外出疲れ&息子から電話(零点をとった話)
昨日公開した自作童話の続きNo.3で、気になっていた箇所だけは直したのですが、昨日の外出疲れで今日は寝正月……否、寝日曜。
日曜日となると、流通業は忙しく、昨日も風邪気味だった娘は、夫と出勤しました。
わたしは昨日、喘息のコントロールにほぼ完璧に成功し、コンサート会場では全く兆候すらありませんでした。
フルタイドの使いすぎは喉の荒れを招くので、数日かけて慎重に増やしたり減らしたり。
心臓も快調、おなかもビオフェルミンのお蔭か、かなりよくて、めでたく中村紘子さんのピアノ・リサイタルを充二分に楽しめました。
充分聴けただけに、渋い感想も出てきて、記事にしておきたいと思いました。
昔、教育テレビの『ピアノのおけいこ』を熱心に観ていたせいか、紘子さんはわたしにとって、ピアニストというよりピアノの先生。
で、昨日は尊敬する先生のなま演奏を初体験する小学生の気分でした。
事前に、興奮と憂鬱な気分の錯綜する恐怖に近い不安を覚えたのは、そのせいでしょう。
フジコ・ヘミングのなま演奏を3回聴いていたので、対照的なお2人の長短を比較したい思いも出て来ました。
そのため、今日は横になりながらフジコ・ヘミングを聴いていましたが、外出疲れで体力はなし。記事を書くどころか、今からようやく家事に突入という有り様ですわ。
聖母子像についての私的疑問も、下書きができているだけに、早くブログに写しておかないと、時間が経つにつれ、メモった自分の文字が解読できなくなる不安もあり……。
話は変わりますが、昨日、コンサート会場の一階ロビーの椅子に娘と座っているとき、息子から電話があって、夜こちらからかけ直しました。
息子は有休を利用して大学に出かけ、博士課程の履修に必要な諸手続を済ませたとか。
博士課程になると、研究主体であるため、登録しなくてはならない講義数は少ないそうです。まして社会人ドクターなので、きっちり講義を受けなければならない、ということもあまりないそうですが、それも先生次第だそうで(わたしは未経験なので、息子の話がテキトーにしか聴けていず、間違ったことを書いているかもしれません)、熱心な先生だと、足繁く通うことになることもあるそうで。
で、担当教官に、ほかにどの先生の講義をとることにするか相談していたところ、担当教官を含めて3人の先生の講義を受けることに決まり、あと1人というときに、息子の苦手とする先生の名が担当教官の口から出て来たとか。
息子は違う先生にしたいと思い、必死に何かいったそうですが、繊細な教養人でありながら、他人の腹の中が読めないタイプの担当教官。しきりに「彼は、なかなかよいと思うよ」と勧められ、断れなくなった息子は受講するはめになったそう。
何しろ息子は学部生時代に、その苦手とする先生のテストで零点をとったらしいのです。「だって零点だよ、零点。成績にムラのある俺といえど、零点なんてとったのは初めてだったよ」と息子。ちなみに、追試も零点だったとか。
その先生とは波長が合わないとしかいえないものがあるそうで、講義の意味も内容もわからなかったばかりか、教科書のどこをやっているかすら最後までわからなかったとか。他の人は、普通に点をとっていたそうです。過去問が出回っていたということも、あったそうですが。
「その過去問、何でやっておかなかったの?」とわたし。「俺は、そんな姑息なことは嫌いだ」と息子。「ふーん」とわたし。幸い、その先生の講義は後期だけで、前期は別の先生のテストで満点近かったことと、他の要素(下駄も?)が加わったことなどで、零点でも何とかなったそうです。
西郷さんみたいな体格の熱血なタイプで、就職のときに生徒を、希望とは関係なく、あちこちの企業にどんどん押し込む辣腕家ということは、以前息子から聴いていました。
「そんな先生なら、よかったのにね」と就活で苦労していた息子にいったとき、息子は「いやー、俺はその先生は苦手だよ。就職だって、できさえすりゃいいってもんじゃないと思うがね」といっていましたっけ。
「また零点だったら、どうするの」とわたし。「学部生時代とは違うから、そんなことにはならないと思うけど、問題なのは、ドクターにまでなって、自分には必要も興味もない講義を、下手すりゃみっちり受けなくてはならないということなんだ。熱心な先生でさ、3週に1度しか来られないなら、そのときに3回分やりましょう、なんておっしゃるわけよ」と息子。
さっぱりわからない講義を一気に、90分×3回分=270分か。そりゃバテますわねー。講義なさる先生も大変なのでは。
そうなると、東京からの日帰りは難しくなるので、旅費・宿泊代も馬鹿にならないでしょう。幸い、給料はいいようですが、それでもね。仕事との兼ね合いという点でも、問題が生じる可能性があるのではないかしら。
その講義は後期だけらしいので、それまでに何とかすると息子はいいました。研究自体は、自宅のパソコンでできるので問題ないようです。
久しぶりに大学に行ったら、さすがに知った顔が少なくなっていて寂しかったそうです。後期に足繁く通うことになるとしたら、知った顔も増えるでしょうけれどね。
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