判決が下りました
そろそろ地裁から何かいってくるはずだけれど、おかしいなあ、問い合わせてみたほうがいいかしら……などと思っていたところ、先ほど(16時)、その地裁から特別送達。届いたのは、平成21年6月30日付の判決言渡原本でした。
半年かかった裁判の判決が下ったのです。
主文
1. 原告らの請求をいずれも棄却する。
2. 訴訟費用は原告らの負担とする。
とあり、ホッとしました。
アウトラインは以下のようになっています。
平成21年6月30日判決言渡 同日原本交付 裁判所書記官
平成20年(…)第…号 損害賠償請求事件
口頭弁論終結の日 平成21年5月26日
判決
主文
1. 原告らの請求をいずれも棄却する。
2. 訴訟費用は原告らの負担とする。事実及び理由
第1 当事者の求めた裁判
1 請求の趣旨
(1)~(6)
2 請求の趣旨に対する答弁(被告ら)
主文と同旨
第2 当事者の主張
1 請求原因
別紙(準備書面(2))のとおり
2 請求原因に対する否認(原告ら)
すべて否認ないし争う
第3 判断
1 原告らの主張する請求原因は、必ずしも明確ではなく、理解し難いところが多々あるものの、要するに、
①~⑫
などと主張して、被告らに対し、不法行為(民法709条)による損害賠償をもとめるというもののようである。
2 そこで、まず、原告B(奥さん)の被告らに対する請求について検討するに、原告らの主張するような事実によって、原告Aの妻である原告B(平成8年…月…日婚姻(甲1))のいかなる権利ないし法律上の利益が侵害されたのか全く明らかでないから、その主張は採用の限りではない。そうすると、原告Bの請求は、その余の判断をなすまでもなく理由がない。なお、前記⑧-1の「無断名義変更に偽装利用」というのは、何を意味するのか不明である。
なお、原告Bは、被告N(わたし―マダムN)から、精神分裂病であると侮辱されたとも主張するようであるが、確かに、被告Nが原告Bの精神疾患を疑い、原告Aに、専門家に診てもらったらどうかといったことはあるものの、それは家族として心配したためであり(弁論の全趣旨)、これが原告Bを侮辱するようなものであったとはいえない。
3 次に、原告A(父)の被告らに対する請求について検討するに、原告らの主張は、概ね、被告らとは関係のない事柄を、一方的な思い込みや根拠のない憶測に基づいて、ことさらに被告らと関係付けようとするものであって、以下に述べるとおり、採用し難い。
(1)①について
~ (12)⑫について
4 その他、原告らは、縷々主張するが、いずれも被告らの不法行為責任を基礎付けるに足りるようなものはない。
5 よって、原告らの請求は、いずれも理由がないから棄却し、訴訟費用の負担につき民事訴訟法61条、65条を適用して、主文の通り判決する。…地方裁判所民事部
裁判官 …
人事異動により、裁判官が交替してからは、すみやかに口頭弁論が終結し、今回の判決となりました。
交替した裁判官は、被告全員の否認内容をきちんと取り入れた判断を示してくれ(一例として、精神分裂病としてわたしに侮辱されたという奥さんの主張に対するわたしの否認内容を取り入れた判断をご紹介しました)、それでいて、裁判官の口頭弁論の終結宣言に異議を唱えた父夫婦を斟酌し、もう1回だけ口頭弁論の機会を設けるといった原告・被告どちらにも公平感を与える裁判を行ってくれました。
逆のいいかたをすれば、担当する裁判官によってこうも裁判内容が変わってくるものだろうかという怖ろしさも感じました。
カテゴリー:父の問題https://elder.tea-nifty.com/blog/cat7780353/index.htmlを閲覧していただければわかっていただけると思いますが、これで父夫婦の問題が解決したわけではありませんで、あれこれ考え出すと不安が際限なくふくらんできます。が当面は、これまでのようになるべく遠巻きに見守るといった姿勢を貫きつつ、柔軟に対応していくしかないだろうと考えています。
調停、今回の裁判と、父夫婦との関係、問題点をご紹介しながらリポートしてきましたが、このカテゴリーに含まれる記事を公開したことについては迷いがあり、削除すべきだろうかと考えたりもしました。
そんな折、偶然、「マダムN」というタイトルの記事を閲覧しました。ちょこ6180様が公開されている次のような記事でした。
2009.04.27
マダムN
http://plaza.rakuten.co.jp/namipannachan/diary/200904270000/#comment
昨夜はとても興味深いブログを発見しました。
マダムNという方のブログです。
興味深いのは、実のお父様と後妻様から姉妹で訴えられてるという内容なのですが、
彼女は文学に非常になじみのある女性らしく、家族間での争いのなかにさえ微妙に現れる家族としての情愛が、優しく暖かく、美しく書かれていて、
なおかつ調停の様子等はきちんと描かれているので、ブログであるのに小説のようで、思わず何時間も読んでしまいました。
嬉しい記事でした。ちょこ様、ありがとうございました。
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