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2011年1月 7日 (金)

Notes:不思議な接着剤 #70 二つの裁判制度の共通点を子供たちは話し合う

Notes:不思議な接着剤は、執筆中の自作の児童文学作品『不思議な接着剤』のための創作ノート。

#70
2011/1/7(Fri) 二つの裁判制度の共通点を子供たちは話し合う 

 #40を読むと、異端審問の中には当初から魔女裁判、魔女狩りの要素が含まれていたことがわかる。

 それは、簡略してはならないものが簡略化された手続きの中に潜んでいるのだ。

 未来の日本から来た子供のうちの大きな子たち、紘平と瞳は、裁判制度の違いと共通点について話し合う。

 紘平は、ボケた祖父に訴えられて理不尽な民事裁判に関わった話を、母親が開いている算数教室で働いている助手の江崎から聴いていた(※ここには嫌でもわたしの体験が反映されよう)。

 子供たちは、2つの裁判には共通点があると思う。一方は正統派キリスト教的真理を保護するために、他方は資本主義下における民主主義的人権保護のために、裁判が動いている。

 被告にとって迷惑なことには、一方では手続きの簡略化、他方では裁判官の怠慢があった。

 どちらも、裁判官に大きすぎる権限の与えられているところに共通点がある。

 日本の場合、特定の刑事裁判への市民の参加で、大きすぎる権限の抑えられる効果が期待できるのかもしれない。

「建て前は、あきらかに違っているんだけれどなあ。今のわたしたちの国では疑わしきは罰せず、でしょ。ここでは、疑わしきは罰する、よ」と瞳。

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