石のこと。リルケの詩集。シャネルの映画3本目には……。
結石はどうなったか、ビミョー。
今日は痛みはあまりないが、腰の下辺りの背中の重苦しさはとれない。瞼はこの時間になっても、腫れている(人に会うのが嫌になるわ)。
痛み止めを貰いに行こうかとも思ったが、そのために消費する時間と体力がもったいないので、やめた。
月曜日に脳神経外科を受診するので、そのときまで長引くようなら泌尿器科も受診しよう。昨日は外食だったので、とにかく今日は料理したかった(外出したら、料理する体力が残らない)。それに、自作童話の新しく下書きしたぶんを整理して、ブログにアップしておかなければ。
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*
昨日、クリニックの帰りにジュンク堂書店に寄ったら、岩波文庫から高安国世訳で『リルケ詩集』が出ていた。リルケがフランス語で書いた詩が結構収録され、特にわたしの好きな『薔薇』からの抄訳もあったので、購入。780円。
『新潮世界文学32 リルケ』(1971年)の山崎栄治訳がすばらしく、それで読み慣れていたせいもあるが、別物の感じだ。
娘も同じ感じを受けたらしく、「『おまえにあたいするものはない』という山崎訳と『おまえに比べられるものは何もない』という高安訳じゃ、意味が違うよ」という。
そういわれると、高安訳だと優劣を競った上で軍配を上げている感じがし、山崎訳だと比べるものがあろうがなかろうが、唯一絶対のものとして謳いあげている感じがしてくる。そうなると、作者の精神性までいくらか違った風に感じられてしまう。
わたしは、同じ章の山崎訳では『おお、やさしさのあまり/あるとしもそこにみえぬからだから咲きでた面輪(おもわ)よ、』となっている箇所が、高安訳では『あまりの美しさに、そこにあるとも/思えぬからだから生(お)い出た頭部。』となっているところが目にとまった。
山崎訳でだと自然に読めるのだが、高安訳でだと、薔薇の、というより、人間の頭がにょっこり生えているような、デモーニッシュなイメージが喚起されてしまうのだ。
リルケの詩は哲学的な思索から結晶したものだろうから、翻訳することの難しさは想像がつく。
『新潮世界文学32 リルケ』に収録されているリルケの詩の訳者は富士川英郎、山崎栄治だが、詩によっては相当に読みづらかったり、そうでなくても、高安訳のほうがよいと感じるものもある。ただやはり『薔薇』の訳に関しては、山崎訳は一段優れていると思う。
●当ブログにおける関連記事:薔薇に寄せて☆リルケの詩篇『薔薇』のご紹介
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*
シャネルの映画が立て続けに来る。今度は、『シャネル&ストラヴィンスキー』。わたしは前に来た2本は見ていない。娘は、シャーリー・マクレーンがシャネルを演じたものを観たが、わたしはマクレーンとシャネルがイメージ的にどうしても結びつかず、パス。
『シャネル&ストラヴィンスキー』は、レビューでは、評判がよさそう。映画館に上映期間を確認したら、13~26日らしい。忘れずに観に行こうと思う。
●当ブログにおける関連記事:ポール・モラン著「シャネル―人生を語る」を読む
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 芸術の都ウィーンで開催中の展覧会「ジャパン・アンリミテッド」の実態が白日の下に晒され、外務省が公認撤回(2019.11.07)
- あいちトリエンナーレと同系のイベント「ジャパン・アンリミテッド」。ツイッターからの訴えが国会議員、外務省を動かす。(2019.10.30)
- あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止のその後 その17。同意企のイベントが、今度はオーストリアで。(2019.10.29)
- あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止のその後 その16。閉幕と疑われる統一教会の関与、今度は広島で。(2019.10.25)
- 天も祝福した「即位礼正殿の儀」。天皇という存在の本質をついた、石平氏の秀逸な論考。(2019.10.23)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- (26日にオーラに関する追記)「前世療法は、ブラヴァツキー夫人が危険性を警告した降霊術にすぎない」を動画化するに当たって、ワイス博士の著作を読書中②(2021.01.25)
- 「前世療法は、ブラヴァツキー夫人が危険性を警告した降霊術にすぎない」を動画化するに当たって、ワイス博士の著作を読書中(2020.11.19)
- Kindle版評論『村上春樹と近年の…』をお買い上げいただき、ありがとうございます! ノーベル文学賞について。(2020.10.16)
- 大田俊寛氏はオウム真理教の御用作家なのか?(8月21日に加筆あり、赤字)(2020.08.20)
- コットンの花とマーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』(2020.08.17)
「健康 №2(体調) 」カテゴリの記事
- 今度はぎっくり腰? それでも観能(萬子媛…)。(28日早朝に加筆あり)(2020.01.27)
- 体が温まる「Nadia」レシピの坦々スープ。左土踏まずの痛みはとれました。(2020.01.22)
- 上皇后陛下が診断された「血液の逆流」(2019.06.11)
- 親知らずの抜歯から1日経過(今朝から平常運転、昨夜は地獄)。(2019.04.17)
- 使いやすい歯ブラシ(2019.04.12)