Notes:不思議な接着剤 #63 文体の研究と訂正/モーセの謎
#63
2010/9/7(Tue) 文体の研究と訂正中/モーセの謎
昨日は文体の研究と訂正をした(途中)。
ヨセフスの描写する、モーセがテーブルに置いた12個のパンは、どうしたってイエスの12使徒を連想させる。
預言に自身の行動を重ねようとするイエスは後世の脚色なのか、イエス独自のものなのか。
フロイトの説で興味があるのは、モーセの創始した宗教と古代エジプト唯一の一神教であったアテン信仰を結びつけた点だが、彼の主張はそれだけではない。
ジークムント・フロイト『新訳 モーセと一神教』(渡辺哲夫、日本エディタースクール出版部、1998年)を読んでいると、何かしらユダヤ人フロイトの鬼気迫る追究が伝わってくるようだ。
ところで、モーセの神を火山神とする説がある。
グレアム・フィリップス『消されたファラオ』(匝瑳玲子訳、朝日新聞社、1999年)によると、モーセたちのエジプト脱出の頃――紀元前14世紀前半――に活火山テラの噴火が発生した可能性があるという。
確かに、エジプト人に起きたあの災厄は火山噴火の被害を連想させる。
「アテン信仰の唐突な興隆とエジプト脱出を巡る災厄は、どちらもテラの噴火が原因だった」可能性を著者は述べる。
モーセの謎を追究することは、イエスとマグダラのマリアの運命を透視しようとすることでもある。
この関連の読書を続けながら、今日は文体の訂正を終え、子供たちが――フクイティタンをモデルとした――竜の光(オーラ)を見る場面まで、ラフ・スケッチでいいから済ませてしまいたい。
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