魔法つかいのリーキーさん、御到着
1日17:57
妹に頼んでいた講談社『世界の名作図書館』の一冊が、届きました。
リーキーさんと一緒に、どら焼き三名様、お醤油様、サラダオイル様、チョコレート様も御到着。
本はしみじみとなつかしいです。バッタにかける呪文ですか? 時間があるときにお教えしますよ。
2日夜
お約束した、バッタを呼び寄せる呪文をお教えします。「世界の名作図書館 4」、ホールデン[John Burton Sanderson Holdane]『魔法つかいのリーキーさん』(山室静訳、講談社、昭和42年)より。
さらさのたいこのいうことにゃ、
ばったよおいで
ちょうちょも、かぶとむしも、みつばちもさ。
大地の上を
とんだりはねたりまわったり
あっちからもこっちからもはるばるとおいで
だけどみんなは帰らない
帰らない
帰らない
けっしてわたしのとこには帰らない。
この呪文を唱えるときのチャンドラジョティ氏は、「太ったからだにしてはふしぎなほど、すばやく」オレンジの木のまわりをまわって、踊るのです。「そうやってまわりながら、大きなむらさき色のこうもりがさで、たいこをたたいては、おまじないをとなえるのです。」 とても大きな更紗の太鼓です。そして、「そのあいだじゅう、ヌル=イ=ドーニャ夫人は、なにかの魔法をつかいながら、わたしたちの頭の上を、とんでいました。」
ヌル=イ=ドーニャ夫人というのは、チャンドラジョティ氏の第三夫人の女ジンです。ジンというのは『アラジンの魔法のランプ』に出てくるような召使いです。彼女はチャンドラジョティ氏が呪文を唱えながらオレンジの木のまわりをまわっていた間、飛んでいましたが、無意味に飛んでいたのではなく、二つの魔法の輪の中へ集まってきた虫たちを入れないようにするためでした。
ちなみに、リーキーさんも魔法の指輪をこすってジンを呼び出すことができます。彼はこういいます。
この指輪は、まったく便利ですね。しかし、アラジンがやったように、ジンをよびたくなったたんびにこれをこすってはざんこくです。あのランプは、いまはウィーンのある夫人の手にわたっていますが、ランプについているジンの労働時間は、いまはきまっていましてね。夫人は月に一回しか、あれをこすってはいけないんです。
かわゆい小さな竜のポンぺーと本の中で再会できて、わたしは昨日の午後からずっと幸せです ポンぺーについても、もう少し、そのうち本から抜粋、ご紹介しますね。
少しだけご紹介してしまうと、ポンぺーはリーキーさんに飼われている竜で、体の大きさは30㎝。尻尾も30㎝あります。普段はかっかと燃えている暖炉の石炭の上に寝転んでいます。料理で必要なときなどに呼ばれると、火の中から出て来るのですが、そのときポンペーは後足に石綿の長靴を履いてきます。以下は本からの抜粋。
「おいボンぺー、もっとちゃんとしっぽを上げなさい。こんど、じゅうたんをこがしたものなら、水をひとバケツぶっかけてやるからな。そういったからって、もちろん、そんなことはしたくないんだよ。りゅうに水をぶっかけるなんてのは、ましておまえのように、皮のうすいちっちゃいのにぶっかけるのは、まったくかわいそうだからなあ。」
リーキーさんは、小声でこうつけたしました。ほとんどぼくにもきこえないくらいひくい声でしたが、それでもポンペーはすっかりちぢみあがって、しくしくやりだしました。すると、かれの鼻のあなから出る黄色いほのおが、にぶい青色にかわるのでした。そして、しっぽをいっしょうけんめいにもち上げながら、あと足でよたよたと進み出てきたのです。
ボンぺーは料理が上手で、魚を焼けた胸にあてがって具合よく焼きますが、そのために熱を奪われて歯をがちがち鳴らすほど、寒い様子となります。それで、用事が済むと、いそいそと火のほうへもどっていきます。ポンペーは硫黄が大好きです。勿論、ポンペーには羽がありますよ。竜ですから。
わたしが『不思議な接着剤』で書こうとしている竜は、フクイティタンをモデルとするくらいですから、もっとずっと大きな竜です。
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