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2010年1月22日 (金)

息子から電話

 息子から電話があり、宇都宮にあるお得意先に長期出張することになったという。

 東京より上になると、地理的にもぴんと来ないわたしが、栃木県にある宇都宮市について調べようとすると、「釣り天井の伝説があるところだろ」と夫。

 何のことかわからなかったが、調べてみて納得。子供の頃、祖父に連れられて講談や芝居に通い詰めた夫は、こんなかたちで歴史の雑学的知識を披露する。

 大学時代の同窓生で同じサークルだった男性からいただいた年賀状に、お嬢さんの就職が決まったと書かれていた。その企業の研究所が宇都宮にあり、息子はそこへサポートのために滞在するらしい。息子は昨年入社した若輩なので、他のオフィスにいる先輩と行くことになるようだ。

 同じ課に、週一で東京からそこへ通っている人がいるそうだが、毎日となると無理なので、「マンスリーでも借りることになるのかな」と息子。

 上司から「宇都宮だけど、行ける? 何か差し支えある?」と訊かれ、「え、いいえ」と息子がいうと、いつも多忙なその上司はうなずいて、どこかへ駆け出したそうだ。昨日、やっと会えたと思ったら、「あの件、よろしく」といって姿を消そうとしたので、慌てて期間を訊いたという。

 2ヶ月だそうだ。息子が入社したときから、デスクだけがあって、姿の見えない人もちらほらいるらしい。企画課などには、アメリカのどこかの研究所へ「2ヶ月ほど、行ってくれる?」といわれて、そのまま1年半行きっぱなしだった人がいたそうだ。

 息子は独身だからいいが、所帯持ちだと大変だろうなと思う。ドクターコースのほうはどうするのだろうと思ったが、教授は息子の都合に合わせてくださるし、研究もパソコンさえつなげれば大丈夫という。

 ところで、息子はわたしに電話をしてくる数日前には姉に電話をしてきたのだが、娘は「ママったらね、もう漢方やめようかな、なんていっているのよ。叱ってくれない?」などと告げ口をしていた。

 そのとき息子は「本人がやめたいんなら、やめてもいいんじゃない?」と答えたらしい。社会的ルールさえ踏み外さなければ、息子は基本的に人のすることには非干渉だ。

 それでも、息子は漢方のことを訊いてきた。手が温かくなったことや、ガスのことや、湿疹のことなどいうと、「確かに、昨年の旅行のとき、おなかの出かたに太っているのとは違う異常さがあると思った」といった。

 そして何と、息子はゲップを意識的に出せるという。それも、ゲップゥー!と出すのではなく、先生がおっしゃったように静かに出すのだそうだ。伝授してほしいと思ったが、教えるのは難しいと息子。 

 娘は粉薬の上手な飲み方を指導してくれた。水を飲むときに、舌先を上に丸めるようにして溜め、そこへ薬をのせて、舌先を喉へ巻き込むようにして飲むのだそうだ。

 舌の短いわたしには人間業とも思えなかったが、いくらかは上手に飲むコツが掴めた。

 とはいえ、まだ漢方を続けるかどうかはわからない。

 飲みはじめで薬がよく効いていたためか、単なるいつもの波だったのかはわからないが、快調のときは短かくて、相変わらず疲れやすく、眠くなりやすく、食事の回数が増えたぶん、おなかはそのたびに張り、左上腹部が痛い。痛む時間は短くなったが、痛む回数が増えたので、むしろ日常生活に差し支える気もする。

 心臓の調子はいいが、舌下錠の使用を迷うことはよくあり、波があることを考えると、西洋薬だけのときと、漢方薬を加えてからとで、それほどの違いはないようでもある。ただ手は、ずっと温かい。湿疹は悪化気味。

 これは単にわたしの感じかたにすぎないが、体に前よりいろいろなもの入れているぶん、体の状態がよくなっているような、いろいろな作用のために負担が起きているような、ちょっとよくわからない感じだ。

 そのことに、疲れている。まだ漢方クリニックには2回通っただけだから、あれこれいうのは早いのだろうけれど。 

「漢方は、ゆっくりと効くことが多いのよ」と娘。ホント。そうみたい。今日漢方を受診するつもりなら、もう出ないと間に合わない。間に合わないかも。 

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