Notes:不思議な接着剤 #74 ②プリニウスの『博物誌』
Notes:不思議な接着剤は、執筆中の自作の児童文学作品『不思議な接着剤』のための創作ノート。
#74
2011/3/9(Wed) ②プリニウスの『博物誌』
今日夫に頼んで図書館から借りてきたのは下の「植物篇」、及び「植物薬剤篇」のみ邦訳した原典訳。上のはローブ版英訳からの重訳だが、全訳だから、次の休みにはこれを借りてきて貰おうと思っている。
ちょっと内容を確認するつもりだったのに、あまりの面白さに本から離れることができない。ヨセフスの『ユダヤ戦記』『ユダヤ古代誌』も、悲惨な内容を含んでいるのに、描写が生き生きしていて、著者の博識を感じさせるだけでなく、どこか優雅なところがあって、とても面白いと思うが、これはまた。世の中にこれほど面白い本があったのかと思うほどだ。
プリニウスの『博物誌』について以下にウィキぺディアより抜粋。
“プリニウスの博物誌
ウィキペディアの執筆者. “博物誌”. ウィキペディア日本語版. 2011-02-11. http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%8D%9A%E7%89%A9%E8%AA%8C&oldid=36304039, (参照 2011-03-09).
『博物誌』(Naturalis Historia)は、1世紀ローマの博物学者、政治家プリニウス(22 / 23 - 79)が著した書。全37巻。地理学、天文学、動植物や鉱物などあらゆる知識に関して記述している。数多くの先行書を参照しており、必ずしも本人が見聞、検証した事柄だけではない。怪獣、巨人、狼人間など今日から見れば荒唐無稽な内容も含まれるし、学問的に体系的な書とは言い難い。
古くから知られていたが、特にルネサンス期の15世紀に活版印刷で刊行されて以来、ヨーロッパの知識人たちに愛読され、引用されてきた。科学史・技術史上の貴重な記述を含むほか、芸術作品についての記述は古代ローマ芸術についての資料として美術史上も珍重された。また、幻想文学にも影響を与えた。
プリニウスが記した『博物誌』には、実在する生物に混ざって、ペガサス、ユニコーン、スフィンクス、マンティコア、サラマンダーといった有名なものから、コロコッタ、アンフィスバエナ、カトブレパスなど、あまり知られていないものまで、多数の怪物が記されている。”
以下は同じくウィキぺディアより構成。
“ 主な内容
第1巻 序文
第2巻 天文
第3 - 6巻 地理
第7巻 人間
第8 - 10巻 動物
第11巻 昆虫
第12 - 19巻 植物
第20 - 27巻 薬草
第28 - 32巻 動物性薬品
第33巻 鉱物
第34巻 彫刻
第35巻 絵画
第36巻 建築
第37巻 宝石 ”
とにかく、ありとあらゆることが書かれている。この大部のローマ時代の百科事典のどこに、前の記事で書いた、仏教徒の伝道師たちが彼の時代よりずっと前に死海の畔に住み着いていたということが書かれているのか、見つけ出すのは大変だが、下手をしたら時間を忘れて読み耽ってしまいそう。
今読んでいたところには、インドから帰還したアレクサンドロスの兵士たちがインドの海中の木について伝えた箇所。水中では葉が緑色だったのに、引き上げて日光に当てるとすぐに乾燥して塩になってしまうものとは、何だろう? アレクサンドロスの兵士たちは好奇心いっぱいで、ありとあらゆるものに目を留め、それらを伝えたようだ。
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