萩焼のコーヒーカップ
城跡辺りにあるお店「萩焼いとう」の本店と支店に行き、支店のほうで、コーヒーカップと夫が焼酎のお湯割りを呑むのによさそうなフリーカップを買いました。2割安くして貰い、どちらも3,000円台。
娘もコーヒーカップを買ったのですが、帰宅途中に早々と割ってしまいました。娘のも3,000円台でしたが、三つのなかでは一番高かったのです。
磁器と違って、割れやすいですね。手入れもちょっと面倒臭そうで……。
でも、登り窯で、しかもガスや電気でではなく、薪で焼かれたものとあって、娘は見ただけで愛着がわいていたらしく、接着剤でくっつけて使うといっています。きれいな割れかたなので、うまくくっつきそうではあります。
直らなかったら、わたしのコーヒーカップをやります。娘は、使い込むうちにどう器の色やコーヒーの味が変わるかを使う前から楽しみにしていた模様。
こんなところは、娘はわたしの亡くなった母に似ています。母はよいものが好きで、やきものを特に好んでいました。お茶は必ず、萩焼の湯のみで飲んでいましたっけ。
わたしはこの年齢になって、ようやくやきものの魅力に目覚め、いつか鍋島藩秘窯の里大川内山を舞台に歴史小説を書きたいとまで思うようになりましたが、それは美術的、歴史的興味が先行するもので、じかに手にとって眺めたり、手入れをしたりして濃やかな愛情をかけて深い関係になるよりは、遠くから眺めていたいほうです。何だか恋愛論みたいですね。
母が生きていて元気だったら、さぞ娘と気が合って、一緒にあちこち行ったんじゃないかしら。
写真は、わたしの買ったコーヒーカップ。粘土だけでできています。娘のコーヒーカップは砂を混ぜたもので、軽いです。
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