迫る衆議院議員総選挙
投票日が迫ってきた。何とも気が重い。
自民党がこのままでいい訳はないが、では民主党が……と考えたとき、漠然とした不安がとめどもなく拡がる。
自民、民主のより抜きと国民新党とで新しい党を立ち上げて政権をとってくれればいいのにね――などと息子と話した。
尤も、息子は民主に対しては、わたしほど悲観的な見方はしていない。小泉以来、政権の座によこしまな居座りかたをし続ける自民に対する怒りが何より勝るようだ。
わたしも自民のよこしまさに対する思いは同じだが、麻生はそれほど悪いとは思えなかった。そもそも根本が間違っているのだから、といえば、それまでなのだが、テレビの国会中継を観ていた限りでは、誠実で頭もよさそうな対応に好感が持てた。一緒にテレビを見た娘も、同じ感想を持った。マスコミは揚げ足をとりすぎる。
麻生は、小泉とは別種の人間に思えた。小泉は国会でよく寝ていたし、どんな質問を受けようが、それとは無関係の持論を繰り広げるだけで、思考回路が壊れているとしか思えない異様さだった。わが国を壊したのは、小泉なのだ。そのツケで麻生は苦慮せざるをえなかった。よこしまな首相の座を好んで受け継いでしまった麻生は、不運な政治家だと思わざるをえない。
尤も、政治音痴のわたしに比べて、政治に関して情報通の息子は、小泉に――よくも悪くも――それほどのことはやれていないという。そして息子は、麻生を全く買っていない。それは、麻生の政治姿勢で生じた不信感というだけではなく、民主の小沢人脈の凄さをいう息子には、そうした点でも麻生を買えないのだろう。
かつて小泉に拍手喝采した人々は、ひどい目に遭わされて目が覚めたのか、民主に鞍替えしようとしているようだ。が、民主が政権をとれば、過去に社会党が連立政権を組んだときのようにめちゃくちゃになるのではないか、という不安をわたしは覚える。
あのときは、まだ日本に余力があったからよかったけれど、今度は……。そういうと、息子は「えっ……それは困る。しかし大丈夫じゃないか。まだ日本は官僚がしっかりしているから」といった。それに国際関係はどうなるのか。民主にうまくやれるのだろうか。「うーん……」と息子。
いずれにしても、国民新党に絡んでほしいという思いは母子一致している。老朽化と少所帯が心配な国民新党だが、経験豊かな良識派の揃う国民新党が政権に加わってくれれば、ぐっと安心感が出てくるのだが――。
そういえば、8月14日付の号外「国民新党ニュース」が自宅のポストに入っていた。
郵政解散、第44回衆議院議員総選挙のときに、郵政民営化の問題点を懇切丁寧に説いてくれたのは、国民新党を立ち上げた綿貫代表だった。綿貫代表のホームページでは、民営化した海外の国々の現状とアメリカ側からの要求が詳細に報告されていたのだった。
当ブログにおける関連記事:エッセー「映画『ヒトラー最期の12日間』を観て
第44回総選挙のときに見た不吉な兆し
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