タイトル未定短編小説のために #3/『続・侵入者』のために#1/『不思議な接着剤』ノート
資料として購入したユイスマンス『彼方』(田辺貞之助、創元推理文庫、1975年)。
白か黒かしかないユイスマンス。別の宗教色濃厚な研究書風の作品から想像した通り、緻密だが、思考回路は単純な造りと想わせる。足りないものがある。西洋人の思考法――体質というべきか――にありがちな。
そんな思考法に日本人がなぜ与せるのかがわからない。そこを探りたくて読むわけだが……。
人間観察、分析がなぜああも一通りで済むのだろう? ユイスマンスの視線が人間の内面構造のどの辺りまで届いているのか、見究める必要がある。
グロテスクな作風で、わたしの糧となりそうなものは何もないのだが、資料として読まないわけにはいかない。苦痛!
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
わたしの短編『侵入者』のそこそこのヒットに気をよくするわけではないが、続編が書きたくなった。もう題名も決まっている。
独立した一編として読め、長編の一部としても読める書きかたを試しているところでもあるから、失敗したところで、破れば済むだけの話だ。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
書きかけの児童文学作品『不思議な接着剤』の取材後はそちらにかかりきりになるだろうから、タイトル未定短編小説を1/3は書いておきたいところだ。
『接着剤』の資料集めの一環として、恐竜展に行ったことはよかった。
本物の骨とレプリカからは受ける感じが全く違い、本物からは温もりというか、丸みというか、生き物が――骨になってさえ――持つ威厳というか、未だ褪せない躍動感とでもいおうか、そうしたものが感じられ、心を打たれた。
ストーリーを変えるかもしれない。いずれにせよ、恐竜が主役に近い存在感で作品の均衡を破る寸前まで行くだろう。ああ恐竜にラブラブしちまった!
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 日本色がない無残な東京オリンピック、芥川賞、医学界(またもや鹿先生のYouTube動画が削除対象に)。(2021.07.20)
- 芸術の都ウィーンで開催中の展覧会「ジャパン・アンリミテッド」の実態が白日の下に晒され、外務省が公認撤回(2019.11.07)
- あいちトリエンナーレと同系のイベント「ジャパン・アンリミテッド」。ツイッターからの訴えが国会議員、外務省を動かす。(2019.10.30)
- あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止のその後 その17。同意企のイベントが、今度はオーストリアで。(2019.10.29)
- あいちトリエンナーレ「表現の不自由展」中止のその後 その16。閉幕と疑われる統一教会の関与、今度は広島で。(2019.10.25)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Mさん、お誕生日おめでとうございます(2023.11.07)
- 新型コロナはヘビ中毒で、レムデジビルはコブラの毒ですって? コロナパンデミックは宗教戦争ですって?(12日に追加あり、赤字)(2022.05.11)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- 姑から貰った謡本(この記事は書きかけです)(2022.03.15)
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
「メモ帳Ⅰ」カテゴリの記事
- メモ(2012.05.22)
- 『三銃士』に出てきた白黒斑の馬。nea37……氏からのメール。(2011.11.04)
- 児童文学作品A 2)沢山の断片。おおまかなストーリー。(2011.11.03)
- 児童文学作品A 1) カオス状態(2011.11.02)
「思想」カテゴリの記事
- 言葉足らずだったかな……しばしお待ちを(2022.04.01)
- トーマス・マン『魔の山』の舞台で行われるダボス会議のテーマであるグレート・リセット、内閣府のムーンショット計画、新型コロナワクチン(2021.03.24)
- ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った ③(2021.01.20)
- ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った ① (2021.01.17)
- 流出したスパイ一覧、人身売買と悪魔崇拝(2020米大統領選)(2020.12.19)