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2010年12月12日 (日)

息子から電話

 長期出張先から東京の寮に戻っていた息子から、電話。

 声が嗄れていたので風邪かと訊くと、昨夜、大学時代の友人たちと3人でカラオケに行ったからだという。

 友人の1人は、本人はノンポリだそうだが、父親が昔、革命家だったとか。団塊の世代らしく、大学は東大。投獄されたこともあったが、今ではごく普通のおじさんとしての暮らしを送っているという。

 が、時々昔の面影をのぞかせ、アパートを決めるときについて来てくれたのはいいが、かつて大杉栄などが投獄された獄に近い場所にあるアパートを「おお、ここはいい……」とすすめ、獄のあるほうを見て、聖地をあがめるがごとくに感涙していたそうだ。

 友人は、そんな場所にあるアパートは嫌だったそうだが、安かったので、仕方なく決めたとか。

 彼は歌がすばらしく上手だそうで、男らしい響きのよい声で女の子の唄を歌うのだという。それがまた、不思議にマッチするのだとか。

 息子は夫(息子にとっては父親)と折り合いが悪いので、年末年始も帰省しないのだろうなと諦めつつも、九州の友人たちに会うために南下してくるかも……と期待しつつ、わたしはうちの近くのホテルのバイキングが美味しいことをアピールしたりしてみた。

 しかし、あの年齢になると、さすがに食べ物では釣れない。東京には美味しいものくらい、いくらだってあるだろうし。「大学までしか行かないよ」とスルーされた。

 三が日が過ぎたくらいから1週間くらい、有休を使って研究室に詰める予定だそうだ。仕事の関係で、そこまでは休めないかもしれないそうだが。長期出張中は大学に行けず、家での研究もできなかったため、息子には焦りがあるようだ。「教授から預かったテーマを、そんなには放っておけないからね」という。

 会社での仕事と研究の両立は難しいみたいで、いずれは会社をやめることを考えているようだ。うちも来年は夫が定年で、今以上にかつかつの暮らしになるだろうから、なるべくなら会社をやめてほしくないのだが、息子が自分で稼いだお金で、自分の考えでやることに、口出しはできない。

 ところで、わたしの本を出すことでは、夫は、躊躇するわたしの背中をむしろ押してくれている現状だ。賭けに出るなら今しかないよ、という。わたしは、アレクサンドリア木星王さんが明るい未来を暗示してくださったことで、その気になっている。

 1年くらい先の話になるかもしれないが、息子に、出版社に行くときはついてきてほしいというと、「おふくろは他人のことでは状況がよく見えるのに、自分のことではさっぱりで、よくだまされるからね」と息子はいい、ついて来てくれるそうだ。

 その肝心の児童文学作品『不思議な接着剤』が、健康状態が不安定なこともあって、遅々として進まない。だが、今更焦っても始まらないので、納得のいくまで時間をかけ、よいものに仕上げたい。

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