中也も見たカイズカイブキ
仲居さんから、貴重な話を伺いました。彼女のお祖母さんが中也のお母さんをご存知で、小さかった中也のこともご存知だったとか。
中也は広い敷地を持つ軍医の長男で、田舎では桁違いといった感じのお金持ち、よいところのお坊ちゃまだったそうです。
山口高校(当時の中学でしょうか)というよい高校に入ったのに、文学にのめり込んで、駆け落ちなんかして、実家からはどんどんお金を送って、挙げ句に早死に……小さな可愛らしいお母さんは、ずいぶん嘆いていらしたそうです。
中也の有名なマントは、彼が小柄だったために、京都のお店で作らせたものだったとか。
現在、記念館になっている中也の実家は漏電で焼失したそうですが、庭のカイズカイブキだけが残り、それが上の写真というわけです。
中也の弟さんは、ハーモニカ奏者だったんですって。
何だか生々しい話が聞けて、呆然としてしまいました。仲居さんは中也のことを、未だに嘆いている口振りなのですよ。
明日の午前中は山口市の観光とどちらにしようかと迷っていましたけれど、ええい、仕方がない、中原中也記念館で決まりです。
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