4月28日に、(内分泌)内科受診
U先生に、副甲状腺の経過観察をしていただいている。一昨日の血液検査は大学病院のS先生による肝臓の治療(実際には血液検査を繰り返しただけ)を卒業してから初めての血液検査だったので、わたくし的には肝機能の値に注目!
青文字が最新の血液検査の結果からピックアップしたもの。検査日は2010/11/01、2010/11/15、2010/11/29、2010/12/13、2011/01/05(以上、大学病院消化器内科)、2011/04/28(レッドクロス内科)。
AST(基準値13 - 33)=179.8 H→202.9 H→115.5 H→63.3 H→25.6→13
ALT (基準値6 - 27)=315.5 H→312.0 H→149.0 H→64.4 H→17.5→10
ALP(基準値115 - 359)=336→444 H→393 H→362 H→358→332
LAP(基準値38 - 75)=**** →92 H→93 H→81 H→67→測定せず
γ-GTP(基準値10 - 47)=76.6 H→134.9 H→154.2 H→128.5 H→85.3 H→22
LDH(基準値119 - 229)=289 H→271 H→229→207→198→187
おお、最新の検査値には上限を超えた印Hが1個もない。この輝かしいばかりの……(というとオーバーだが) 。
大学病院のS先生からは合格を貰ったとはいえ、そのときは検査値がいくらかくすぶっていたために(ここにピックアップしていないものにも)、下駄を履かせて貰っての合格という感じがあったので、わたしは今度こそ自らに高らかに「合格!」といってやった。
これで、薬剤性肝炎であったことがはっきりしたともいえよう。何かに当たって、肝障害を起こしたことがはっきりしたということだ(わたしにとって、その原因物質は毒)。同じものを体内にとり込めば、また肝障害が起きてくるのだろう。
肝機能は現時点で、全くの正常となった。これが基準になる。
現在服用中の薬は循環器クリニックで処方されたもの。インデラル、ヘルベッサー、アイトロール、シグマート(心臓の薬)、ロキソニン錠60㎎(炎症や痛みを抑える薬)、プロテカジン錠10(胃酸の分泌を抑える薬)。これらはどれも安全。S先生の下で使用したガスターも安全とされている。
肝障害を起こした時期に使用していた胃薬パリエット、ガスモチン。また漢方薬の一切は二度と使用しないように、とS先生から厳命された。
一切のサプリメント、ハーブ類も駄目といわれたが、ハーブ類は料理には使ってしまう(今のところ無事)。
肝臓の話題はここまで。次に、本題である副甲状腺。
副甲状腺ホルモンは、これまでで一番高い値だった。といっても、病的なレベルからすれば、少し高い程度なのだろう。また、先生によれば、カルシウムが基準値内なので、問題ないとのこと。
「goo ヘルスケア」から、原発性副甲状腺機能亢進症について抜粋メモ。
“副甲状腺が腫大して副甲状腺ホルモン(PTH)が過剰に分泌されることにより、カルシウム血症、低リン血症、骨粗鬆症、尿路結石、腎障害などを来す病気です。
胃潰瘍、膵炎、高血圧などの合併もみられます。”
慶應大学病院のサイトからも、解説の一部分を引いておく。
“副甲状腺機能亢進症
ふくこうじょうせんきのうこうしんしょう
概要
副甲状腺とは?
副甲状腺は、甲状腺の裏側にある小さな米粒大のホルモンを出す臓器です。左右に上下2つずつ合計4つあります。別名、上皮小体(じょうひしょうたい)とも呼ばれます。副甲状腺ホルモン(Parathyroid hormone、略してPTHと記載されます)というホルモンを出します。PTH(ピーティーエッチ)は何をするの?
一般に、ホルモンはある臓器から分泌されると、血液に乗って体の中のある特定の場所で作用をはたらきかけます。PTHは、体の中のカルシウム(Ca)のバランスを整えるホルモンです。食事から摂取したカルシウムが体の中に入ると、その99%は骨に蓄えられます。PTHは、血液中のカルシウムが不足すると骨に作用してカルシウムを蓄えから放出させます。また、腎臓において排泄されるカルシウムを取り戻す作用もあります。総括すると、PTHは体の中の骨や腎臓にはたらきかけ、カルシウムをプラスのバランスに持っていくはたらきをすると言えます。副甲状腺機能亢進症ってどんな病気?
副甲状腺機能亢進症とは、何らかの原因によりPTHが過剰に分泌される病気を言います。血液中を流れるPTHの量が増えるので、採血でPTHの値を測定することで診断できます。副甲状腺に腫瘍ができ、その腫瘍がたくさんホルモンを作ることによりPTHが高くなった病態を、原発性副甲状腺機能亢進症(げんぱつせいふくこうじょうせんきのうこうしんしょう)と言います。副甲状腺そのものに病気の根源があることから"原発性"という語が頭につきます。必要以上にホルモンの作用が出てしまいますので、血液中のカルシウムは増加します。採血ではCaの値が高くなり、高Ca血症(こうカルシウムけっしょう)を呈します。一方、副甲状腺以外に腎不全などカルシウムバランスをマイナスにする病気があり、そのバランスを戻そうとPTHが過剰に分泌される場合もあります。このように副甲状腺以外に病気の根源があり、二次的にPTHの量が増えた病気は、二次性副甲状腺機能亢進症(にじせいふくこうじょうせんきのうこうしんしょう)と言います。以下は、原発性副甲状腺機能亢進症について述べていきます。病気の原因は分かっているの?
ほとんどの症例では、現在までのところ病気の原因は見つかっていません。ただ、一部の症例では遺伝子異常との関連が証明されています。多発性内分泌腫瘍症(たはつせいないぶんぴつしゅようしょう)という、複数の内分泌腺すなわちホルモンを作る臓器に腫瘍ができてくる病気があり、1型と2型2つのタイプがありますが、いずれも副甲状腺機腫瘍ないし過形成を伴うことがあります。多発性内分泌腫瘍症は、英語名multiple endocrine neoplasiaを略して、MEN(メン)と呼ばれます。とくにMEN 1型では、90%近くの症例で副甲状腺機能亢進症が見られます。MENは、原因となる遺伝子異常が分かっています。ただし、この遺伝子異常だけで発症するのではなく、後から別の遺伝子異常が加わることにより腫瘍ができてくるので、発症年齢や腫瘍ができる場所には個人差があります。副甲状腺以外に、内分泌腺の腫瘍が見られた場合には、MENの遺伝子検査をすることが勧められます。症状
どんな症状から発見されるの?
原発性副甲状腺機能亢進症の症状は、高Ca血症によるものが中心になります。初期症状としては、イライラ感、だるさ、食欲低下など一般に体調不良で出る症状が出ることが多く、吐き気や腹痛など胃腸症状が強く出ることもあります。高Ca血症の程度が進むと、尿量が増え、脱水になります。腎臓の機能も低下します。治療がなされないままでいると、意識がなくなることもあり、生命の危機に及びます。高Ca血症があっても、症状が出ない場合もあります。PTHは高Ca血症を招くだけでなく、骨からカルシウムを奪い骨の破壊が進むため、アルカリホスファターゼ(Alkaline phosphatase、略してALPと記載されます)などの骨に関連する検査値が上昇します。そのため無症状であっても、採血検査で、高ALP血症(こうエイエルピーけっしょう)として発見されることがあります。この病気が長く続くと、骨密度(こつみつど)が低下し、いわゆる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の状態になり骨折を起こしやすくなります。また、骨から放出されたカルシウムは腎臓など様々な場所に沈着します。腎臓に沈着したカルシウムは腎結石(じんけっせき)となり、腎結石としてこの病気が発見されることもあります。”
わたしは原発性副甲状腺機能亢進症とは見なされていないが、副甲状腺ホルモンが基準値より高いことから、U先生は経過観察を続けてくださっているわけだ。
いっそ別府市にある甲状腺・副甲状腺の治療で有名な『野口病院』に行ってみようかなあ、と思ったりしている。U先生に紹介状をお願いして。
わたしはもう少し明確な今後の見通しがほしい。副甲状腺ホルモンが高めでありながら血中カルシウムが基準値内というのは、何を意味するのか。頻繁にできる腎結石(ブログには書かなかったが、数日前にも小さな石が出た)、増えた関節のトラブル(骨腫瘍は無関係だろうなあ)は、このこととは無関係なのか(過去に膵炎の治療も受けていた)。今後も経過観察が必要なのかどうか。
「教えて! goo」に、ある質問に対する医師からの回答らしい次のようなものがあった。
No.2
回答者:inamist 回答日時:2007/01/21 22:56内分泌の測定値の解釈は、副甲状腺以外でもそうですが、正常範囲内でも正常は言い切れないことが多いです.
言われている通り、カルシウム、リン、インタクトPTH(数分単位でパルス的に値が変化すると言われています)を同時に測定すれば、ほぼ原発性副甲状腺機能亢進症かどうか、判断がつきます.
正常範囲ないでの高め、低めをhigh normal, low normalと言います.
カルシウムがhigh normalの時にはインタクトPTHはlow normalにならないとおかしいです.従って、検査結果報告書で異常値の印が全く付いてなくても、カルシウムhigh normal,インタクトPTH high normalであれば、副甲状腺機能亢進症の可能性はかなり高いといえます.
骨密度は、一般に皮質骨を中心に低下しやすいですが、罹病期間、重症度にも影響するので、初期で(この症例はもしそうなら初期でしょうが)は、正常な事もおおいです.
すでに原発性副甲状腺機能亢進症と確定診断がついている方を何人フォローしていますが、カルシウムが正常上限に入っていることも多いです.
参考になりましたでしょうか?
副甲状腺ホルモンPTHは、84個のアミノ酸から構成されるポリペプチドで、生体内のカルシウムCa及びリンPの代謝調節を行っている重要なホルモンであるとか。
現在では、インタクトPTHは、本来のPHT(1-84)以外に他の6種類のフラグメントも測定してしまっていることがわかっており、完全なPHT(1-84)を測定する方法ホールPTHは1999年に確立されたという。
骨腫瘍をテーマとした検査入院中、最初の頃、わたしはインタクトPTHで検査されていたが、シンチでそれらしい像が得られなかったことから、念のためにホールPTHで測定。この値が基準値内であったため、問題なく退院の運びとなる。ところが、その後の測定で基準値をオーバーする数値が続々と出現してU先生をイラつかせる。
以下は、退院した翌年から昨年までのホールPTHで測定した値。一昨日もホールPTH測定のために採血したが、その結果がわかるのは次回の定期検診日で10月。
基準値=9-39pg/ml
- 009/01/28 ……29
- 2009/04/22 ……78
- 2009/07/16 ……42
- 2009/10/22 ……45
- 2010/05/17 ……63
- 2010/11/22 ……115
カルシウムの値は以下。2010年11月15日から2011年1月5日までの値は大学病院で測定したもの。
基準値=7.5-10.0㎎/dl(大学病院の検査では基準値=8.2-10.2㎎/dl)
- 2008/07/23 ……9.6
- 2008/08/13(07:00) ……8.8
- 2008/08/13 ……9.3
- 2008/08/20 ……8.8
- 2008/08/21 ……8.6
- 2008/10/30 ……9.2
- 2009/01/28 ……9.9
- 2009/04/22 ……9.8
- 2009/07/16 ……9.7
- 2009/10/22 ……9.7
- 2010/11/15 ……9.80
- 2010/11/29 ……9.76
- 2010/12/13 ……9.92
- 2010/01/05 ……9.87
- 2011/11/22 ……9.0
- 2011/4/28 ……9.0
これを見ると、わたしの副甲状腺ホルモンは、頑張って上限をキープしようとしているかに見える。2009年7月16日と同年10年22日は、42と45という風にホルモン値は近く、カルシウム値は同じ9.7。しかし、甲状腺ホルモンが基準値内29だった2009年1月28日は、上限すれすれの9.9で、苦労せずに高い得点、いやカルシウム値を得ていたりもする。
そして、2011年11月22日には、115という基準値上限の3倍近い値を出して頑張っているにも拘らず、血中のカルシウム値は9.0という平凡さだ。カルシウムは足りているにも拘らず、ホルモンが過剰な要求をして「もっとカルシウムを出せ!」と命令している、しかし冷静な骨は少なくとも今のところはそれに応じていない、というわけなのだろうか。それとも、ホルモンが頑張ってこれくらいの要求をしなければ、血中のカルシウムが足りなくなるというわけだろうか。つまり、どちらが原因で結果なのか、ということがわたしにはわからない。
何にしても、今のところ血中のカルシウムは正常に保たれているわけだから、様子を見ていていいわけだ。見ているうちに、カルシウムの値がオーバーするのではないか、とU先生は思っていらっしゃるのかもしれない。あるいは、見ているうちに、オーバーしがちなホルモンの値が基準値内に戻るのではないかという期待がおありなのかもしれない。
ALPは基準値をオーバーしたりしなかったりだ。そういえば、大学病院で念のためにピックアップして検査していただいた他のホルモン関係についても、基準値オーバーがちらほらとあり、その中で、とりあえずクッシング症候群ではないということのみ、確認していただいたということがあった。
ああ、疲れたっ! とんだ時間潰しをしちまった。
次回の(内分泌)内科の受診は、10月13日 12:00~13:00
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