救助された犬。行き場を失う大量の汚染水。
春潮に浮かぶ屋根あり犬もゐて
不謹慎かもしれませんが、海に浮かんでいる犬が助け出されるシーンをNHKニュースの動画で見ていたら、思わず一句出てきました。
1日に気仙沼市の1.8キロ沖合の海で、漂流する住宅の屋根の上に犬がいるのを海上保安庁のヘリコプターが見つけたのだそうです。保護された犬の名はバン。2歳の雌犬だとか。飼い主はご無事だろうか、と心配していたところ、無事に再会できたという続報が4日にありました。動画は、犬が助け出されるシーンから再会のシーンまで収めていました。
心の和むニュースに接した一方では、相変わらずの緊張状態が続く福島第一原発。
2号機のピットと呼ばれる施設で続いていた汚染水の漏れは、ピットの下に「水ガラス」と呼ばれる特殊な薬剤を注入する試みが成功して止まったとのことでした。
ここを堰き止めたことで、またべつのところから漏れる心配が出てくるわけですが、それに対する調査と対策が検討されているようです。
5万トン以上もあるという汚染水の処理法が貯めて置く以外ないという現実には、ちょっと言葉を失います。貯蔵場所として、復水器、廃棄物集中処理施設、仮設タンクが考えられており、これらを合わせると6万トン以上の汚染水を貯めることが可能だとか。
現在、1~4号機では原子炉や使用済み燃料プールに直接、真水を送り込んで燃料から出る熱を応急的に冷やしている段階。原子炉を冷却する機能を回復させるため、「残留熱除去系」という循環システムの復旧を目指しての作業が続けられているようですが、貯めるべき汚染水はこの先どこまで増え続けるのでしょう?
高濃度の汚染水に場所を譲るために、仕方なく、低濃度の汚染水のほうを海に放出……ということが実行されているわけですが、このニュースには本当に戦慄させられました。
海に流れ出た水の拡散を防ぐため、防波堤の崩れた部分に止水板を設置することや、海中に「シルトフェンス」と呼ばれるカーテン状の覆いを設置することが計画されているそうです。
現場の作業員は現在何人なのでしょうか? 何より、その人々の被曝が心配されます。
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