたしが乗ったのは《ジャス》くんという、もとは競馬に出ていた26歳になるサラブレッドの茶色い牡馬。人間でいえば、60歳くらいだそうですから、夫くらいと考えればいいわけですね。

娘が乗ったのは《しゅうまい》くんという白馬。焼売みたいに白いからかしら? ユニークな名前ですね。19歳。やはり牡馬で、何という種類だったかは娘もわたしも忘れましたが、サラブレッドより脚がずんぐりしています。

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牡馬より、去勢していないから、牝馬のほうが気が荒いそうです。

450キロあるそうです。

最初は、ポンポンと首筋を叩いたり触ったりしてコミュニケーション。叩くくらいしないと、馬は感じないとか。おなかの下のほうは敏感。馬を刺すハエ(虻かな。神話のペガサスは虻に鼻を刺されるんですよね)を嫌がって、体を震わせたり、首を動かしたりしていました。尻尾には感情の表現はないそうです。

次に馬に乗りました。乗り降りのときが一番怖かったです。おなかを両足でポンと叩くと前進(アクセル)、手綱を引くと停止(ブレーキ)、曲がるときは、曲がる方向に手綱を引く(ハンドル操作)……と基本はこれだけだと教わりました。

馬を歩かせながら片手を上げたり、お尻を叩いてやったり、腰を上げ下げしたり。最後に軽く走らせて終了。曇りでしたが、お蔭で涼しくて快適でした。

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馬が人間の歴史に密接に関わり、乗り物として利用されてきたわけが馬に接してみて初めてわかりました。巨大な犬の扱いかたを教わりに行く感覚を想像していたのですが、どちらかといえば、車の運転を習いに行ったような感覚でした。

スキンシップも犬猫とはまた違う感覚で、我関せずといった風の馬のさりげなさ、それでいて、それとなく全てを感じ、読みとっているかのような静的ムードは独特だと思いました。魅せられました!

馬は視界が広いそうで、背中に乗っているわたしの顔以外はだいたい見えているということでした。だから、乗り手が何をしようとしているのかをかなりの確率で察知するのだそうです。知能は4歳くらいだそう。

馴れた乗り手は鞭を使ったりするそうですが、あれは音がよく出て、馬にとってはほとんど痛くはなく、音で命令を伝えるのだそうです。

ちなみに、馬は泳ぎも上手で、犬掻きならぬ馬掻きをするとか。見せていただいた雑誌に、海を馬で行く人間の写真があり、指導員のNさんもモルジブで、馬に乗って海を行ったことがあるそうです。馬の大きな体は、予想外に水によく浮くとか。ボートみたいに。ただし、乗り手も一緒に手漕ぎしたくなるくらい、スピードが出ないそう。

馬の話は聴けば聴くほど新鮮で、わたしが漠然と抱いていた馬についての固定観念は悉く覆されて、痛快でした。

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ここの会員になるには、入会費がちょっと高いですが、普通のお稽古事感覚でできる金額なので、娘は迷っています。

高級だった乗馬体験を、40年前に一般のレベルでもできるようにした草分けが、この乗馬クラブ・クレインだとか。全国展開型の乗馬クラブです。「教習所とお考えください」というお話でしたが、時間割がきちんと組まれているなど、システム化されていて、雰囲気的にもそんな感じでした。

作品ができたら見せに来てください、と指導員のNさんがおっしゃいました。馬に触れさせていただき、馬についていろいろと教わって、本当によい乗馬体験でした。

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