アンネのマロニエの樹が折れたそうです
先ほどのニュースで、『アンネの日記』の筆者アンネに慰めをもたらしていたマロニエの樹が強風で折れた……と報じていた。
樹齢150年だったという。隠れ家がちらっと出てきた。屋根裏部屋だと思われるその部屋は、とても狭そうな空間だった。
テレビで紹介された日記の断章を見つけた。
1944年2月23日
〔略〕わたしたちはふたりしてそこから青空と、葉の落ちたマロニエの木とを見あげました。枝という枝には、細かな雨のしずくがきらめき、空を飛ぶカモメやその他の鳥の群れは、日ざしを受けて銀色に輝いています。すべてが生き生きと躍動して、わたしたちの心を揺さぶり、あまりの感動に、ふたりともしばらく口もきけませんでした。〔略〕- 『アンネの日記 完全版』(アンネ・フランク著、深町眞理子訳、文芸春秋、1994年)より -
屋根裏部屋はペーターのお気に入りの場所だったが、アンネにとってもお気に入りの場所となっていた。恋が始まっていたのだった。
瑞々しいアンネの表現から、若者たちの心の震えが伝わってくるようだ。
マロニエの樹は折れて横たわり、カメラがその断面を生々しく映し出していた。
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