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2009年11月12日 (木)

帰化人について、押えておく必要性

 書きかけていた『やまとのあやⅡ』だが、古代史を研究するにあたり、帰化人について押えておく必要性を、今更ながら強く感じ出した。

 以下の本は、その参考書として秀逸。

 平野邦雄著『帰化人と古代国家』(吉川弘司文館、2007年)

 その中で、東漢氏と呼ばれる帰化人に関しては、個人的な事情から最近になって興味がわくようになったが、秦氏については卑弥呼の研究を始めた比較的早い時期から注目していた。それは、前掲の著書に述べてあるようなことからだった。

このように、秦氏は帰化氏族としては不可解なほど、神祗信仰と密着している。宇佐にはじまる八幡信仰も、豊前に分布する秦氏とふかいかかわりがある。

 また、前掲の著書に、秦氏と漢氏の特徴を次のように端的に表した一文があるので、メモをとっておきたい。

 秦氏の氏族構成が、山城の宗族を中心に、全国に分布する、ピラミッド型の土豪としての典型を示すのに対し、漢氏・文氏は、官人貴族として、大和・河内に集中し、同族同氏の併立型を示し、前者は、在地的、後者は都市的と言いかえることも可能であることはすでに述べた。

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