楽しみなERのファイナルシーズン
人気海外ドラマ『ER - 緊急救命室 15』ファイナルシーズンが、10月7日から始まるそうだ。
日本で作られる医療ドラマというとセンチメンタル(不治の病物)かむっつりスケベ的(出産物)かのどちらかという感じだが、ERはもっと高尚な視点から制作されている。
妥協のないリアルな医療ドラマでありながら、登場人物に向けられた制作者側の視線の濃やかさが感じられるのだ。人物が厚みをもって描かれており、時事問題もよく挿入されていて、見応えがある。
残念なことにわたしは見始めたのが遅かった。もう最終シーズンだなんて……。
以下は、ネット検索で拾ってしまった若干のネタバレを含むので、ご用心。
ファイナルシーズンで、アンジェラ・バセットがERの新チーフ役で初登場、レギュラー出演する。プラットの代わりとして。
なぜプラットの代わりかというと……これは泣いちゃうわ。
アンジェラ・バセットは、ヴァイオリン物のシネマ『ミュージック・オブ・ハート』の校長役でメリル・ストリープと互角の勝負をしていたことから、印象的だった。
パンフレットに1958年生まれとあり、わたしと同年生まれだから、よけいに記憶に刻まれたのかもしれない。
クールでありながら温かみのある持ち味は、ERの雰囲気にぴったりだと思う。演技派の黒人女優アンジェラ・バセットがどんなチーフぶりを発揮するか、注目したい。
『ER 15』には、過去の出演者たちがゲスト出演してファイナルを飾るようだ。
恋愛のトラブル後、事故に遭い、両脚切断して傷心のまま故郷に帰ったレイのその後が、わたしは気になっていた。
そのレイもゲスト出演し、ニーラは……。
何にしても楽しみだ。終わるのは哀しいけれど。
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