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2011年1月25日 (火)

わお、本物だった!

先日、芸術会館で開催されていた「アンコールワット展」に出かけたときから、本物かレプリカかが気になっていたブールデルの聖母子像。

敷地内の木陰にあまりに何気なく置かれたあのすばらしい作品が、美術品としての位置づけとして、仮にレプリカであったとしても賛美する気持ちが揺らぐことはないだろうと思い、訊く必要もないかなと昨日の時点では思っていた。

しかし、あれがレプリカという位置づけであるとすると、美術品の価値をめぐってわたしは今後あまりにも混沌としてしまう気がした。

やはり電話をして、尋ねてみることにした。

学芸員のかたが親切に応じてくださった。「本物です」というお話だった。

最終的に6メートルにもなる記念碑「聖母子」を制作するために、いくつもの試作品が制作された、そのうちの一つだそうだ。

習作ということかとお尋ねすると、『習作』という名の作品もあるので、習作かどうかということは気にしなくていいそうだ。また一つ教わった。

あの木陰の作品について解説を記載したものがないかをお尋ねすると、一般公開はしていないが、2007年発行の所蔵名品図録に掲載があるということで、ファクスで送ってくださった。

おまけに、ブログで、図録の解説の引用を含む記事を公開する許可もくださった。私的な日記を含む、ちょっと恥ずかしいところのあるブログであることを、わたしは念のためにお伝えした(ホームページか他の無難なブログで紹介するほうが失礼に当たらないだろうし、わたしとしても体裁がよいのだが、閑古鳥が鳴きがちなそれらに比べると、何といっても当ブログが一番アクセスが多い。『マダムNのエッセー』でも公開したいと思っている)。

学芸員のかたに、一県民の要望として、作品名、制作年、作者名のみ記載したプレートだけではなく、解説を記載したプレートもあればいいと思うということ、会館内に一般向けの作品紹介のパンフレットも置いていただけたらなおいい……といったことをお伝えした。

聖母子像については、改めて、きちんとご紹介したい。

ちょっとバタバタしているので、記事の公開には数日かかるかもしれないが。

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