内科受診
副甲状腺に関する検査結果では、これまでと同じく、ホールPTH(副甲状腺ホルモン値)は高かった。そして、カルシウムは基準値内。
わたしが両膝周辺の凸は骨腫に間違いないだろうと整形外科でいわれたことをいうと、先生はALPが高かったからか、「悪性ではないんですよね?」と、わたしの目を見つめながら、念を押すようにいわれた。
「はあ、たぶん……」と、わたしは返事するしかなかった。
ALP、アルカリホスフォターゼが上昇すると、胆道や骨の病気が疑われ、これは、がんの骨転移があるかどうかを調べるのに便利な検査だとネットにあった。
悪性だと、今頃こうしてはいないと思うが、勿論生検してみなければ、確かなことはわからない。
だから、何かあったらすぐに整形外科の先生に連絡するようにいわれているのだ。
U先生は、膝の腫瘤を生検できないかとじれったくお思いになるみたいだが、整形外科の先生が手術に慎重なのが、今ではわたしにもよくわかる。
「だらだらとこんな状態が続くのは、嫌でしょう?」と先生。「増えないタイプの腫瘍が増えるのは、気持ちが悪いですね」とわたし。「いっそ、胃癌で三分の一切りとるとかのほうがいいでしょうね」と先生。
わたしは返事に窮したが「ええ、まあ。いっそ、そのほうがいいかもしれません」といった。「それこそ、まだ、左腕の手首から先をなくすとかのほうがね」と先生。
わたしは驚いて先生を見た。先生の顔は真剣そのものだった。「もう、やめてください。外観が変わるのも、不自由になるのも嫌です!」とわたしはいった。
天秤座の変男。ドクターなんて、変なやつばっかり! U先生は好きだけれど、ついていけないときがある。
これまでの半年に一度の経過観察を続けることになった。
それならと思い、これまでの副甲状腺関係の血液検査だけでなく、全般的なものもやっていただくよう、お願いした。
U先生は、こんなお願いには快く応じてくださる。
地域的なものか時代の流れなのかはわからないが、福岡では、総合病院であれ個人病院であれ、通院していれば、3ヶ月から半年に一度は全般的な血液検査があったが、ここではそうはいかないようだ。
循環器クリニックでそのことを知ったが、どうせ内科で副甲状腺の血液 検査を受けるのであれば、全般的なざっとしたところもついでにやって貰って損はない。
次回の予約(11月22日/11:00~12:00)をして診察室を出ると、看護師さんが追いかけてきた。
「先生が、何で消化器科にかかっているんですかって!」と、看護師さん。「ああ、単なる胃炎です。軽い……」と、わたしはいった。
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