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2010年4月12日 (月)

『ノディエ幻想短編集』を読む

今日は娘の休日。パソコン画面を分けて共有しているわたしたち、普段の昼間と深夜はわたしが独占。

ですから、娘が家にいるときは、娘が使うということで、共有が成立しています。

もう一台、中古の安いものを買おうかと考えたりもしますが、今のところはそれほど問題なく、経過しています。

 記事の投稿は携帯からもできるので、普段の昼間、わたしがパソコンを使えるときであっても、早くメモりたいために、パソコンをスタンバイさせるのがもどかしかったり、または具合が悪いようなときに、よく携帯を使っています。

 この記事も携帯からのちょっとしたメモなので、あとで書き直しすると思います。Notes:不思議な接着剤に容れたいメモ。

[メモ]
 『レンヌ=ル=シャトー』に、イエスの血脈に関係した秘密組織プリウレ・ド・シオン団の総長のリストに名があったので、ノディエを読んでいる。

 翻訳の優れた技なのかどうか、わたしにはわからないが、ノディエの作品には時折ハッとさせられるような美しさがある。

 『ノディエ幻想短編集』(篠田知和基訳、岩波文庫、1990年)中、新約聖書外伝を模した風の短編『ベアトリックス尼伝説』と、狂人の幻覚を描いた『夜の一時の幻』を読んだところでは、どこにローマ・カトリック教会と意を異にする異端の響きがあるのか、キリスト者でないわたしにはわからない。

 バルザックの作品は、禁書目録に挙がっていたことで有名だが、カトリシズムか神秘主義思想に詳しくなければ、例えば『谷間の百合』のヒロインである、あの敬虔で気高いモルソフ夫人のどこが異端的なのか、わかりにくいと思う。

 磁気治療、独自のひらめきを見せる霊感だけとってみても、ははん……と思わせるものがあるのだが。

 また、彼女の薫り高さといったら、尋常ではない。カトリックの聖女たちの侍女を連想させる、依存的なムードを漂わせた、素朴な敬虔さに比べたら、独自で屹立した女神的な神々しさがあるという点で、敬虔といっても、明らかなカラーの違いがある。

 ノディエの『ベアトリックス尼伝説』の舞台は、《花咲くさんざしのノートル=ダーム》と呼ばれる教会。

 この短編は罪の女マグダラのマリアを題材にとったものではないだろうか?

 この作品の美しい場面や『レンヌ…』の中のイエスが結婚していたのではないかと著者たちが推理した根拠(わたしも不思議に思っていた箇所だった)など抜粋しておきたいので、改めてパソコンから。

 以下は『レンヌ…』から、純粋に自分のためのメモ。

ラビ。カナの婚礼。ユダヤ人の王。バラバ。ユダヤ人長老最高評議会サンヘドリン。ユダヤ法。ユダヤ貴族の系図を破棄しようとしたヘロデ王。パリサイ派(ローマに抵抗)・サドカイ派(ローマの支配階級と結託)。福音書から欠落した熱心党・エッセネ派(白い麻の衣服)。ローマ法。ローマの十字架刑。私有地ヨセフの園(ペトロ福音書)。『ユダヤ戦記』におけるエリアザルの演説、マサダ要塞の陥落、熱心党が防御していたマサダ。

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