ホッと一息…つくわけにはいかないのかもしれないが
『父夫婦ハリケーン』に対処中の現在、ホッと一息……つくわけにはいかないのかもしれないが、久しぶりにパソコンで記事を書きながら、わが家に帰ったようなホッとするものを覚えている。
このところ、わたしは少しまいっていた。妹という同志がいなければ、危なかったかも。
父が再婚して、とうに10年は経過したが、わたしの夫と同じ年齢(夫はわたしより7歳上のうさぎ年)という若い奥さんの頭が普通ではないのではないか、という懸念を抱いたのは、父の再婚後、間もなくだった。
奥さんの出身地は青森で、東京、大阪を経て九州に移転。父と再婚するいくらか前に離婚して(その結婚生活は短かったのではないかと推測される)、父と知り合ったときは、アパートに住み、スーパーに勤務していた。
父は区長さんの紹介で交際するようになったとはいえ、肝心の区長さんは彼女について、ほとんど何も知らなかった。まじめそうな女性ということから、父に話を持って来たようだ。
スーパーで、奥さん1人に対して、他の従業員全員が対立していたという話を妹が又聞きで仕入れてきた情報を加えれば(対立の理由まではわからなかった)、奥さんについて、上に書いた以上のことはわからなかった。
何も起きなければ、それで差し支えなかったのだが、問題は起きた。奥さんをお医者さんに診せたら、というわたしの忠告に父は怒り、そして、いつしか、奥さんにつられるように、父もおかしくなっていった。
おかしくなって行くと同時に父は親しかった交際関係――親戚づきあいを含めて――を次々に切っていった。
父は、外国航路の船員だった。職業柄か、変わり者で野生児のようなところがあったが、案外寂しがり屋で、交際は多いという以上に派手なほうだった。人を沢山集めて宴会を開き、エンターテーナーとなるのが好きだった。
それが、奥さんと2人で引きこもりに近い生活を送るようになったのだった。町内会の集まりには好んで出かけていたらしい。
わたしと妹は真っ先に切られたようでもあり、いつまでも切られないようでもあって、数年前からは身に覚えのないことで訴えられるようになった。S家裁、S地裁、現在はF家裁で審判事件の進行中。
わたしより地理的に父に近かった妹は、警察に呼び出されて事情を訊かれたこともあった。父夫婦による訴えはどれも、それが本当なら、刑事事件になるような出来事ばかりであるために、わたしたちの神経は休まらない。
訴えの内容は、窃盗から、パスポートの偽造という荒唐無稽なものに至るまで、数え切れないほどだ。調べれば、証拠がなく、被害の事実も皆無であることから、父夫婦の訴えが事実無根であることがわかるのだが、それがわかるまでには半年近く要することが多い。
S家裁とS地裁のときは、父方の親戚の人々も一緒に訴えられた。今回はわたしたち姉妹だけ。わたしたちが父の財産を相続する資格に欠けるという主張であるが、その理由として挙げられたことはS家裁での調停、S地裁での裁判のときと同じ類の身に覚えのないことばかりなのだ。
外に出たい、人と接したいという父の願望と、父の財産を完全に自分のものにしたい、邪魔されたくないという奥さんの利害とが一致して、被害妄想を生み、おかしな訴訟沙汰になるのだろうとわたしと妹は考えている。
自分の父親の頭がおかしくなったというだけでもストレスであるところへ、身を脅かすような父夫婦の行動。それでも、父夫婦が生活をきちんと続けている限りは行政に訴えることもできず、わたしたち姉妹は父夫婦のなすがまま、変な裁判に引っ張り出されてきた。
弁護士を雇えれば、任せればいいわけだから楽だろうし、税金の節約にもなるのかもしれないが、貧乏人には雇えない。手付け金だけで50万円といわれた〔※過去記事、参照⇒https://elder.tea-nifty.com/blog/2009/02/post-1bf1.html〕。
裁判所が庶民の味方だと思ってはならない。金持ちの味方と思ったほうがいい。
勧められるままに弁護士事務所に出向いていたら、わたしと妹の家庭は、破産と崩壊の憂き目を見ていただろう。そのこともあって、似た状況にある人々の何らかの参考になればと思い、父の問題というカテゴリーを作り、こうして恥をさらしているわけなのだ。それに、物書きにとっては、こうした状況こそ書き留めるべきとの思いもあった。
しかし、これはこれで、ストレスが募る原因ともなり、ブログを閉めたくなることがある。
● 関連記事⇒カテゴリー:父の問題
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