購入予定の本 その二…マグダラのマリア関係
マグダラのマリア関係では、どうしても以下の本は読みたいと思った。
マグダラのマリアは、わたしの自作童話『不思議な接着剤』に出てくる錬金術師の娘マリーを形成するためのシンボリックなモデルとして、調べ尽くしたい史実上の重要な女性だ。マグダラのマリアをモデルにしたいと思ったのは、彼女が東西の思想的分裂を調和する、というより全き一つにするかもしれない古代写本、『マリアによる福音書』における核心的人物だからだった。
残念ながら、どれも図書館にはなかった。
ナグ・ハマディ文書や原始キリスト教という大きな括りで、マグダラのマリアに関する部分を含む文献は、沢山ありそうだが、『マリアによる福音書』と、そこから浮かび上がるマグダラのマリア像に焦点を絞ったものは、そう多くはないようだ。
上の3冊の購入を決意し、書店勤務の娘に取り寄せを頼んだ。
真っ先にカレン・L・キングの『マグダラのマリアによる福音書』(山形孝夫・新免貢訳、河出書房新社、2006年)が届いた。訳者あとがきによる著者のプロフィール。
残念ながら、どれも図書館にはなかった。
ナグ・ハマディ文書や原始キリスト教という大きな括りで、マグダラのマリアに関する部分を含む文献は、沢山ありそうだが、『マリアによる福音書』と、そこから浮かび上がるマグダラのマリア像に焦点を絞ったものは、そう多くはないようだ。
上の3冊の購入を決意し、書店勤務の娘に取り寄せを頼んだ。
真っ先にカレン・L・キングの『マグダラのマリアによる福音書』(山形孝夫・新免貢訳、河出書房新社、2006年)が届いた。訳者あとがきによる著者のプロフィール。
著者のカレン・キングは、現在ハーヴァード大学神学部に属する古代キリスト教史の正教授であり、今日ナグ・ハマディ文書として一括されるキリスト教グノーシス派の新訳聖書外典(コプト語パピルス古写本)の研究者として、アメリカが世界に誇る第一級の学者である。
とりわけ、カレン・キングの名を一躍世界的なものにしたのはマグダラのマリアに関する研究であり、その成果を世に問うた本書によって、彼女に対する評価は、世界の学界に揺るぎないものとなった。
また、続けて書かれている。
それにしても、今、なぜマグダラのマリアなのか。
問題は、こうした学問への関心がアメリカにおける聖書外典研究、わかりやすくいえばいわゆる異端文書にたいする関心と表裏一体をなしていることにある。それがアメリカにおける聖書外典研究の大きな流れとなり、今や世界の学界をリードしている。こうした流れの中から、先には、すでにわが国においても知名度の高いエレーヌ・ペイゲルスの『ナグ・ハマディ写本――初期キリスト教の正統と異端』(邦訳、1996)および『禁じられた福音書――ナグ・ハマディ文書の解明』(邦訳、2005)の研究が生み出され、そしてつい最近にはグノーシス研究の第一人者であるマービン・マイヤーによる『原典ユダの福音書』(邦訳、2006)が、そしてここにカレン・キングの『マグダラのマリアによる福音書』の研究が新たに加えられることになる。
エレーヌ・ペイゲルスの著作は既に読んだ。三番目に挙げた本の著者はマービン・マイヤーだ。マグダラのマリア研究に関しては、現代の最高水準にある研究書を選択できているようだ。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 日本色がない無残な東京オリンピック、芥川賞、医学界(またもや鹿先生のYouTube動画が削除対象に)。(2021.07.20)
- 芸術の都ウィーンで開催中の展覧会「ジャパン・アンリミテッド」の実態が白日の下に晒され、外務省が公認撤回(2019.11.07)
- あいちトリエンナーレと同系のイベント「ジャパン・アンリミテッド」。ツイッターからの訴えが国会議員、外務省を動かす。(2019.10.30)
- あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止のその後 その17。同意企のイベントが、今度はオーストリアで。(2019.10.29)
- あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止のその後 その16。閉幕と疑われる統一教会の関与、今度は広島で。(2019.10.25)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Mさん、お誕生日おめでとうございます(2023.11.07)
- 新型コロナはヘビ中毒で、レムデジビルはコブラの毒ですって? コロナパンデミックは宗教戦争ですって?(12日に追加あり、赤字)(2022.05.11)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- 姑から貰った謡本(この記事は書きかけです)(2022.03.15)
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
「神秘主義」カテゴリの記事
- 長引いたコロナ。舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。(19日に加筆あり)(2024.03.18)
- 小指が立つ癖。モーツァルトのロンド(ニ長調 K 485)、パッヘルベル「カノン」。ピタゴラスは弟子たちの魂を音楽によって矯正しました。(2023.08.06)
- 年賀状を用意する時期になりました。スペース座談会「第一回ワクチン後遺症を語る会〜メディアでは報道されない真実〜」。コオロギせんべい(グレート・リセット関連)。魂の無い機械人間?(ツイッターでのやりとり)(2022.12.20)
- 神秘主義エッセーブログより、改稿済み「71 祐徳稲荷神社参詣記 (2)2016年6月15日」を紹介(2022.11.04)
- 神秘主義をテーマとしていたはずのツイッターでのやりとりが、難問(?)に答える羽目になりました(2022.06.22)
「歴史」カテゴリの記事
- 本日――令和6年4月13日、右も左もない国民運動として「パンデミック条約 国際保健規則改定反対集会」及び池袋デモ行進が行われました(2024.04.13)
- パレスチナ・イスラエル戦争。ロスチャに握られた原発と水道。ユーチューバーによる3年前のガザ観光動画。(2023.10.25)
- ついにわかりました! いや、憶測にすぎないことではありますが……(祐徳院三代庵主の痕跡を求めて)(2023.07.04)
- 皆既月食の最中です(2022.11.08)
- 終戦の日(2022.08.15)
「メモ帳Ⅰ」カテゴリの記事
- メモ(2012.05.22)
- 『三銃士』に出てきた白黒斑の馬。nea37……氏からのメール。(2011.11.04)
- 児童文学作品A 2)沢山の断片。おおまかなストーリー。(2011.11.03)
- 児童文学作品A 1) カオス状態(2011.11.02)
「思想」カテゴリの記事
- 言葉足らずだったかな……しばしお待ちを(2022.04.01)
- トーマス・マン『魔の山』の舞台で行われるダボス会議のテーマであるグレート・リセット、内閣府のムーンショット計画、新型コロナワクチン(2021.03.24)
- ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った ③(2021.01.20)
- ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った ① (2021.01.17)
- 流出したスパイ一覧、人身売買と悪魔崇拝(2020米大統領選)(2020.12.19)
「Notes:不思議な接着剤」カテゴリの記事
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
- (承前)「フィリポ言行録」について(2019.07.28)
- 『キリストの棺 世界を震撼させた新発見の全貌』を読んでいるところです(加筆あり、緑文字。8月21日に追記、青文字)(2019.07.26)
- 息子の土産話。温まった旧交を冷やす、女友達との価値観の違い。(2017.07.18)
- Notes:不思議な接着剤#95 ナザレ人(2017.05.04)
「Notes:グノーシス・原始キリスト教・異端カタリ派」カテゴリの記事
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
- (再掲)テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界(2020.10.17)
- 中共によって無残に改竄された、「ヨハネによる福音書」のイエス(2020.09.29)
- (承前)「フィリポ言行録」について(2019.07.28)
- 『キリストの棺 世界を震撼させた新発見の全貌』を読んでいるところです(加筆あり、緑文字。8月21日に追記、青文字)(2019.07.26)