トラの夢
携帯からです。
昨日、買い物のために外出したら、めまいがして困りました。
今日は例によって疲れて体調がパッとせず、トイレ以外は横になっていました。午前11時頃に時計を見た後で、寝てしまったようでした。夢を見ていました。
今年に入ってから見た夢は、どれもはっきりしないものばかりでした。ところが、この夢は鮮明で、何とトラが出て来る夢。
とても大きな綺麗なトラで、黄色い部分が白く見えました。頭の毛がたっぷりしているため、トラの模様のあるライオンのようにも見えます。
飼い慣らされたトラらしく、わたしはそのトラを何度か「ガイア」と呼びます。
ガイアは、毛繕いをしたり、ゆったりと歩いたり、わたしのほうを穏やかな表情で見たりします。
そのトラの夢の前後に、別個のパッとしない夢を一つずつ見ていました。
トラの夢は美しくて、癒されました。何だか、元気が出ました(といっても、まだ心臓が不安定な感じで、横になっていますが)。
ガイアというと、ギリシア神話に出て来る大地の女神ですよね。
そういえば、当ブログに訪問くださっているというかたから、昨日2通目の興味深いメールを頂戴し(買い物に出かける前に拝読し、まだお返事しないままですが)、その中にトラのことが印象的に出て来ました。
年末年始にメールや年賀状を沢山頂戴し、花々に包まれたような心地です。
一昨年の入院中に知り合ったうちの二人からも年賀状を頂戴して、そのうちの一人はあのKさんでした!〔カテゴリー『入院』参照。〕
嬉しくて、まじまじと眺めました。しかし、文章の意味がよくわかりません。「お元気ですか? 私は長期で頑張っています」とありまして、仕事を頑張っているという意味なのか、長期入院中という意味なのか、はかりかねています……前者でしょうね。入院中は養生に専念する人ですから、もしそうなら年賀状は来ないと思います。
もう一人はパワフルかつ魅力的なMさんで、友人づきあいをスタートさせるまでに5年くらいかかるとおっしゃっていましたっけ。「今度一度お食事でもしましょう」とありました。友人づきあいのエンジンがブルル……とかかり始めた段階?
かつて陸上競技で国体に出たこともおありのMさんは、自己管理に優れたタイプがお好きです。わたしは年齢より若く見える点は合格みたいでしたが、顔のシミに気をつけるように注意されました。
清潔には気をつけても、美容には案外、無頓着なわたし。お食事のときまでに、何とかしなくては……。普通ですと、顔のことなどをとやかくいわれるのは苦手なのですが、Mさんの注意の仕方は厳密で濃やか、それでいて、さっぱりとした快さがあり、気持ちが引き締まる感じで好きです。
大学時代に同じ文芸部で同学年だった男性の年賀状に、上のお嬢さんの就職が決まったとあり、有名な企業名が書かれているのを見、心の中で「やったね!」と喝采を送りました。
というのも、過去にわたしは、「国立の理系の場合は、マスターまでは行ったほうが就職時に有利なようよ」などと無責任なアドバイスをしてしまったのです。わたしの言葉などとは無関係にマスターに進学されたのかもしれませんが、お嬢さんの就職が気になって、昨年から落ち着かない気持ちでしたから、ホッとしました。
句会に入ったという東京在住の従姉に、作った俳句を見せてとせがんでいたのですが、見せて貰えませんでした。それが年賀状に一句したためてあったので、にやりとしてしまいました。
夏頃までに自作童話を完成させて、東京に行商へ行きたい(出版社に持ち込みに行きたい)と考えています。上京時には会いたい旨、従姉二人はじめ東京方面在住の友人数名に書いてしまいました。
あるいは、「声をかけてください」といってくださった当ブログの訪問者のかたもいらして、ブログを通じて知り合ったかたとお目にかかったことはまだないので、そういうことも一度はしてみたいのですが、金欠旅行なので、どのかたとも《行商》の合間に慌ただしく会うことになるかもしれません。
そもそも、アポのとれる出版社があるかどうか……大前提が崩れる可能性もあり、そうなると東京行きそのものがおじゃんとなる可能性もあります。
会う約束といえば、年に一度か二度は会うことになっていたはずの同じ市に住む大学時代からの友人と、わたしの都合で昨年は会わずじまい。年賀状に「今年は……」とありました。詩人(と呼んでいる文芸部時代の女性の先輩)とも、昨年は会えませんでした。
「今年こそはいい加減、会おうよ。年賀状に会おうと書き合うばかりで、ずうっ……と会わないままじゃない」と、昨日の朝、夫同士が会社の同僚で、子育てを共にしたママ友――長年のおきあいで親戚感覚――から電話がありました。
そう。会わないまま互いに老けていくのは怖いし、電話だけではメンタルのデリケートな部分が伝わりにくいので、わたしも会いたいのですが、フットワークの軽かった昔のわたしとは別人になったわたし。
同じ市に住む書き仲間(先輩というべきかた)の行きつけのカフェでの文学の会合にも今年は参加するといってしまい、実際、わたしはその欲求を覚えています。敬慕するドクター作家Kさんにもできればお目にかかって、文学状況を確認したいと考えています。
「会う約束を夏以降に集めまくって、どうする気?」と、娘に呆れられました。
確かに。ただ、わたしの楽観的な予測では、約束を果たすことは可能です。
というのは、今週中にでもわたしは漢方専門医のクリニックを受診する予定でして、そこで劇的な健康回復を遂げる予定(?)だからです。
そして、フットワークの軽い以前のような自分に生まれ変わったわたしは、アクティブに行動し、計画を遂行、約束を実行できるはずなのですね。
「行く行くって、いつ漢方に行くのよ? 木曜日?」と娘が怒りました。「いや、木曜日は循環と呼吸器に行くから」とわたし。「漢方にも回れば?」と有無をいわせぬムードの娘。
木曜日に、3軒のクリニックを掛け持ちするかもしれません。
わたしの不健康の根本原因は頻脈で、喘息と冠攣縮狭心症は、頻脈を抑えるために服用している薬の副作用によるものともいわれています。
最近あちこちに出て来た良性と思われる腫瘍や嚢胞、また膝周辺の骨の過形成は何なのかわかりませんが、西洋医学では放置(経過観察)するしかないようです。
こうした状況に東洋医学の光を当ててみたいと思う反面、副作用を伴うとはいっても、1995年、頻脈にインデラルを使い始めて以来、脈拍がずっと安定した状態に保たれてきたことを思うと、ここに別の治療を加えることで、この状態が暗転しないかという不安があるのです。
狭心症や喘息は(今のところは)一時的な発作を我慢すれば、済みます。根本原因の頻脈さえなければ、もっと普通に暮らせるはずです。第一、その根本原因がなければ、狭心症も喘息も発生しないはずのものかもしれません。
そして、来る日も来る日も走り続けているような頻脈の苦しさは、思い出すだけでもたまらないものです。インデラルに出合う前のあの緩慢に心不全の進行で死に至るのをただただ地味に待つばかり……といった状態にもう一度戻るくらいなら、死んだほうがましです。
とはいえ、このままではわたしの体力低下は年々ひどくなるばかり。この辺りで、何か、手を打つ必要があります。作品の持ち込みと同じように、新しい治療も試してみないことには始まりません。でも、怖いわ!
そんな劇的なことを想定して、期待したり、怖れたりするのは無知のきわみかもしれません。少しでも体調がよくなればいいな……くらいの気持ちで受診すればよいのかもしれません。
ところで、神智学を通じて知り合い、昔から賀状のやりとりをしている男性(何年もお目にかかっていませんが、もう高齢のはず)から来た年賀状の文面の意味をわたしは考え続けています。
笑っているトラの版画の年賀状には、このように書かれていました。「上昇の時が来たようです。古着を捨て、新調しましょう」
物静かな学者のような風貌のそのかたを思い浮かべ、今までになかったような文面に戸惑いを隠せないわたしです。
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