最近の息子
入社式は4月バカの日だったなあ……と何となく思っていたところ、その日に息子の入るはずだった部署が潰れ、翌日息子はそのことを知ったとか。息子は当然ショックだったようだ。
息子の歩く道はいつもすんなり行かないが、今度もそうかと気の毒に思った。が、一見挫折に見えるハプニングがトリックスター的役割を果たすことも、息子にはよくあるパターンだ。
わたしは息子の話を聞いたあと、タロット占いをしてみた。近未来の位置には、しばらくは混迷と重圧の日々が続くことを暗示するリバースの《棒の10》が出たが、結論の位置に“the most favourable of all cards”と呼ばれるという《金貨のエース》が出た。今の会社で幸福(よい方向性へ)の基礎が築かれると考えてよいのではないかと感じた。
わたしは物事の判断にワン・クッション置きたいときに、占いをする。こんなときによくないカードが出るとがっかりするけれど、占いをするときというのは大抵物事の行き詰まりを感じたときなので、それはそれで自身のうちに理解者を見出したような気持ちになったりして、いずれにしても気持ちの整理には役立ってきた。まあわたしの立場としては、見守る以外にない。
で、近況はどうかと思い、電話してみたところ、夏までは研修という息子は、同期の5人でお昼ごはんや夜ごはんを食べに行っているという。
マスター時代、研究室には同期の人間がいなかった息子にはそれが新鮮に感じられるようで、何だか楽しそうだった。
息子が入るはずだった部署の先輩がたを誘ってお昼ごはんを食べに行き、話を聞いたりもしたそうだ。
部署はなくなっても先輩がたは同じ仕事を続けていて、某大学と共同研究もしているという。この分野の開発に関わることで、煮詰まりかけている何かがあり、それが煮詰まってしまえば突破口が開けるかもしれないとか。開けないかもしれないとか。その開ける開けないが、部署の復活に関わっているのだろうか。
息子が出身大学名をいうと、「ああ、*先生ね」と返ってきたそうだ。
同期の他の4名は、ドクター卒や東大マスター卒など、皆息子より学歴が立派なので、ついていけるか心配したが、研究に関しては「うちほどのことは、どこもやってないんじゃない?」と出た研究室を《うち》という息子。だからこそ、勤めながら研究室に戻ることを考えているのだろう。そのことが会社のメリットにもなるという息子の読みだ。来春から社会人ドクターになりたいという希望に、会社のOKが出るだろうか。
師事する先生を持つ息子が羨ましい。わたしが師事した田中恵美子先生は、お亡くなりになってしまった。そして文学の世界には、1人も師事したいと思った作家はいない。亡くなった作家にはいるけれど。でもよき友人はいる。詩人(とわたしが呼んでいる学生時代の先輩)だ。
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