耳寄りな話……持つべきものは文学仲間
久しぶりにFさんからお電話があり、出てこられないかとのこと。
わたしは、例によって当日急には出られないタイプ。「せめて前日にいっていただけたら……」といってみたが、Fさんは「僕は行き当たりばったりだから」と例によって、笑っていらした。
Kくんの作品が「文學界」の新年号に掲載されていたそうだ。最近は文芸雑誌は全く読んでいなかったから、知らなかった。お祝いも申し上げずに、失礼をした。
Kくんは芥川賞が近いのではないか、とのFさんの予測。うーん、そうかも。何にしても、よかった、よかった!
遅ればせながら、葉書を書こう。それにしても、年賀状に何も書いてくださらないなんて人が悪いわねえ……いやいや、そこが謙虚なKくんらしいところで、作品にもその人柄の馨しさが反映しないわけがない。
そういえば、ちょうど新年号が出たころに、そんな検索ワードがあった。読んだ人が作者の情報を求めて、検索していたのだろう。
ところで、Fさんは何冊も出版経験がおありで、企画出版になったものもあるそうだが、それは賞をとったら……という約束を交わしていたそうだ。自費出版が先行していたとか。
やはり素人のものは、自費出版しかないようだ。でも耳寄りの話を聴いた。
安くて、校正ばっちりの出版社をご存じで、出すときは紹介してくださるとのこと。
普通なら、校正は本人任せで、ハードカバーで200万するところが、90万でできるとか。ソフトカバーだと、500部、45万で出せるそう。
わたしはFさんの本を何冊か見せていただいたことがあるが、立派な本ばかりだった。
長老格のO(K)さんも何冊も出版経験がおありのようだが、最近はそこからソフトカバーで出されたそう。Fさんはそこから、ハードカバーで8冊も出したそうだ(元高校教師はお金持ちだなあ)。
ソフトカバーで少ない部数だと、原稿用紙500枚が35〜40万で出せるという。それくらいで出せるなら、わたしの児童文学作品『不思議な接着剤』も出せるかもしれない。旅行が高くつかなければ。
ただし、そこは自費出版オンリーらしい。それ専門というより、売れないとわかっているものを企画出版することはないという前提をはっきり打ち出されるという(同じ自費出版系でも、○芸社などとは大変な違いだ。友人が19頁の小型のペラペラの絵本? を80万円で出す羽目になったことを考えると。文章のおかしなところもそのままだった)。
専門の校正者が2人いて、編集者だったらしく、校正だけではなく、作品の編集からしてくれるそうだ。その技術がすばらしいという。書き込みだらけになるほどとか。
では、こうしよう。ブログの書籍化サービスでサンプルを作り、まずは児童書専門に売り込み。駄目だったら(ほぼ駄目だろう。何しろ、企画出版の年間新人枠0名というところのほうが多いみたいだから、ある意味ではチョモランマ征服より難しい)、Fさんの紹介でそこから出して、その自費出版した本でまた営業をかけるというのもいいかもしれない。
そして、例のカップリングの話、わたしはすっかり忘れていたが、Fさんは忘れていなかった。Fさんが小説、わたしが評論を担当して小冊子にし、新聞社などに送る件。
Fさんがお子さんの絵とカップリングで出されてきたそれは既に評価を得ている。新聞などで採り上げられてきた。わたしが加わると、それを損ないそうで怖いのだ。そうわたしはいった。
一度お目にかかって話す必要があり、会おうということになったのはいいが、何せ、Fさんは当日にならないと予定が立たない人。わたしは当日いきなりでは、無理な人間。お目にかかるのも難しいわねー。
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